レディース異世界満喫禄

日の丸

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メンドクサイ!!

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あたし達はフィルミナと一緒に久々のウォルム王都のギルドに来た。



「凄い久しぶりだ」



【ウォルムの厄災】の時以来このギルドには来てないんだよね。

久々に来たギルド内をキョロキョロ見ていたら、フィルミナが受付まで歩いて行き受付嬢に声を掛けたのを見て見知った顔だったのであたしも受付に走って行って声を掛けた。



「久しぶりキャリー、元気してた?」



【ウォルムの厄災】の時以来会ってなかったけど元気そうだ。



「久しぶりレン!フィルミナから聞いていたけど、何でギルドに顔を出してくれなかったの?リュージュとフィルミナばかりと会って私は仲間外れとか寂しいわ」



・・・・・・・・・・ごめんなさい!!キャリーの事をすっかり忘れてました!!なんて言えないべさ!!



「本当にごめん」





あたしは謝る事と当たMを下げる事しかできないから謝ったけど、それを見てキャリーが『クスクス』と笑いながら口を開いた。



「大丈夫よ、貴女が忙しいって事は聞いていたから怒ってないわ」



微笑みながらそう言われてあたしはホッとした。



「グラマスに会いに来たのね?少し待っていてもらえるかしら?話を通してくるわ」



キャリーはそう言って受付の席から立ち上がりどこかへと走って行って10分位して戻って来た。



「グラマスが待ってるから案内するね」



キャリーがそう言って来たのであたしは頷く。



「お願いね」



歩き出したキャリーの後ろについて行き、キャリーが10分位して1つの部屋の前で止まりその部屋の扉をノックした後口を開いた。



「グラマス、レン様をお連れしました」



扉の向こうから久しぶりに聞く声が聞こえた。



「入りなさい」



ハンナさんの声をほんとに久しぶりに聞いた後に扉を開けて中へと入る。



「久しぶりハンナさん」



久しぶりに見たハンナさんは変わらず元気そうだった。

ハンナさんはあたしの事を見て思いっきり溜息をついた後に口を開く。



「たまには顔を出しなさいと言っておいたのに何故顔を出さなかったの?フィルミナから聞いているけど偶にウォルムには来ていたのよね?」



裏切者がここに居た!!と思ってフィルミナを見ると視線を思いっきりそらされた。



「それは謝るよ、何か用事があった?」



討伐者の仕事ってあまりしないから『ギルドに行こう!!』ってなかなか思わないんだよね。



「貴女と話がしたかったのもあるんだけど、頼みというか相談って言うのが一つあるのよ」



ハンナさんにしてはなんか歯切れの悪い言葉使いだね、珍しい。



「どんな話?」



そこまでハンナさんが言いずらそうな話って何だろう?



「オーシャンズデッドの事よ」



・・・・・・・・・・・・ん?



「オーシャンズデッドがどうしたの?」



何でオーシャンズデッドがそこで出てくるのかがわからない。



「貴女意外にオーシャンズデッドを狩った討伐者が居ないの、それで商業部に商人達からの問い合わせが殺到していて、貴女がギルドに卸してくれてからかなり経った今でも『いつ入荷するんだ?』って問い合わせが後を絶たないのよ」



・・・・・・・・・・・・・・・・・・え?

それなら他の討伐者に狩って来て貰えば・・・・・・あ!!『未だに誰も狩ってこれない』って言ってたっけ!!



「って事はつまり?」



あたしがそう聞くとハンナさんは真剣な顔で頷く。



「貴方に『オーシャンズデッドの狩り方』か『オーシャンズデッドの納品』のどちらかを頼みたいのよ」



うーーーん?『狩り方』のほうは無理だと思うんんだよね、ミズキの力を借りて狩るからね、なら納品って事になるんだけど・・・メンドクサイ!!



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