好奇心は身を滅ぼす?

お子様

文字の大きさ
46 / 62

046 チートと名前

しおりを挟む
「会話出来る能力があるよ」
『いやいや、それもマストでしょ。ってか、それが無いってありえませんって』
「そうなの?」
『そうですよ。必ず付属してます。
 もう今じゃあ、一行で説明終了のレベルですよ。「会話は可能のようだ」って感じでね』
「読み書き会話が自由に出来るって、かなりのチートだと思うけど」
『言語を覚える所から始まるラノベなんて誰も読みませんって。
 なので、他のチートをお願いします』

そう言われてもなぁ。

「あっ、そのハリネズミみたいな生き物特有の攻撃とか出来るんじゃない?」
『なるほど! …………丸まってハリを出すくらいしか出来ないみたいです』
「普通のハリネズミだね」
『おかしいでしょ! 普通こういうのに転生したらどっかの妖怪太郎みたいにハリが飛ばせる、とかあるでしょ!』
「いや、それを俺に言われても。
 それにハリ飛ばしたら、そこだけハゲるんじゃない?」
『そこは魔力で生えてくるんですよ』

都合の良い考え方だ。

まぁ、これくらい楽天的な方が良いかもね。
ハリネズミに転生して絶望されるより全然良い。

『おい、チートとはなんだ?』
『ドラゴンが喋った!!』
「いや、君と同じ能力を使ってるだけだよ。チートってのは……特殊能力って感じかな?」
『もっと言えば、特殊能力で、唯一無二で、インチキ臭いほどの力があるんです!』
『精霊契約のようなものか』
「そうだね」
『精霊と契約?! 何その憧れるワードは!! 是非お願いします!!!』

中二病に刺さるワードらしい。
俺としてはあまりオススメ出来ないんだけど。
世の中の人達が魔法が使えなくなって困る可能性があるから。

「精霊と契約するのは良いけど、メジャーな精霊は止めて欲しいな」
『マイナーな精霊と契約?!』
「やっぱりダメかい?」
『何言ってるんですか! マイナーな精霊と契約して誰も知らない魔法を駆使する! 憧れる!!』
「あ、良いんだ……」

中二病で良かった。

『精霊と契約するのは構わんが、契約にはまずこの世界での名前が必要だぞ』
「そうなの?」
『名を利用して契約するからな』

「~~に誓い契約する!」みたいな感じかな?
人間で良かったわ。

『自分で名乗れば良いんですか?』
『それでは偽名と同じでダメだ。ある程度の権威者に付けてもらわねばならん』
『聖職者とかですか?』
『そんな人間の決めた物では役に立たん。
 心配するな。我かこやつでも可能だ。精霊と契約しているからな』
『なるほど! じゃあお願いします!』
『だとよ。ほれ、名付けてやれ』
「えっ?! 俺が?!」
『我は面倒だ』
『お願いしま~す』

マジか?!
俺、そんなセンス無いぞ?

「え~と……そうだ。何か候補を上げてくれないかな? その中から選ぶから」
『了解でっす! じゃあハリネズミだからソニッ……』
「はいNGワード!! それはダメ!! そもそも青くないし早く走れないだろ!!」
『知ってるなんて、なかなか通ですね』
「とにかくそれはダメ!」
『じゃあ友人のテイル……』
「はい、それもダメ!!」
『じゃあ敵のエッグマ……』
「ダメだって言ってるだろ! もうハリネズミだからハリーね。はい、決定!!」
『単純! 簡潔すぎ! もっと違う名前をお願いします!』
『もうハリーに決まったぞ』
『えっ?! マジで?!』

