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058 右側通行
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入り口で待っていてくれた、パーティー『マサケント』のリーダーのリョハンさんと伴ってダンジョンに入る。
ヘルメットだけ装備してた事には苦笑いだったが、何も言われなかったのでセーフ。
ダンジョン内は本当に洞窟のようだった。
幅は3mくらいで、高さは4mくらいの洞窟。
多少蛇行しながらもまっすぐ道がある。
中はどういう仕組みか判らないが、田舎のトンネル内のような橙色の明りがある。調べてみたいわ~。
まだ入り口の明かりが見える程度進んだ辺りで、リョハンさんが止まった。
「ここら辺りで良いだろう。じゃあダンジョン内での注意事項を説明しようかな?」
「お願いします」
『何でこの辺なんだ?』
教えてくれるというのに、早速ハリーが関係無い質問を始めた。
「ここならまだモンスターも出ないし、何かあったら君達は走って外に出られるだろう?」
『なるほどね』
ちゃんと考慮してくれている。
その上、色々と教えてくれるっていうんだから、感謝しないとね。
「さて。まずは他の冒険者と出会った場合だ。必ず右側通行ですれ違うように」
「何で右側通行なんですか?」
「基本的に剣は左の腰に着けているだろう? それは右手で剣を持つからだ。
右側通行なら相手に剣を振るう場合、左を向かなきゃいけない。わかりやすく言えば、喧嘩にならないようにだよ」
こういう事は新人じゃあ判らない事だな。
勉強になる。さりげない事だけど重要だ。
「次に他の冒険者が戦闘中に出会った場合。これは共闘する事」
『そいつらの獲物を横取りする事になるから、静観するか見なかった事にするんじゃねぇの?!』
「そんな事して発覚したら罰せられるからね? 勿論モンスターが格上で勝てないと判っててもね。
その場合は支援に回るんだ。助けを呼びに行くとか、怪我の治療とか出来ることはある」
『ドロップ品はどうすんだよ』
「持ち帰って売ったお金を等分だよ。
目の前で戦っているのに支援しないのは、見捨てる事と同義だからね?
後、他の冒険者をつけて行き、戦闘になったら乱入するのもダメだから。
まぁつけられてるのを気づかない冒険者は、そうやって儲かる所にまで行かないけどさ」
後からハリーに聞いたんだが、ラノベでは戦闘中に乱入してはいけない事が多いらしい。
目の前で殺されていってる場合はどうするんだろうか? 自己責任って事で見てるだけなのかな? 殺伐とした世界だな。
「そうそう、等分にすると言ったけど、揉める事もある。
でも冒険者同士の喧嘩は両成敗になるからね。揉めるようならギルドに仲介を頼むと良いよ」
『強い冒険者でギルドでも勝てないヤツが相手だったらどうすんだよ』
「そんな強い冒険者は礼儀もしっかりしてるさ。
もしもそんなのが居たら、ギルドからは除名されるし、国から指名手配されるね。
武器を携帯している冒険者は一般人よりも罪が重くなる。死刑もありえるし、最悪その場で斬り殺される事もある。
君達は大丈夫そうだけど、強くなって金持ちになったからと偉そうにしないようにね?」
『偉そうな貴族とかはどうなんだよ』
「いや、偉そうじゃなくて偉いんだけどね……。貴族も同じさ。一般人よりも罪が重い」
『重いって言っても爵位取り消しとか財産没収とかだろ?』
「それは軽犯罪の場合だね。重犯罪なら即死刑になる」
異世界の法律は厳しいようです。
貴族なんかなるもんじゃないな。いや、犯罪なんか犯さないけどさ。
「おっと話が逸れたね。
後は……冒険者の死体を発見したら、登録証があれば持ち帰り報告する事」
「わかりました」
「最後は当たり前の事かな?
