レディース異世界満喫禄

ごめんなさいアリーヌさん！！

あたしは逃げるように・・・・・違った！魔物を倒す為に急いで、魔物を求めて移動を始めた。



「皆さっきの事ではっきりしたけどトレントとか虫系の魔物も出て来てるから油断しないようにね」



特にトレントなんて動くまではわからなかったからね！油断していきなりやられるなんて事もあり得るから木の近くを通るときには警戒しながら進むしかないと思う。



「レン来たわよ、【アースランス】！」



アリーヌがこっちに向かって走って来るハイウルフ達を見ながら魔法を打ち込み、その後にフィーナが無事だったハイウルフに切りかかる。



「あたしも参加する！！」



【ヴィリーナ】を振り回しながらハイウルフを倒していき襲って来たハイウルフ達を倒しきるとホット一息つき周囲を見渡す。



「やっぱり魔物が多いね」



街を出て何度魔物と戦ったか・・・【スタンピード】が起きたから当然なんだけどうんざりする。

と思っているとカナデが口を開く。



「レン様、あちらの方向に魔物の反応があります」



その言葉にあたしは頷き口を開く。



「行こうか、さっさと周囲の魔物を倒して【魔の大森林】に行くべ」



ゴールデンディアとやらを狩りたいしね！！



あたし達はカナデの示す方向へと歩き出した。





カナデが見つけた魔物のもとに行くと確かに魔物はいた・・・・・５０匹位のハイウルフが何かを取り囲むようにして。



「ちっ！」



１つの可能性が頭をよぎり【ヴィリーナ】をのばして振り回しハイウルフ達を切り刻みハイウルフ達が散りじりになった場所に視線を向ける。

そこを見て思わずため息をつく。

そこには破壊された馬車と地面に広がる血・・・・・何があったのか一目瞭然だ。



「・・・・・・・・こいつ等を逃がすな」



ここに居るハイウルフ達を倒す事で犠牲者に助けられなかった事を許してもらおうと思いあたし達を睨むハイウルフ達を睨みながらそう言うと何故かアリーヌが顔を引き攣らせながら頷く。



「行くよ」



あたし達はハイウルフ達を倒す為に戦いを挑む。



左右からあたしに襲い掛かって来るハイウルフを体を横回転させ【ヴィリーナ】で切り裂きせその後に一番近くにいるハイウルフをぶん殴りその後に【ヴィリーナ】でとどめをさす。

アリーヌも襲い来るハイウルフに魔法で撃退し、少し離れた場所に【ウインドカッター】を放ち切り刻む。

そして２０分もかからずにハイウルフを全滅させる事が出来た。



「皆ご苦労様ね」



あたしはそう言いながら壊された馬車がある場所に歩いて行き一縷の望みがあると思い壊れた馬車を調べ・・・・深い溜息をつく。

残念ながら生き残りはいなかったのだ。



「レン」



心配そうにアリーヌがあたしの名を呼んできたけどアリーヌには視線を向けず馬車の中に身分を証明するものがあるかないかを再度調べて・・・見つけたのだ。



「貴族の家紋入りの短剣だ」



恐らくこの馬車の主・・・かな？しかも貴族って。



あたしは振り向き口を開く。



「待たせたねいこう」



あたしがっそう言うとアリーヌはホッとした顔で頷く。



「え？どうしたのアリーヌ？」



何でそんなにほっとしてるの？あたし何かやった？



「さっきまでの貴女・・・・とても怖い顔してたわよ？」



「へ？」



え？マジで？



「貴女と初めて対峙した時を思い出したわ・・・・・・」



・・・・・・・・・・・・・ごめんなさいアリーヌさん！！思い出しただけで震えるってトラウマになってるよね？でもあの時は敵同士で命をかけて戦ってたから仕方ないじゃん？