レディース異世界満喫禄

『眼福』だと思うんだよね！！

「ただいま帰りましたレン様」



大人組でこれからの事を話し合った翌日セイとミズキがアズエルに戻って来た。



「お帰り２人供ご苦労さんね」



あたしがそう言うと2人は嬉しそうに微笑んだ後に真剣な顔になり口を開いた。



「ご報告します、あの家の買い取りは無事完了しました、それとあの家の中の改装なのですが、傷んでいる場所を数か所発見しましたので業者に依頼をしました、明後日より改装に入る事になっております」



おお！！色んな事をしっかりとしっかりとやって来てくれたんだね。



「２人供ご本当に苦労様ね、助かるよ」



頑張って来た２人に感謝すべく頭を下げてそう言うとセイとミズキが慌て始めた。



「頭をお上げ下さいレン様、我々はレン様のお役に立てて嬉しいのです！ですからレン様が頭を下げる必要張りませんん！！」



「そうです！！私達はレン様が楽しく過ごせればそれでいいのです！！お気になさらずに！！」



「でもお礼は言わないとだめだべ？」



好意で仕事をしてくれているのを『当たり前』って思ったらいけないと思うんだ。

自分の為にやってくれたのならキチンとお礼を言う・・・・・これ常識だべさ！！



「でも帰って来てくれて良かったよ、『食事会』が２日後になったらしいから間に合ったよ」



もし『食事会』までに戻って来なかったら参加者全員に事情を説明して延ばしてもらうつもりだったけどね。



「それで皆には悪いんだけど各王族の送迎を頼むことになるんだ、頼めるかな？」



セイとミズキは昨日いなかったからキチンと伝えておかないといけないからね！！



「「畏まりました」」



本当に助かるよ！頑張ってくれる分『食事会』の時は思う存分食べてね！！



あたしはそれから２日家でのんびり過ごす事が出来た。









「さてレン様、支度をしましょう！」



笑顔でそう言って来るエルスさんの言葉にあたしは首を傾げる。



「へ？準備？なんの？」



朝起きてすぐにそんな事を言われれば混乱するに決まってるじゃん？



「今日の食事会で過ごす為の衣装に着替えるのですよ、メリオール入ってきてください」



エルスさんの言葉の後にメリオールさんが何か荷物をもってあたしの部屋へ入って来た。



「おはようございますレン様、さあ着替えましょうか！！お手伝いしますから！！！」



ニコニコしながら抱えて来た荷袋をほどき中に入っていた服を取り出す。



「え？今日の『食事会』それ着るの？いつもの服でいいじゃん？」



特攻服はあたしにとっての『正装』なんだけど？それとメリオールさんの持って来た服ってドレスじゃん！！しかもまた『赤』だし！！



「レン様、今日は王族の方々との『食事会』となりますのでキチンとした正装で行くべきです、ですのでこれに着替えてください」



ニッコリと笑顔でそう言って来るエルスさんを見て思わずため息をつく。



「レン様？」



「はい！！わかりました！！」



なんかエルスさんの笑顔がとても怖かった！！めっちゃ怖かったよ！！



「今日は私達も正装で『食事会』に参加しますのでレン様一人が正装という訳ではないのでご安心ください





・・・・・・・・・・・・安心できる要素ではないと思うんだよねそれは！！エルスさんが怖くて言えないけどね！！



「ん？って事はシン達も正装を着るの？」



「勿論です」



おおお！！あの子達の正装姿は見てみたい！！あの子達は美男美女だからきっと『眼福』だと思うんだよね！！



「あれ？でもシン達は今送迎してるんだよね？着替える時間はあるの？」



エルスさんが苦笑しながら口を開いた。



「流石に手伝っていただいているのにシン様達を待たずに『食事会』は始めませんよ、着替える時間はしっかりと確保してありますよ」



ですよね！！