9 / 62
009 自分の弱点
しおりを挟む
結果、誰かの鎧を借りて着ていく事にした。
ゴメンね、持ち主。
俺のイチモツが触れた鎧とか着たくないだろうけど、黙ってるから大丈夫だよ、多分。
さて、街に行く前に確認する事がある。
持ち物? それは大丈夫。何もかも収納魔法でしまっておいたから。
お金は……ちょびっとしかない。ここに来る為に冒険者に払ったからねぇ。
周囲で練習がてら狩った獣でも売れれば良いなぁ。服買いたい。
じゃなくて、確認事項。
それは…………俺の弱点!
ラノベの主人公のように楽観的にはなれない。
自分の弱点は把握しておく必要がある。一人旅をするなら当たり前の事だが。
まず1つ目。
水中では息が出来ない!
当たり前だろって? いやいや。
空気を操る魔法を覚えたじゃん。あれを利用して呼吸出来ないか検証したんだよ。
例えばデッカイ泡を作ってそれを顔に装備とか。
まぁ無理だったね。
泡の中の空気は自分の排気で汚れていくし、泡の表面が反射して水の中が見えない。
なによりも、1mを超えると気体の精霊が来れないんだって。解除されちゃう。
シュノーケルの方がよっぽど便利。
2つ目。
体力が無い。
しょうがないよね。何年も寝てたんだから。
ここ数年の魔法修行で少しは回復したけど、全盛期の俺には程遠い。
ここでよくあるのは勘違い主人公パターン。俺はまだまだと思ってるけど、他人から見れば化け物、みたいな。
そんな事はありませんので大丈夫。だって、当時登った木に似たような木にすら登れないんだもん。
重力魔法を使って飛び乗る方が早いし楽。
……これを使ってるから、体力が戻らないのでは? 宇宙飛行士も宇宙で運動すると聞いた事があるような。
走り込みとかしよう。今は鎧が擦れて痛いからやらないけどね。
3つ目。
現在の人間の事情に疎い。
何年も人里に行っていないので当たり前なんだけど。
今年の流行どころか、地図地形すらヤバいと思う。
戦争してたりすれば以前居た国も無くなってる可能性がある。
ヘタすればお金も変わってる事もありうる。
流行語とかあったらヤだなぁ。オッサンが若者ぶって若者言葉を話してるみたいに思われちゃう。しかも少し古い。
4つ目。
実はこれが俺の中では一番重要。
新しい発見がされている事!
俺の知らない情報が増えている事だろう。新しい鉱石や植物が発見されてたり、新種の虫や動物など。
聞いてしまったら気になってしょうがない!
関わりたいけど、時間の都合上関わってはいけない。
ジレンマだ。
こんな所かな?
戦闘に関しては不安は無い。
なんせドラゴンを相手に魔法の練習したんだ。
ドラゴン以上に怖い存在があろうか? いや、ない。
なので恐怖心から体が動かない、なんて事にはならない。
ちなみに戦闘方法は。
1.防御魔法使って防御して、重力魔法で相手の動きを止めて倒す。
2.重力魔法で跳んで逃げる。
3.遠距離から火を吐く魔法で倒す。
4.相手が人間の場合、持ってる武器や防具の温度を上げて持てなくする。
5.最後の手段は、次元を渡る魔法を使って短距離転移のようにして逃げる。
どう? 穴の無い完璧な戦闘方法でしょ。
さ、街に向かうか。
道中で発見した村とかにも寄るのもいいね。
きっとテンプレのように、何かミッションがあるだろうし。
盗賊や獣に襲われてるとか、重税を課せられているとか。
解決してお金を稼ごう。
そして服を買うのだ!!
ゴメンね、持ち主。
俺のイチモツが触れた鎧とか着たくないだろうけど、黙ってるから大丈夫だよ、多分。
さて、街に行く前に確認する事がある。
持ち物? それは大丈夫。何もかも収納魔法でしまっておいたから。
お金は……ちょびっとしかない。ここに来る為に冒険者に払ったからねぇ。
周囲で練習がてら狩った獣でも売れれば良いなぁ。服買いたい。
じゃなくて、確認事項。
それは…………俺の弱点!
ラノベの主人公のように楽観的にはなれない。
自分の弱点は把握しておく必要がある。一人旅をするなら当たり前の事だが。
まず1つ目。
水中では息が出来ない!