仕事が早いドラゴンで助かった。
しおりを挟む
感想 6

あなたにおすすめの小説

私の息子を“愛人の子の下”にすると言った夫へ──その瞬間、正妻の役目は終わりました

放浪人
恋愛
政略結婚で伯爵家に嫁いだ侯爵令嬢リディアは、愛のない夫婦関係を「正妻の務め」と割り切り、赤字だらけの領地を立て直してきた。帳簿を整え、税の徴収を正し、交易路を広げ、収穫が不安定な年には備蓄を回す――伯爵家の体裁を保ってきたのは、いつも彼女の実務だった。 だがある日、夫オスヴァルドが屋敷に連れ帰ったのは“幼馴染”の女とその息子。 「彼女は可哀想なんだ」 「この子を跡取りにする」 そして人前で、平然と言い放つ。 ――「君の息子は、愛人の子の“下”で学べばいい」 その瞬間、リディアの中で何かが静かに終わった。怒鳴らない。泣かない。微笑みすら崩さない。 「承知しました。では――正妻の役目は終わりましたね」

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

断罪後のモブ令息、誰にも気づかれずに出奔する

まる
ファンタジー
断罪後のモブ令息が誰にも気づかれないよう出奔して幸せを探す話

30歳の英雄王は転生勇者を拾い無双に育てます

蒼井青龍
ファンタジー
山奥の小屋でのんびり暮らしていた 英雄王のライに、現世から転生してきた赤ん坊を立派な無双勇者に育て世界を魔王族から守る 英雄譚

明日結婚式でした。しかし私は見てしまったのです――非常に残念な光景を。……ではさようなら、婚約は破棄です。

四季
恋愛
明日結婚式でした。しかし私は見てしまったのです――非常に残念な光景を。……ではさようなら、婚約は破棄です。

私が王子との結婚式の日に、妹に毒を盛られ、公衆の面前で辱められた。でも今、私は時を戻し、運命を変えに来た。

MayonakaTsuki
恋愛
王子との結婚式の日、私は最も信頼していた人物――自分の妹――に裏切られた。毒を盛られ、公開の場で辱められ、未来の王に拒絶され、私の人生は血と侮辱の中でそこで終わったかのように思えた。しかし、死が私を迎えたとき、不可能なことが起きた――私は同じ回廊で、祭壇の前で目を覚まし、あらゆる涙、嘘、そして一撃の記憶をそのまま覚えていた。今、二度目のチャンスを得た私は、ただ一つの使命を持つ――真実を突き止め、奪われたものを取り戻し、私を破滅させた者たちにその代償を払わせる。もはや、何も以前のままではない。何も許されない。

スライムからパンを作ろう!〜そのパンは全てポーションだけど、絶品!!〜

櫛田こころ
ファンタジー
僕は、諏方賢斗(すわ けんと)十九歳。 パンの製造員を目指す専門学生……だったんだけど。 車に轢かれそうになった猫ちゃんを助けようとしたら、あっさり事故死。でも、その猫ちゃんが神様の御使と言うことで……復活は出来ないけど、僕を異世界に転生させることは可能だと提案されたので、もちろん承諾。 ただ、ひとつ神様にお願いされたのは……その世界の、回復アイテムを開発してほしいとのこと。パンやお菓子以外だと家庭レベルの調理技術しかない僕で、なんとか出来るのだろうか心配になったが……転生した世界で出会ったスライムのお陰で、それは実現出来ることに!! 相棒のスライムは、パン製造の出来るレアスライム! けど、出来たパンはすべて回復などを実現出来るポーションだった!! パン職人が夢だった青年の異世界のんびりスローライフが始まる!!

クラス転移したけど、皆さん勘違いしてません?

青いウーパーと山椒魚
ファンタジー
加藤あいは高校2年生。 最近ネット小説にハマりまくっているごく普通の高校生である。 普通に過ごしていたら異世界転移に巻き込まれた? しかも弱いからと森に捨てられた。 いやちょっとまてよ? 皆さん勘違いしてません? これはあいの不思議な日常を書いた物語である。 本編完結しました! 相変わらず話ごちゃごちゃしていると思いますが、楽しんでいただけると嬉しいです! 1話は1000字くらいなのでササッと読めるはず…

処理中です...