レディース異世界満喫禄

歳の割に可愛らしんだけど！！

すっかり忘れてたけどアルセムにはコイツもいたんだった！！



「アンタまだいたんだ？」



思いっきりひっぱたかられて頭を押さえながら呻いているルヴァンを見下ろしながらそう言うとルヴァンが頭を押さえながら立ち上がり口を開く。



「勿論だとも！！この芸術の街で素晴らしいインスピレーション受け新たなる芸術を生み出す・・・・・素晴らしい事だと思わないか？」



体全体を使いオペラの役者のごとくそう言って来るルヴァンをみて思わず一歩下がって口を開く。



「暫く見なかったからもうどこかに行ったのかと思ったのさ」



内戦前から見てなかったよね？だから新たなる地を求めて旅に出たのかと思ってた。



「仕事を受けてたからね！その仕事の出来がまた素晴らしいのだ！！戦乙女も見るかね？」



目をキラキラさせながらそう言って来たルヴァンの前にカナデが立ちはだかり口を開く。



「申し訳ありませんルヴァン様、レン様はこれよりルミナリア様やシスターライア様達との食事会がございます、ですので後程シン兄様やミズキ姉様がルヴァン様のご要望を伺いにまいりますのでそれまでお待ちください」



カナデがあたしを守ってくれるなんて頼もしすぎる！！でもルヴァンの戯言なんて聞かなくいてもいいんだよ？



「ふむ・・・・・・・・・・そのような理由があるなら致し方ない！後程私の美しい戦乙女の画を見てもらうことにしよう！！」



・・・・・・・・ちょっと待って！！今こいつ何か変な事ぬかしてなかった？



「皆さんお待たせしました、席が用意出来ましたのでご案内いたします」



顔馴染みの従業員さんがそう言って戻ってきたのであたしはルヴァンに声を掛けるタイミングを逃がしてしまった。



「レン様、参りましょう！！」



ルヴァンにさっきの事を聞こうと思っていたらカナデに手を引かれて二階へと上がり用意刺された席へと座る。



「アイツの事は後回しにしてとりあえず飯だね」



あたしがそう言うと皆が頷き何にしようかと相談し始めた時に聞き知った声が聞こえた。



「今日も食っていくか？」



ボルクさんがいつの間にか来てあたしを見ながらそう言って来たのであたしは頷く。



「うん、今日は一緒に来た人達と一緒に食べようと思ってるんだ」



あたしがそう言うとボルクさんがルミナリアさんとシスターライアを見た後頷き厨房へと戻ろうとした時にルミナリアさんが立ち上がり口を開く。



「お初にお目にかかります私はルミナリア・ローガ―と申します、今回は食事とは別に貴方様にお会いしたく参りました、レン様の紹介で子供達を受け入れてくださるとの事・・・・感謝します」



そう言いながら頭を下げるルミナリアさんを見てボルクさんは首を左右に振り口を開く。



「気にするな」



そう言って厨房に戻って言った。



「ああ！」



いきなりシスターライアがそう言って立ち上がったのであたしは驚きシスターライアを見て口を開く。



「どうしたのシスターライア？何かあったの？」



あたしがそう聞くとシスターライアがこの世の終わりって顔で口を開く。



「ルミナリア様の挨拶の後に挨拶をしようと思ったのにできませんでした！！」



思いっ切り力が抜けて椅子に座りこみ苦笑しながら口を開く。



「あれで会うのが最後って訳じゃないから別にいいべさ？」



あたしがそう言うとシスターライアが『それもそうか！！！』って顔になり何度も頷く。



・・・・・・・・・なんかシスターライアって歳の割に可愛らしんだけど！！



そんな事を考えていると頼んでもいないのに料理が運ばれはじめあたし達は美味しい夕食を食べることが出来た。