当たり前だろって? いやいや。
空気を操る魔法を覚えたじゃん。あれを利用して呼吸出来ないか検証したんだよ。
例えばデッカイ泡を作ってそれを顔に装備とか。
まぁ無理だったね。
泡の中の空気は自分の排気で汚れていくし、泡の表面が反射して水の中が見えない。
なによりも、1mを超えると気体の精霊が来れないんだって。解除されちゃう。
シュノーケルの方がよっぽど便利。
2つ目。
体力が無い。
しょうがないよね。何年も寝てたんだから。
ここ数年の魔法修行で少しは回復したけど、全盛期の俺には程遠い。
ここでよくあるのは勘違い主人公パターン。俺はまだまだと思ってるけど、他人から見れば化け物、みたいな。
そんな事はありませんので大丈夫。だって、当時登った木に似たような木にすら登れないんだもん。
重力魔法を使って飛び乗る方が早いし楽。
……これを使ってるから、体力が戻らないのでは? 宇宙飛行士も宇宙で運動すると聞いた事があるような。
走り込みとかしよう。今は鎧が擦れて痛いからやらないけどね。
3つ目。
現在の人間の事情に疎い。
何年も人里に行っていないので当たり前なんだけど。
今年の流行どころか、地図地形すらヤバいと思う。
戦争してたりすれば以前居た国も無くなってる可能性がある。
ヘタすればお金も変わってる事もありうる。
流行語とかあったらヤだなぁ。オッサンが若者ぶって若者言葉を話してるみたいに思われちゃう。しかも少し古い。
4つ目。
実はこれが俺の中では一番重要。
新しい発見がされている事!
俺の知らない情報が増えている事だろう。新しい鉱石や植物が発見されてたり、新種の虫や動物など。
聞いてしまったら気になってしょうがない!
関わりたいけど、時間の都合上関わってはいけない。
ジレンマだ。
こんな所かな?
戦闘に関しては不安は無い。
なんせドラゴンを相手に魔法の練習したんだ。
ドラゴン以上に怖い存在があろうか? いや、ない。
なので恐怖心から体が動かない、なんて事にはならない。
ちなみに戦闘方法は。
1.防御魔法使って防御して、重力魔法で相手の動きを止めて倒す。
2.重力魔法で跳んで逃げる。
3.遠距離から火を吐く魔法で倒す。
4.相手が人間の場合、持ってる武器や防具の温度を上げて持てなくする。
5.最後の手段は、次元を渡る魔法を使って短距離転移のようにして逃げる。
どう? 穴の無い完璧な戦闘方法でしょ。
さ、街に向かうか。
道中で発見した村とかにも寄るのもいいね。
きっとテンプレのように、何かミッションがあるだろうし。
盗賊や獣に襲われてるとか、重税を課せられているとか。
解決してお金を稼ごう。
そして服を買うのだ!!
0
あなたにおすすめの小説
滅せよ! ジリ貧クエスト~悪鬼羅刹と恐れられた僧兵のおれが、ハラペコ女神の料理番(金髪幼女)に!?~
スサノワ
ファンタジー
「ここわぁ、地獄かぁ――!?」
悪鬼羅刹と恐れられた僧兵のおれが、気がつきゃ金糸のような髪の小娘に!?
「えっ、ファンタジーかと思ったぁ? 残っ念っ、ハイ坊主ハラペコSFファンタジーでしたぁ――ウケケケッケッ♪」
やかましぃやぁ。
※小説家になろうさんにも投稿しています。投稿時は初稿そのまま。順次整えます。よろしくお願いします。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
最低のEランクと追放されたけど、実はEXランクの無限増殖で最強でした。
みこみこP
ファンタジー
高校2年の夏。
高木華音【男】は夏休みに入る前日のホームルーム中にクラスメイトと共に異世界にある帝国【ゼロムス】に魔王討伐の為に集団転移させれた。
地球人が異世界転移すると必ずDランクからAランクの固有スキルという世界に1人しか持てないレアスキルを授かるのだが、華音だけはEランク・【ムゲン】という存在しない最低ランクの固有スキルを授かったと、帝国により死の森へ捨てられる。
しかし、華音の授かった固有スキルはEXランクの無限増殖という最強のスキルだったが、本人は弱いと思い込み、死の森を生き抜く為に無双する。
没落ルートの悪役貴族に転生した俺が【鑑定】と【人心掌握】のWスキルで順風満帆な勝ち組ハーレムルートを歩むまで
六志麻あさ
ファンタジー
才能Sランクの逸材たちよ、俺のもとに集え――。
乙女ゲーム『花乙女の誓約』の悪役令息ディオンに転生した俺。
ゲーム内では必ず没落する運命のディオンだが、俺はゲーム知識に加え二つのスキル【鑑定】と【人心掌握】を駆使して領地改革に乗り出す。
有能な人材を発掘・登用し、ヒロインたちとの絆を深めてハーレムを築きつつ領主としても有能ムーブを連発して、領地をみるみる発展させていく。
前世ではロクな思い出がない俺だけど、これからは全てが報われる勝ち組人生が待っている――。
人質5歳の生存戦略! ―悪役王子はなんとか死ぬ気で生き延びたい!冤罪処刑はほんとムリぃ!―
ほしみ
ファンタジー
「え! ぼく、死ぬの!?」
前世、15歳で人生を終えたぼく。
目が覚めたら異世界の、5歳の王子様!
けど、人質として大国に送られた危ない身分。
そして、夢で思い出してしまった最悪な事実。
「ぼく、このお話知ってる!!」
生まれ変わった先は、小説の中の悪役王子様!?
