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第3章 快適生活へ向けて頑張ろう!
099 払わなくても済んだかも?
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脱げたズボンも利用して伯爵を腰の辺りで縛った。
そのまま、城に連行する。パンツ丸出しで。
護衛もついてきてるが、隙をみて奪還しようとしているだけ。
ただし変な事をすればパンツを切ると言ってあるので、なかなか行動出来ないようだ。
俺達はすぐに巡回している兵士に発見された。
なので「王国の密偵です」と教えると、増援が来た。
その時にはもう護衛は居なくなってた。見捨てられたようだ。
伯爵は「私は他国の伯爵位の者だぞ! 許されると思っているのか!」と騒ぎ続けている。
兵士は困惑しているが、常に俺が「ウソです。密偵です」と反論している。
兵士からすると、俺と伯爵、どちらとも関わりたくないようで、遠巻きにしている。
ただ「城ではなく、詰め所までお願いします」と言われた。
まぁ、密偵を城の中に入れないよな。
なので宰相さんを呼ぶように伝えておいた。
詰め所に到着したので、勝手知ったる他人の家とばかりに牢屋まで行く。
中に入り、肌着とパンツだけになるように指示。
武器とか隠し持ってたら問題だからね。
拒否しそうだったので、サルを2匹具現化。
「拒否するなら、こいつらに剥いてもらうけど?」と言うと、しぶしぶだが脱いだ。
サルを残したまま、服を持って牢屋から出る。
「騒ぐと攻撃されるかもな」とだけ脅しておく。
これで静かにしてるだろう。施錠もしてないけど、逃げられないだろうし。
剥ぎ取った服を兵士に渡してると、宰相さんが到着した。
「密偵を捕まえたそうですが?」
「うん、どっかの王国の伯爵を名乗った密偵」
「……密偵と特定した理由を聞いても?」
「まず、身分のある人が街に来てるって聞いた事無かったから。
お忍びで他国の貴族が来るなんてありえないと思ったんだ」
「確かにそれはありえません。国境で発覚するはずですから」
「次に、俺をその国に引き抜こうとした。しかも脅迫付きで。
最後に、断った俺に暴力を振るった。確定じゃない?」
「後半の私怨っぽいのがちょっと怪しいですけど……まぁ変だとは思いますね」
でしょ?
「何か証拠はありますか?」
「証拠? あっ、そうだ。メラカ商会で会った時に、サインしろって言われた書類があるよ。
でも、今頃逃げた護衛みたいな人が回収してるかもしれないけど。
言い忘れてたけど、メラカ商会のメラカって人に紹介されて会ったんだ。
繋がってる可能性があるかもしれないよ。あっちも脅されてるかもしれないけど」
「メラカ商会ですか……判りました。こちらからも人を送ります」
「じゃあ帰って良いですか?」
「はい。でも2~3日は出かけないでください。
裏取りをしますけど、照合する為に、また話を聞きに行くかもしれませんから」
「了解です」
悪は去った。
だが、これからも来るだろう。
頑張れキョウヤ、負けるなキョウヤ、奮い立てキョウヤ。
ババーン
なんてアホな事を考えてないで帰ろ。
家に帰って、くつろぎながら少し考える。
あの商会潰れるのかな?
家具屋さんで便利な感じだったのになぁ。
後払いにしてたら、払わなくても済んだかも?
ちょっともったいなかったかな?
いや、それでは家具欲しさに暴れたみたいな感じに見えるか。払っといて良かったかも。
しかし、よく考えたら、貴族とか皇帝に特別に拒否感は無いんだよな、俺。
せいぜいラノベの知識くらい。
なのに何でこんなにムキになってるんだろ?
確かに俺の自由を奪おうとして来るけど、ムチャクチャに反撃しなくても良かったはず。
もっと色々な手があったはずだ。簡単なのは他国に逃げる事だし。
なのにこの地に固執しているような振る舞いしてる。
……最初に来た地だからかな?
