レディース異世界満喫禄

覚えはないよ！！

「さあ帰るよ！！」



レオス狩りをして満足したあたしは【広大なる大地】出てすぐにそう言い放つ。



【広大なる大地】にはレオス狩りの為２日かけて狩りをするつもりだったんだけど、ミズキとカナデのお陰で１日泊まっただけで狩りをやめた。



「それじゃ王都へ行こう」



あたしはそう言った後に皆を見渡した後に【転移魔法】を使い王都に買った家へと転移した。





転移先は家のリビング、そしてついた後に誰かるかな？と思ったけど誰も居なかった。



「レン様はそのままのんびりとしていてください」



シン達従者組が其々仕事をするべく歩いていったのでリビングに置いてあるソファーに座りホッとひと息ついた後【アイテムボックス】からある書類を取り出して視線をアリーヌに向けて口を開く。



「アリーヌ、話がある」



「ん？何かしら？」



ソファーに座りのんびりとしていたアリーヌがあたしを見たのであたしは持っている書類をアリーヌに差し出す。



「これを」



不思議そうな顔でその書類を受け取り目を通すとアリーヌの顔が真剣な顔になりそのままあたしを見つめる。



「セイに頼んで調べてもらった、で！あの時あった討伐者・・・・リオールはアンタの血縁者だったみたいだね」



セイにレリオスとは別の情報屋に２つの事を調べてもらったのだ。一つは響子さんの事、そしてもう一つはアリーヌの実家の事だ、まあ名前しか分からなかったのでリオールさんの家系を調べてもらいアリーヌの名前があるのかを確認、今のアリーヌ家の事情などを調べてもらった。



「レン・・・貴女」



何かを言いたそうなアリーヌを見ながらもあたしは続ける。



「３ぺージ目をみな」



その言葉にアリーヌは手元の資料をめくり目を見開く。



「行ってきなよ」



３ページ目にはビスタ家の人が眠る場所・・・・・ビスタ家のお墓の位置が書いてあった。

セイが頼んだ情報屋って凄いと思う、家系を調べて今現在のビスタ家の事情もしっかりと調べたあったよ。



「色々話して来るといい、アリーヌならチンピラが来ても返り討ちに出来るからひとりで・・・ね」



様々な思いはあるだろうけど【ウルステア】に向かう事が決まった時絶対に自分の家族の事を考えたはずだ、だからこそ王都に来たのだから眠る家族と話して来てほしい。



「はぁぁぁぁ」



アリーヌがいきなり深い溜息をついた後あたしを睨むようにした後口を開く。



「まったく貴女は・・・・・ここまでされては行かなきゃいけなくなるでしょ？・・・・・・・ありがとう」



あたしは何も言わずに微笑むだけにした。



「早速行ってくるわ、シン、私は出かけるからご主人様が無茶をしないように監視しておいてね」



「畏まりました」



シンに向かいそう言ってあたしを見てニヤリとした後に家を出て行った。



ってあたしは無茶なんてした覚えはないよ！！



「さて響子さん、紅茶でも飲もうか」



そう言って視線を響子さんに向けると何故か生暖かい目であたしを見ていた。



「どうしたのさ？」



「別に」



ニコニコ・・・・・ちがうねニヤニヤしながら口を開く響子さん、にあたしは思わず視線をそらす。



「レン様、今日は此処でお泊りになりますか？」



シンがそう言って来たのであたしは首を左右に振る。



「アリーヌが帰って来たらアズエルに戻るよ」



無事に帰ってきた事をエルスさん達に知らせたいし、響子さんの仕事の件もエルスさんに頼みたい。



「ではアリーヌ殿が戻るまでのんびり過ごしましょう」



ミズキがクーロムを入れてくれたのであたし達はのんびりティータイムをする事になった。







「ただいま」



アリーヌが帰って来たのは夜になってから、約６時間位アリーヌと離れていたことになる。



「レン、本当にありがとう」



アリーヌの笑顔はとてもスッキリしていた。