レディース異世界満喫禄

面白い！！

「何で皆揃ってるのさ？」



あたしは【銀狼の寝床】の二階に上がってすぐにそう口に出してしまった。





あたし達は子供達も連れてレスティオール王と一緒に【銀狼の寝床】に行き、一階で子供達に好きな物を頼んで食事をしてもらうように言った後にレスティオール王と一緒に二階に上がると、【王様会合】の全メンバーが揃ってお酒を飲んでいたのだ。



「来たか、『何で？』に対しての答えだがお前が持ってくる話ってのはいつも『特大級の問題』だから俺一人では受け止めきれない可能性がるので皆を呼んだ」



ケインが真顔で言い切った。



「え？あたしそんな問題のある事なんて持ってきた事なんかないじゃん？酷いこと言わないで欲しいべよ」



あたしの言葉にここに居る全員が大きくため息をつく。

なんでそんなため息をつくのさ？本当に大した話は持ってきてないよね？これって誹謗中傷って奴じゃね？



「それで？今日俺を呼んだのは何故だ？そちらの男性が関わっているのか？」



あ！ケイン達の酷い言われようですっかりレスティオール王の事を忘れてたよ！！



「そうなんだよ、この人はレスティオールの王様だよ」



「「「「「「は？」」」」」」



なんか全員がはもって面白い！！



「あ！レスティオール王、ここに居るのはメイシェル王とウォルム王とレインプトス王とバウダック女王とエルセア王とゴスペラータ王ね」



「は？」



今度はレスティオール王が驚いて皆を見たまま固まった・・・・面白い！！



皆が驚きで固まってる中あたしはケインに視線を向けて口を開く。



「まあみんながあ集まって丁度いいかな？本当はケインに紹介した後に【王様会合】に参加させて欲しいって頼むつもりだったんだ」



その言葉を聞きケインが現実に戻って来たのかあたしを真剣な顔で見ながら口を開く。



「理由は何だ？」



「へ？」



「お前がそこまでする事が珍しい、何故【王様会合】に入れたがる？」



付き合いが長いからあたしの性格はもう判ってるって事だね。



「レスティオール王の娘を預かる事になったんだよ、んでもってレスティオールとメイシェルの距離じゃあまり会う事ができないから【王様会合】に入ってもらって偶に会えるようにしたいのさ」



あたしの言葉にレスティオール王以外のここに居る全員が何故か笑い出した。



「なにさ？」



あたし笑われるようなことは言っていないよ？

会えるんだったら会った方がいいと持ったんだよ、あたしはもう肉親には会えないからね。



「お前らしいと思ってな、皆はどう思う？」



ケインが【王様会合】のメンバーを見渡すと皆が頷いていた。



「レスティオール王よお初にお目にかかる、俺はメイシェル王国の王を務めているケイン・バルト・メイシェルと申す、貴方を我等の【王様会合】のメンバーとして迎える事となるのを嬉しく思いますぞ」



「え？」



いきなりケインに言われて戸惑っているレスティオール王にあたしは言葉を掛ける。



「まあ座って、あ！皆がいるから丁度いい！！いい酒を手に入れたんだ！呑んでみ！！」



レスティオール王が座ったのを見て新しいグラスを人数分頼んで持って来てもらった後に【アイテムボックス】から神酒を取り出してグラスに注ぐ。

不思議なんだけど神酒の入っている容器ってのが５００のペットボトル位の容器なんだけどいくら呑んでも無くならないんだよね・・・・・それに気がついた時に神様パワーすげえ！！って思ったよ！！



「さあ吞んでみてめっちゃ美味いから」



あたしの言葉にここに居る全員がグラスに口をつけて呑んだ後、驚きと美味さに顔が変化する。



「レスティオール王、【王様会合】が何をするかはケインから説明を受けてね」



無言になった空間であたしがレスティオール王にそう言ってもレスティオール王は反応してこなかった。



「・・・・・・・・・・・レン・・・この酒は何だ？このような酒は吞んだ事が無いぞ・・・・」



ケインが絞り出すようにそう言って来たのであたしはにやけながら口を開く。