好奇心は身を滅ぼす?

お子様

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061 どうなってんだ!

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途中、泉の所に泊まりつつ、進んできた、

30階層で出会った冒険者には、変人を見るような目で見られた。
確かに軽装で、肩に小動物を乗せて、何の荷物も持たずに泉前で休んでいる所で出逢えば、俺でも変人と思うかも。
その日は、その目が気になり、次の階まで進んで休んだ。

結局47階層に来るまで、1度もモンスターに出会う事は無かった。
47階層で、ようやく襲ってきたのだ! 待ってました!

現れたモンスターは、大型のモンスターだった。
何故、具体的な事を言えないかと言うと……正面から現れた瞬間に潰れたからだ。
どうやら精霊が殺してくれたらしい。
どんなモンスターで、どんな習性があるのか、どうやって攻撃するのか、なにもかも不明なまま終わってしまった。

「ハリー、今のはどんなんだったか、判る?」
『見えなかったよ! でも、あれも怯えてたな。何かから逃げてきた感じだった。
 で、たまたまその先に俺達が居たって感じだった』

そうか……襲ってきてくれた訳じゃないんだ。

「いや、待てよ? って事は、この先にもっと強い、モンスターにも恐れられる何かがあるって事か?」
『そういう事になるな……でも、全然気配を感じないんだよなぁ』

ハリーが感じないのか。
いわゆる隠蔽ってやつか?

「まぁ、悩んでもしょうがない。進んでみよう」
『……お前ってこういう時、結構無謀だよな』
「失礼な。探究心旺盛と言ってくれ」
『普通は、恐れながら「でも正体を知っておかないと、街とかが危険にさらされるから」とか言いながら行くもんだぜ』
「それは何知識?」
『勿論、ラノベやゲームからだ!』
「そうだろうと思ったよ」

普通の行動は、逃げきってから街に戻り、ギルドに「モンスターが逃げるほどの何かが居る」と知らせると思う。
わざわざ近づく必要は無い。大体、近づいて正体を見てから逃げられると考える方がおかしい。

俺? 俺は元から逃げる気が無いのだ大丈夫。正体から生態まで調べてやるぜ!


そのままハリーと共に、ダンジョンの真ん中を歩きながら進む。
壁沿いを歩かないのは、整地されてなくて歩きにくいからだ。
ん? あれ?

「なぁ、何で中央だけ整地されてるんだろ?」
『冒険者の歩いた道だからじゃね?』
「道が出来る程、冒険者が47階まで来るのかな?」
『さあな? もっとあの冒険者達からこのダンジョンについて聞けば良かったな』

確かにそうだ。
早く入りたい一心で、リスニングを疎かにしてしまった。探求者として失格だわ。

『……おい、何か地鳴りが聞こえてこないか?』
「地鳴り? ん~、聞こえないなぁ」
『耳も俺の方が良いのかもな。…………うん、やっぱり聞こえる気がする』
「噴火でもするのか? それからモンスターが逃げ出したとか?
 それなら納得出来るけど、でも地震も起きてないぞ?」
『う~ん…………あっ! ヤベェ!! おいっ! 火を吐け! 最大出力で!!』

えっ?! 何?!
疑問は尽きないが、そう言われて質問する程愚かではない。
ここまで活躍してたハリーがそう判断したのだから、従うのが正解だ。

俺は慌てて口から炎をダンジョンの先に向かって吐き出す。
さすがに最大出力はヤバいと思ったので、50%くらいで。
最大だと、このダンジョンの壁すら溶かす可能性があるからね。

そう言えば、そういう検証をしてなかったな。
ダンジョンの壁は壊せるのか、壊したらどうなるのか、下に向けて掘ったらショートカット出来るのか。
実に気になる。そういう検証もすべきだ。俺は火を吐きながら、そんな事を考えてた。


『地鳴りもしなくなった。無事回避出来たようだ……』
「結局、なんだったんだ?」
『某映画で有名なトラップだよ。デカい石が転がってきてたんだ』
「そうなのか?」
『地面に付いてる、整地みたいなのは通った跡なんだろ』

なるほど。大質量の物が通れば、マカダム整地のようにもなる。納得だ。

「ところで、何でそれを回避する為に炎を吐く事を選択したんだ?」
『岩くらいなら溶けると思ったから。もし岩じゃなくて溶けなくても、速度を打ち消し合うと思ったから』

おおっ! 賢い!

「それもラノベの知識か?!」
『バ、バカ言え! こ、これは、そう、こんな事もあろうかと、考えてた事だ!!』

どうやら、この回避方法もラノベに書いてあったようだ。
追求はしないでおいてあげようと思う。

『生暖かい目でこっち見んな!』

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