レディース異世界満喫禄

だんだん規模が大きくなってる！！

「お？姐御がいるなんて珍しいな」



ブロード達【銀の剣】の面々が武道館に入って来てあたしを見つけて声を掛けていた。



「偶に顔を出すって約束したからね」



今日はセレーナとレコアの相手をちょっとするつもりで来たのだ。



「へえ姐御が相手をするのか？いいもんが見れるな」



ブロードがそう言った後声を張り上げる。



「お前ら訓練を止めろ！！今から姐御がレコアとセレーナ相手に組み手をするそうだ！！しっかりと見て勉強しろ！！」



ちょ！！何であんたが仕切ってるのさ！！しかも何故かあたしＶＳセレーナ＆レコアになってるし！！

ブロードの言葉に今まで練習をしていた人達が端によってこれから始まる戦いを見逃すまいとあたし達を見つめる。



「ブロード・・・・・アンタ後で何かおごりなさいよ」



個々に相手しようと思ったのに２人いっぺんにとか無茶いわないでほしかったべさ！！



あたしは稽古用に用意してある木剣を手にもうそれぞれの武具をもって待っている２人の前に行きため息をつく。



「仕方ない、２人供本気で来な」



偶に相手をするって約束もしていたしやりますとも！！

ミズキが審判役をしてくれるらしくあたしと二人の間に立ち手を挙げて口を開く。



「始め！！」



その言葉と共に手を振り下ろした。



その言葉と共にあたしに向かって思いっきり踏み込んできたレコアの突進を半歩体をずらして避けた後に足を払い体制を崩した時にレコアの首を後ろから掴みセレーナの方に押す。

レコアに続いてあたしに突きを放とうと踏む混んできたセレーナはレコアとぶつかり合いもつれるように倒れた。

すかさずあたしは踏み込んで木剣の先をレコアののど元に左拳をセレーナの鼻先に寸止めをして止まる。



「「参りました」」



おおお！！っと外野が感心したように言ってるのを聞きながらあたしは２人に声を掛ける。



「今のは２人で連携しようとしていたべ？」



２人の動きを見て聞いてみた。



「はい、レコアが足止めをして私が後ろから突きを放つ手筈でした」



よく考えたね、２人で闘うなら数の有利を利用しないといけないからね。



「ですがレコアをあんな風にいなした後に私に向かって押し出すとは思いませんでした」



その言葉を聞きあたしはあたしの考えを口にする。



「アンタ等の考えは間違ってないよ、ただそれが駄目になった時の事も考えておかないとだめだよ」



2人が真顔で頷いて端に歩いていき、交代するようにガイルが歩いてきた。



「よろしくお願いします！！」



・・・・・・・・・・ん？もしかしてこれって全員を相手にしなきゃいけない流れ？って目でブロード達を見るとニヤニヤしながらあたしを見ていたのであたしは深いため息をついた。



「んじゃやろうか」



「はい！！」



それから夕方になるまで相手をして解散となった。



「疲れたべさ・・・・・・・」



あれからあたし以外にもライが指導する日だったのでセレーナ達の相手をしてくれたのだが多分１人５回は手合わせ指導をした気がするよ。



「今日はお疲れさまでしたレン様」



ライがそう言って来たのであたしは苦笑しながら口を開く。



「人数が増えてたのがびっくりしたよ、最初は５人くらいだったよね？」



「はい、ですが我々が指導しているとのうわさが流れて初心者討伐者や討伐者になりたい子供達も私達に習いに来て多分それぞれの分野の者達は３０人は超えてるかと思います、今日は剣を習いたい者達と訓練熱心な人達が来てましたね」



・・・・・・・・・・・・だんだん規模が大きくなってる！！え？まるで武術を教えてる道場じゃん！！



「皆人気者なんだね」



あたしの言葉にライが苦笑する。



「私達はレン様に仕えているだけなのですが」



皆が認めているからこそ教わりたいんだよ。