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閑話 主が不在の間に2
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私は真剣な顔で口を開く。
「それでもこれは『お礼』にしては多すぎませんか?」
私がそう言うと今まで黙ったいたエミリア様が苦笑しながら口を開く。
「多い?むしろ少ないと思うわ、まず陥落寸前の【ビーン】の救援、次に【魔の大森林】の一時的な封鎖、次に周囲の魔物の駆逐、次にスタンピードを起した【魔の大森林】へのダンジョンアタック、その後のダンジョン内の魔物の駆逐、そして未踏破のダンジョンを攻略、で最後にその全ての情報をギルドにもたらせる・・・・・はっきり言ってレンがいなければ死者は数百・・・・いえ千は超えてたかもしれないし、スタンピードはまだ終息してはいなかったでしょうね。それと【カグヤ商会】の支援物資にどれだけの人が救われたと思う?」
・・・・・・・・こうやって言われると確かに凄い事をしたと思いますね。
「それを踏まえ考えたお礼がこれなのよ」
エミリア様が真剣な顔でそう言って来たので私は納得した。
「ですがこのお礼をレン様が知ったら怒りますよ?『そんなものが欲しくて動いたわけではない』と」
その言葉にプレシア様が苦笑しながら口を開く。
「それはわかってるわ、でもね?王としても友としてもお礼はしたいのよわかって?」
真剣な顔でそう言って来るプレシア様をしばらく見たと溜息をつき口を開く。
「この事は決して口外は致しません、しっかりとエルスさんにお渡ししますエルスさんならま上手く収まるように手を尽くして下さるでしょう」
「ありがとう」
この方もやはりレン様の事を友と思ってくださってると知ってとても嬉しく感じた。
「それとフィルミナにもお礼はしようと思ってるわ」
「具体的には何を?」
確かあの方も『お礼は要らない』と仰ってましたよね?
プレシア様が懐から何かのプレートを取り出してテーブルの上に置く。
それは見覚えのあるプレートでレン様も持っている物だった。
「ハウダック王国の後ろ盾を示すプレートですか」
私の言葉にプレシア様が頷く。
「報告書によればフィルミナがゴブリンキングを倒したのでしょう?だったらその資格はありますから」
私はその言葉に頷き口を開く。
「あの方は強いですよ、Aランカーの討伐者の上位の実力を持っていると思っていいですよ」
流石に私達には勝てませんが普通の人ならば上位の実力者だと思います。
「そこまでなのね、やはり『類は友を呼ぶ』って事かしら?今回レンと一緒にハウダック王国に来てくれたことに感謝しないといけないわね」
真剣な顔でそう言ってるエミリア様の言葉にプレシア様が頷く。
「フィルミナがいなければレンが【ビーン】に着く前に落とされていましたからね本当に助かりましたね」
そう言われて確かにと頷き、様々な要素が重なり合って犠牲者の数を抑えながら乗り越える事が出来たのだとしみじみと思った。
「それと貴方達にもお礼をしたいのだけれども何か欲しいものはある?」
エミリア様が真剣な顔でそう聞いてきたので私は微笑みながら口を開く。
「私達へのお礼を渡そうそしているのであればいりません、私達はレン様が望んだから動いただけですので」
エミリア様が真剣な顔で私を見ていたかと思えばいきなりニコリを微笑み口を開く。
「そう言うと思っていたわ、だからさっきのレンへのお礼には貴方達のへのお礼も含まれてると考えて」
・・・・・・・・・なるほど、流石【元女王】全てをお見通しなのですね。
「それでもこれは『お礼』にしては多すぎませんか?」
私がそう言うと今まで黙ったいたエミリア様が苦笑しながら口を開く。
「多い?むしろ少ないと思うわ、まず陥落寸前の【ビーン】の救援、次に【魔の大森林】の一時的な封鎖、次に周囲の魔物の駆逐、次にスタンピードを起した【魔の大森林】へのダンジョンアタック、その後のダンジョン内の魔物の駆逐、そして未踏破のダンジョンを攻略、で最後にその全ての情報をギルドにもたらせる・・・・・はっきり言ってレンがいなければ死者は数百・・・・いえ千は超えてたかもしれないし、スタンピードはまだ終息してはいなかったでしょうね。それと【カグヤ商会】の支援物資にどれだけの人が救われたと思う?」
・・・・・・・・こうやって言われると確かに凄い事をしたと思いますね。
「それを踏まえ考えたお礼がこれなのよ」
エミリア様が真剣な顔でそう言って来たので私は納得した。
「ですがこのお礼をレン様が知ったら怒りますよ?『そんなものが欲しくて動いたわけではない』と」
その言葉にプレシア様が苦笑しながら口を開く。
「それはわかってるわ、でもね?王としても友としてもお礼はしたいのよわかって?」
真剣な顔でそう言って来るプレシア様をしばらく見たと溜息をつき口を開く。
「この事は決して口外は致しません、しっかりとエルスさんにお渡ししますエルスさんならま上手く収まるように手を尽くして下さるでしょう」
「ありがとう」
この方もやはりレン様の事を友と思ってくださってると知ってとても嬉しく感じた。
「それとフィルミナにもお礼はしようと思ってるわ」
「具体的には何を?」
確かあの方も『お礼は要らない』と仰ってましたよね?
プレシア様が懐から何かのプレートを取り出してテーブルの上に置く。
それは見覚えのあるプレートでレン様も持っている物だった。
「ハウダック王国の後ろ盾を示すプレートですか」
私の言葉にプレシア様が頷く。
「報告書によればフィルミナがゴブリンキングを倒したのでしょう?だったらその資格はありますから」
私はその言葉に頷き口を開く。
「あの方は強いですよ、Aランカーの討伐者の上位の実力を持っていると思っていいですよ」
流石に私達には勝てませんが普通の人ならば上位の実力者だと思います。
「そこまでなのね、やはり『類は友を呼ぶ』って事かしら?今回レンと一緒にハウダック王国に来てくれたことに感謝しないといけないわね」
真剣な顔でそう言ってるエミリア様の言葉にプレシア様が頷く。
「フィルミナがいなければレンが【ビーン】に着く前に落とされていましたからね本当に助かりましたね」
そう言われて確かにと頷き、様々な要素が重なり合って犠牲者の数を抑えながら乗り越える事が出来たのだとしみじみと思った。
「それと貴方達にもお礼をしたいのだけれども何か欲しいものはある?」
エミリア様が真剣な顔でそう聞いてきたので私は微笑みながら口を開く。
「私達へのお礼を渡そうそしているのであればいりません、私達はレン様が望んだから動いただけですので」
エミリア様が真剣な顔で私を見ていたかと思えばいきなりニコリを微笑み口を開く。
「そう言うと思っていたわ、だからさっきのレンへのお礼には貴方達のへのお礼も含まれてると考えて」
・・・・・・・・・なるほど、流石【元女王】全てをお見通しなのですね。
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