無理をしない。装備は揃える。万が一を考えて行動する。命を大事に。言われなくても分かるよね」
無理して進んでも死んだら意味無いもんな。
「簡単にだったけど講義は以上かな? 何か質問はある?」
「はい! はい!」
俺達に質問があるかと聞かれたと思うんだけど、『マサケント』側から手が上がった。
挙手したのは斥候のマリンさんだ。
「ハリー君も魔法を使うの? ロキスル君もどんな魔法を使うの?」
「おい! 落ち着け! 相手の手の内を聞くんじゃないよ!」
「だって皆気になってるでしょ! びっくりするくらいの軽装備だし、ダンジョンでも怯えた様子も無いし!」
そう言ってパーティーを見回している。
皆バツが悪そうな顔をしているので、やはり全員が気になってたんだろう。
『ふふん! このハリー様が教えてあげようじゃないか!』
あっ、ハリーが調子に乗り出した。
こういう状況好きそうだもんなぁ。
ヘルメットだけ装備してた事には苦笑いだったが、何も言われなかったのでセーフ。
ダンジョン内は本当に洞窟のようだった。
幅は3mくらいで、高さは4mくらいの洞窟。
多少蛇行しながらもまっすぐ道がある。
中はどういう仕組みか判らないが、田舎のトンネル内のような橙色の明りがある。調べてみたいわ~。
まだ入り口の明かりが見える程度進んだ辺りで、リョハンさんが止まった。
「ここら辺りで良いだろう。じゃあダンジョン内での注意事項を説明しようかな?」
「お願いします」
『何でこの辺なんだ?』
教えてくれるというのに、早速ハリーが関係無い質問を始めた。
「ここならまだモンスターも出ないし、何かあったら君達は走って外に出られるだろう?」
『なるほどね』
ちゃんと考慮してくれている。
その上、色々と教えてくれるっていうんだから、感謝しないとね。
「さて。まずは他の冒険者と出会った場合だ。必ず右側通行ですれ違うように」
「何で右側通行なんですか?」
「基本的に剣は左の腰に着けているだろう? それは右手で剣を持つからだ。
右側通行なら相手に剣を振るう場合、左を向かなきゃいけない。わかりやすく言えば、喧嘩にならないようにだよ」
こういう事は新人じゃあ判らない事だな。
勉強になる。さりげない事だけど重要だ。
「次に他の冒険者が戦闘中に出会った場合。これは共闘する事」
『そいつらの獲物を横取りする事になるから、静観するか見なかった事にするんじゃねぇの?!』
「そんな事して発覚したら罰せられるからね? 勿論モンスターが格上で勝てないと判っててもね。
その場合は支援に回るんだ。助けを呼びに行くとか、怪我の治療とか出来ることはある」
『ドロップ品はどうすんだよ』
「持ち帰って売ったお金を等分だよ。
目の前で戦っているのに支援しないのは、見捨てる事と同義だからね?
後、他の冒険者をつけて行き、戦闘になったら乱入するのもダメだから。
まぁつけられてるのを気づかない冒険者は、そうやって儲かる所にまで行かないけどさ」
後からハリーに聞いたんだが、ラノベでは戦闘中に乱入してはいけない事が多いらしい。
目の前で殺されていってる場合はどうするんだろうか? 自己責任って事で見てるだけなのかな? 殺伐とした世界だな。
「そうそう、等分にすると言ったけど、揉める事もある。
でも冒険者同士の喧嘩は両成敗になるからね。揉めるようならギルドに仲介を頼むと良いよ」
『強い冒険者でギルドでも勝てないヤツが相手だったらどうすんだよ』
「そんな強い冒険者は礼儀もしっかりしてるさ。
もしもそんなのが居たら、ギルドからは除名されるし、国から指名手配されるね。
武器を携帯している冒険者は一般人よりも罪が重くなる。死刑もありえるし、最悪その場で斬り殺される事もある。
君達は大丈夫そうだけど、強くなって金持ちになったからと偉そうにしないようにね?」
『偉そうな貴族とかはどうなんだよ』
「いや、偉そうじゃなくて偉いんだけどね……。貴族も同じさ。一般人よりも罪が重い」
『重いって言っても爵位取り消しとか財産没収とかだろ?』
「それは軽犯罪の場合だね。重犯罪なら即死刑になる」
異世界の法律は厳しいようです。
貴族なんかなるもんじゃないな。いや、犯罪なんか犯さないけどさ。
「おっと話が逸れたね。
後は……冒険者の死体を発見したら、登録証があれば持ち帰り報告する事」
「わかりました」
「最後は当たり前の事かな?
無理をしない。装備は揃える。万が一を考えて行動する。命を大事に。言われなくても分かるよね」
無理して進んでも死んだら意味無いもんな。
「簡単にだったけど講義は以上かな? 何か質問はある?」
「はい! はい!」
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挙手したのは斥候のマリンさんだ。
「ハリー君も魔法を使うの? ロキスル君もどんな魔法を使うの?」
「おい! 落ち着け! 相手の手の内を聞くんじゃないよ!」
「だって皆気になってるでしょ! びっくりするくらいの軽装備だし、ダンジョンでも怯えた様子も無いし!」
そう言ってパーティーを見回している。
皆バツが悪そうな顔をしているので、やはり全員が気になってたんだろう。
『ふふん! このハリー様が教えてあげようじゃないか!』
あっ、ハリーが調子に乗り出した。
こういう状況好きそうだもんなぁ。
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