このままだと、10年後に無実の罪であっさり処刑されちゃう!!
「むりむりむりむり、ぜったいにムリ!!」
生き延びるには、なんとか好感度を稼ぐしかない。
とにかく周りに気を使いまくって!
王子様たちは全力尊重!
侍女さんたちには迷惑かけない!
ひたすら頑張れ、ぼく!
――猶予は後10年。
原作のお話は知ってる――でも、5歳の頭と体じゃうまくいかない!
お菓子に惑わされて、勘違いで空回りして、毎回ドタバタのアタフタのアワアワ。
それでも、ぼくは諦めない。
だって、絶対の絶対に死にたくないからっ!
原作とはちょっと違う王子様たち、なんかびっくりな王様。
健気に奮闘する(ポンコツ)王子と、見守る人たち。
どうにか生き延びたい5才の、ほのぼのコミカル可愛いふわふわ物語。
(全年齢/ほのぼの/男性キャラ中心/嫌なキャラなし/1エピソード完結型/ほぼ毎日更新中)
クラス最底辺の俺、ステータス成長で資産も身長も筋力も伸びて逆転無双
四郎
ファンタジー
クラスで最底辺――。
「笑いもの」として過ごしてきた佐久間陽斗の人生は、ただの屈辱の連続だった。
教室では見下され、存在するだけで嘲笑の対象。
友達もなく、未来への希望もない。
そんな彼が、ある日を境にすべてを変えていく。
突如として芽生えた“成長システム”。
努力を積み重ねるたびに、陽斗のステータスは確実に伸びていく。
筋力、耐久、知力、魅力――そして、普通ならあり得ない「資産」までも。
昨日まで最底辺だったはずの少年が、今日には同級生を超え、やがて街でさえ無視できない存在へと変貌していく。
「なんであいつが……?」
「昨日まで笑いものだったはずだろ!」
周囲の態度は一変し、軽蔑から驚愕へ、やがて羨望と畏怖へ。
陽斗は努力と成長で、己の居場所を切り拓き、誰も予想できなかった逆転劇を現実にしていく。
だが、これはただのサクセスストーリーではない。
嫉妬、裏切り、友情、そして恋愛――。
陽斗の成長は、同級生や教師たちの思惑をも巻き込み、やがて学校という小さな舞台を飛び越え、社会そのものに波紋を広げていく。
「笑われ続けた俺が、全てを変える番だ。」
かつて底辺だった少年が掴むのは、力か、富か、それとも――。
最底辺から始まる、資産も未来も手にする逆転無双ストーリー。
物語は、まだ始まったばかりだ。
クラス転移したら種族が変化してたけどとりあえず生きる
あっとさん
ファンタジー
16歳になったばかりの高校2年の主人公。
でも、主人公は昔から体が弱くなかなか学校に通えなかった。
でも学校には、行っても俺に声をかけてくれる親友はいた。
その日も体の調子が良くなり、親友と久しぶりの学校に行きHRが終わり先生が出ていったとき、クラスが眩しい光に包まれた。
そして僕は一人、違う場所に飛ばされいた。
真祖竜に転生したけど、怠け者の世界最強種とか性に合わないんで、人間のふりして旅に出ます
難波一
ファンタジー
"『第18回ファンタジー小説大賞【奨励賞】受賞!』"
ブラック企業勤めのサラリーマン、橘隆也(たちばな・りゅうや)、28歳。
社畜生活に疲れ果て、ある日ついに階段から足を滑らせてあっさりゲームオーバー……
……と思いきや、目覚めたらなんと、伝説の存在・“真祖竜”として異世界に転生していた!?
ところがその竜社会、価値観がヤバすぎた。
「努力は未熟の証、夢は竜の尊厳を損なう」
「強者たるもの怠惰であれ」がスローガンの“七大怠惰戒律”を掲げる、まさかのぐうたら最強種族!
「何それ意味わかんない。強く生まれたからこそ、努力してもっと強くなるのが楽しいんじゃん。」
かくして、生まれながらにして世界最強クラスのポテンシャルを持つ幼竜・アルドラクスは、
竜社会の常識をぶっちぎりで踏み倒し、独学で魔法と技術を学び、人間の姿へと変身。
「世界を見たい。自分の力がどこまで通じるか、試してみたい——」
人間のふりをして旅に出た彼は、貴族の令嬢や竜の少女、巨大な犬といった仲間たちと出会い、
やがて“魔王”と呼ばれる世界級の脅威や、世界の秘密に巻き込まれていくことになる。
——これは、“怠惰が美徳”な最強種族に生まれてしまった元社畜が、
「自分らしく、全力で生きる」ことを選んだ物語。
世界を知り、仲間と出会い、規格外の強さで冒険と成長を繰り広げる、
最強幼竜の“成り上がり×異端×ほのぼの冒険ファンタジー”開幕!
※小説家になろう様にも掲載しています。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる