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並ばなくて済む!!
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アンヌシアさんの『様子見宣言』から一週間経ちあたし達討伐者は砦内の広場へ集められた。
集められた討伐者達は何も聞かされていないらしく『ドラゴンの群れが見つかったから総力戦をする』とか『【大地の最奥】に全員で突撃して魔物を殲滅する』とかあちこちで話が上がっていた。
そんな中師団長であるアンヌシアさんとソルティさんが大勢の騎士を連れてあたし達の前まで歩いて来て立ち止まり、そしてあたし達討伐者に視線を向けて口を開く。
「よく集まってくれた!皆に集まってもらったのは今日をもって【スタンピード防衛戦】終了する事を伝えるためだ!!本当に今日までご苦労だった!!貴君達の力なくして乗り切る事は出来いなかった!!今からギルドとは別に国から恩賞として大金貨5枚を渡す!それと共に依頼終了書も受け取って欲しい!もちろん依頼終了書に報酬を増やしてもらうように書いてあるのでギルドからの報酬も期待していいぞ!!」
その言葉を聞き討伐者達は嬉しそうに騒ぎ出す。
「最初に言ったがもう一度言わせて欲しい、貴君達の力なくして乗り切る事は出来いなかった!!私達は貴君等と共に戦えて幸運だった!!貴君等の今後の活躍を期待する!!」
アンヌシアさんがさんがそう言うと討伐者達に向けて最敬礼をすると共に着いてきた騎士達全員が討伐者達に最敬礼をした。
「では今からお金の入った小袋と依頼終了書を渡す!すまぬが並んでくれ!!」
アンヌシアさんの後ろに控えていた騎士がそう声を上げてテーブルを持って来てそこに並ぶように指示したので皆が並ぶ。
あたしはその列を見て時間がかかりそうだと思い自分のテントが張ってある場所まで戻りのんびりする事にした。
だってあんなに並んでるんだもんどれくらいの時間がかかるのかがわかんないから、並んで待つのがめんどくさ・・・・・・時間の無駄だと思いテント場所まで戻りお茶でも飲んでようと思ったのだ。
「レン様紅茶をどうぞ」
ミズキが入れてくれた紅茶を飲みながら今後の事を考える。
まあ決まってる予定は食事会しかないんだけど、他に何かあったか考えて何もない事を思い出して暫くのんびりしようと決めた。
「レン様、アンヌシア様がこちらに向かって来ますよ」
考え込んでいたあたしにカナデがそう言ってきたのでふと視線を前に向けるとアンヌシアさんがニコニコ顔でこっちに向かって歩いて来ている所だった。
「レンちゃんは並ばないの?探しちゃったわ」
「めんど・・・・時間がかかりそうだったから後で取りに行くよ」
あぶねえ!思わず『めんどくさい』って言いそうになったよ!!
「そう?後で部下に届けさせるから並ばなくてていいわよ?」
「え?いいわ?」
やったべ!並ばなくて済む!!
「ええ私が戻ったら直ぐに届けさせるわ、レンちゃん今回は本当にありがとうね」
いきなり頭を下げたアンヌシアさんに慌ててしまう。
「ちょ!いきなり何を言い出すのさ?」
頭を下げたままアンヌシアさんは口を開く。
「今回の【スタンピード】の被害がこの程度で済んだのは間違いなくレンちゃんのお陰なのよ、だから国の防衛を任された者としてしっかりとお礼を言っておこうと思ってね」
その言葉にあたしは首を左右に振る。
「今回の【スタンピード】は討伐者達と騎士達が頑張ったから何とか乗り切る事が出来たんだ、だから皆のおかげだよ」
【スタンピード】が起きると判ってもあたし達【輝夜】だけでは対応できる事じゃなかった、皆の力があって何とか乗り切ったんだからね。
「全く貴女は・・・でも覚えておいて欲しいの、何かあったら私や陛下を頼って、貴女には返し切れない恩があるから何があっても手を貸すわ」
真剣な顔でそう言って来たのであたしは苦笑するしかなかった。
集められた討伐者達は何も聞かされていないらしく『ドラゴンの群れが見つかったから総力戦をする』とか『【大地の最奥】に全員で突撃して魔物を殲滅する』とかあちこちで話が上がっていた。
そんな中師団長であるアンヌシアさんとソルティさんが大勢の騎士を連れてあたし達の前まで歩いて来て立ち止まり、そしてあたし達討伐者に視線を向けて口を開く。
「よく集まってくれた!皆に集まってもらったのは今日をもって【スタンピード防衛戦】終了する事を伝えるためだ!!本当に今日までご苦労だった!!貴君達の力なくして乗り切る事は出来いなかった!!今からギルドとは別に国から恩賞として大金貨5枚を渡す!それと共に依頼終了書も受け取って欲しい!もちろん依頼終了書に報酬を増やしてもらうように書いてあるのでギルドからの報酬も期待していいぞ!!」
その言葉を聞き討伐者達は嬉しそうに騒ぎ出す。
「最初に言ったがもう一度言わせて欲しい、貴君達の力なくして乗り切る事は出来いなかった!!私達は貴君等と共に戦えて幸運だった!!貴君等の今後の活躍を期待する!!」
アンヌシアさんがさんがそう言うと討伐者達に向けて最敬礼をすると共に着いてきた騎士達全員が討伐者達に最敬礼をした。
「では今からお金の入った小袋と依頼終了書を渡す!すまぬが並んでくれ!!」
アンヌシアさんの後ろに控えていた騎士がそう声を上げてテーブルを持って来てそこに並ぶように指示したので皆が並ぶ。
あたしはその列を見て時間がかかりそうだと思い自分のテントが張ってある場所まで戻りのんびりする事にした。
だってあんなに並んでるんだもんどれくらいの時間がかかるのかがわかんないから、並んで待つのがめんどくさ・・・・・・時間の無駄だと思いテント場所まで戻りお茶でも飲んでようと思ったのだ。
「レン様紅茶をどうぞ」
ミズキが入れてくれた紅茶を飲みながら今後の事を考える。
まあ決まってる予定は食事会しかないんだけど、他に何かあったか考えて何もない事を思い出して暫くのんびりしようと決めた。
「レン様、アンヌシア様がこちらに向かって来ますよ」
考え込んでいたあたしにカナデがそう言ってきたのでふと視線を前に向けるとアンヌシアさんがニコニコ顔でこっちに向かって歩いて来ている所だった。
「レンちゃんは並ばないの?探しちゃったわ」
「めんど・・・・時間がかかりそうだったから後で取りに行くよ」
あぶねえ!思わず『めんどくさい』って言いそうになったよ!!
「そう?後で部下に届けさせるから並ばなくてていいわよ?」
「え?いいわ?」
やったべ!並ばなくて済む!!
「ええ私が戻ったら直ぐに届けさせるわ、レンちゃん今回は本当にありがとうね」
いきなり頭を下げたアンヌシアさんに慌ててしまう。
「ちょ!いきなり何を言い出すのさ?」
頭を下げたままアンヌシアさんは口を開く。
「今回の【スタンピード】の被害がこの程度で済んだのは間違いなくレンちゃんのお陰なのよ、だから国の防衛を任された者としてしっかりとお礼を言っておこうと思ってね」
その言葉にあたしは首を左右に振る。
「今回の【スタンピード】は討伐者達と騎士達が頑張ったから何とか乗り切る事が出来たんだ、だから皆のおかげだよ」
【スタンピード】が起きると判ってもあたし達【輝夜】だけでは対応できる事じゃなかった、皆の力があって何とか乗り切ったんだからね。
「全く貴女は・・・でも覚えておいて欲しいの、何かあったら私や陛下を頼って、貴女には返し切れない恩があるから何があっても手を貸すわ」
真剣な顔でそう言って来たのであたしは苦笑するしかなかった。
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