この地に居れば、帰れるかもって心のどこかで思ってる?
う~ん、わからん。
今後は注意して行動するようにしよう。短気は損気!
そのまま、城に連行する。パンツ丸出しで。
護衛もついてきてるが、隙をみて奪還しようとしているだけ。
ただし変な事をすればパンツを切ると言ってあるので、なかなか行動出来ないようだ。
俺達はすぐに巡回している兵士に発見された。
なので「王国の密偵です」と教えると、増援が来た。
その時にはもう護衛は居なくなってた。見捨てられたようだ。
伯爵は「私は他国の伯爵位の者だぞ! 許されると思っているのか!」と騒ぎ続けている。
兵士は困惑しているが、常に俺が「ウソです。密偵です」と反論している。
兵士からすると、俺と伯爵、どちらとも関わりたくないようで、遠巻きにしている。
ただ「城ではなく、詰め所までお願いします」と言われた。
まぁ、密偵を城の中に入れないよな。
なので宰相さんを呼ぶように伝えておいた。
詰め所に到着したので、勝手知ったる他人の家とばかりに牢屋まで行く。
中に入り、肌着とパンツだけになるように指示。
武器とか隠し持ってたら問題だからね。
拒否しそうだったので、サルを2匹具現化。
「拒否するなら、こいつらに剥いてもらうけど?」と言うと、しぶしぶだが脱いだ。
サルを残したまま、服を持って牢屋から出る。
「騒ぐと攻撃されるかもな」とだけ脅しておく。
これで静かにしてるだろう。施錠もしてないけど、逃げられないだろうし。
剥ぎ取った服を兵士に渡してると、宰相さんが到着した。
「密偵を捕まえたそうですが?」
「うん、どっかの王国の伯爵を名乗った密偵」
「……密偵と特定した理由を聞いても?」
「まず、身分のある人が街に来てるって聞いた事無かったから。
お忍びで他国の貴族が来るなんてありえないと思ったんだ」
「確かにそれはありえません。国境で発覚するはずですから」
「次に、俺をその国に引き抜こうとした。しかも脅迫付きで。
最後に、断った俺に暴力を振るった。確定じゃない?」
「後半の私怨っぽいのがちょっと怪しいですけど……まぁ変だとは思いますね」
でしょ?
「何か証拠はありますか?」
「証拠? あっ、そうだ。メラカ商会で会った時に、サインしろって言われた書類があるよ。
でも、今頃逃げた護衛みたいな人が回収してるかもしれないけど。
言い忘れてたけど、メラカ商会のメラカって人に紹介されて会ったんだ。
繋がってる可能性があるかもしれないよ。あっちも脅されてるかもしれないけど」
「メラカ商会ですか……判りました。こちらからも人を送ります」
「じゃあ帰って良いですか?」
「はい。でも2~3日は出かけないでください。
裏取りをしますけど、照合する為に、また話を聞きに行くかもしれませんから」
「了解です」
悪は去った。
だが、これからも来るだろう。
頑張れキョウヤ、負けるなキョウヤ、奮い立てキョウヤ。
ババーン
なんてアホな事を考えてないで帰ろ。
家に帰って、くつろぎながら少し考える。
あの商会潰れるのかな?
家具屋さんで便利な感じだったのになぁ。
後払いにしてたら、払わなくても済んだかも?
ちょっともったいなかったかな?
いや、それでは家具欲しさに暴れたみたいな感じに見えるか。払っといて良かったかも。
しかし、よく考えたら、貴族とか皇帝に特別に拒否感は無いんだよな、俺。
せいぜいラノベの知識くらい。
なのに何でこんなにムキになってるんだろ?
確かに俺の自由を奪おうとして来るけど、ムチャクチャに反撃しなくても良かったはず。
もっと色々な手があったはずだ。簡単なのは他国に逃げる事だし。
なのにこの地に固執しているような振る舞いしてる。
……最初に来た地だからかな?
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う~ん、わからん。
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