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ハリーと二人きりになったので、早速ダンジョン探索を始めた(勿論デコピン刑の後)。
1~3階は素人でも入れるくらいモンスターが弱いそうで、そのせいか全然出てこない。
多分だけど、出現してもすぐに殺され、肉になるのだろう。
それを証明するように、素人っぽいヘルメットだけ被っただけの冒険者(?)と、何度もすれ違った。
まぁ、俺も人の事言えない素人っぽい装備なんだけどね。
ってか、完全に素人なんだよな。
ここに居ても何も出来そうに無いので、4階以下を目指す事にした。
すれ違った人に話を聞いた所、1~3階は罠も無く、1本道だそうだ。
進んだ先に下へと続く階段があり、降りるだけで良い。
降りた先には泉があり、そこの周囲には何故かモンスターが出ないようになっているらしい。
昔に訪れた冒険者がその範囲を調べて杭を打っているので、範囲が分かるようになっているそうだ。
中で過ごす場合は、そこで休めば良いとの事。ちなみに泉の水は飲めるんだとか。
しかも親切な事に、近くに10cmくらいの穴が空いているらしい。
その穴はどこに繋がっているのか判らないけど、皆がトイレとして使っているそうだ。
現在まで詰まった事が無いので、ダンジョンが吸収してると信じられているみたい。
トイレとして使える穴か。気になるな。
調べたいが、壊す訳にもいかないだろう。なにせダンジョン内の唯一のトイレだ。
そうなると……。
「ハリー、トイレの穴の中に入って、どうなってるか調べてきてくれないか?」
『アホか! 行く訳無いだろ!』
拒否された。
俺なら喜んで行くんだがなぁ。
前世の俺なら紐の先にカメラ縛って、中に入れて調べるのだが。
そんな話をしつつ歩いていると、最初の階段に到着。
降りると、確かに目の前に泉と言うか、鍾乳洞内にある水たまりみたいな感じな物があった。
大きさは直径2mくらい。その縁から3mくらいの所に杭が打ってある。
つまり泉の中心から半径4mがセーフティーエリアのようだ。
焚き火をしたような跡もあり、火を使っても大丈夫らしい。
周りをぐるりと歩いてみると、少し陰になったような所に穴があった。これがトイレか。
目隠しっぽくなってるなんて、気配りの出来たダンジョンだなぁ。
まぁ、そうやって人間を呼び寄せるのが仕事なのだから、最適化するのは当然なのだろうけど。
泉の水も飲んでみたりして軽く調べたので、先に進む。
さほど時間もかからずに4階へ到着した。
ここまで戦闘は1度も無し。逆にすれ違った冒険者は20組。
サーチアンドデストロイなんだろうなぁ。
ちなみに、すれ違った冒険者と交渉して、その階層で得た肉を売ってもらって来た。
1階は鶏肉の手羽、2階は鶏肉、3階は丁寧な事に鶏肉(骨無し)だった。
4階からは四足動物の肉が出るという情報も貰った。
さて、ここからは素人冒険者は入らない階層。
警戒しながら進もう。
『警戒? 俺は獣だぜ? お前よりも気配とかに敏感だってーの。任せとけって』
ハリーからの頼もしい発言が。
助かる。では俺は色々と観察させてもらおう。
……進めど進めどモンスターが出て来ない。
俺はモンスターやそのモンスターが発生する所を見たいんだ!
どうなってんの?!
『いや、気配はあるんだけどな? 必ず遠ざかるんだよなぁ……』
「じゃあ、今度感じたら、そっちに走って行ってみるか?」
『そうだな。……って言ってるそばから反応があったぞ! そっちだ!』
分かれ道の左側に走る。
これで行き止まりなら確実に遭遇出来るんだけどな。
『ストップ! ……おいおい、気配まで移動したぞ。ってか移動って言うより逃げた感じだ』
「どうなってんだ?」
『もしかして、精霊の気配とか判るのかもな』
「なるほど。ビビって近寄って来ないって訳か」
『後は……ラノベとかなら、ドラゴンの匂いとかを感じて近寄ってこないってのもあった』
「ありえそう!」
俺達にはたっぷりとドラゴン臭が染み付いているだろう。
それを感じられるのなら、恐れて近寄ってこないよな。
いや、違うな。恐れるのではなく、意味が無いとダンジョンに思われているかも。
だってドラゴンに雑魚モンスターを放っても倒される未来しか無い。
ダンジョンはモンスターで侵入者を倒したいのだから。
「……なぁ。もしかして最下層までモンスターが出ない可能性もあるよな?」
『心配すんなって。ラノベではそういうのを気にしないモンスターが襲ってくるから』
ラノベ基準、次々と失敗してたじゃん!
……どこに安心出来る要素があるのだろうか?
1~3階は素人でも入れるくらいモンスターが弱いそうで、そのせいか全然出てこない。
多分だけど、出現してもすぐに殺され、肉になるのだろう。
それを証明するように、素人っぽいヘルメットだけ被っただけの冒険者(?)と、何度もすれ違った。
まぁ、俺も人の事言えない素人っぽい装備なんだけどね。
ってか、完全に素人なんだよな。
ここに居ても何も出来そうに無いので、4階以下を目指す事にした。
すれ違った人に話を聞いた所、1~3階は罠も無く、1本道だそうだ。
進んだ先に下へと続く階段があり、降りるだけで良い。
降りた先には泉があり、そこの周囲には何故かモンスターが出ないようになっているらしい。
昔に訪れた冒険者がその範囲を調べて杭を打っているので、範囲が分かるようになっているそうだ。
中で過ごす場合は、そこで休めば良いとの事。ちなみに泉の水は飲めるんだとか。
しかも親切な事に、近くに10cmくらいの穴が空いているらしい。
その穴はどこに繋がっているのか判らないけど、皆がトイレとして使っているそうだ。
現在まで詰まった事が無いので、ダンジョンが吸収してると信じられているみたい。
トイレとして使える穴か。気になるな。
調べたいが、壊す訳にもいかないだろう。なにせダンジョン内の唯一のトイレだ。
そうなると……。
「ハリー、トイレの穴の中に入って、どうなってるか調べてきてくれないか?」
『アホか! 行く訳無いだろ!』
拒否された。
俺なら喜んで行くんだがなぁ。
前世の俺なら紐の先にカメラ縛って、中に入れて調べるのだが。
そんな話をしつつ歩いていると、最初の階段に到着。
降りると、確かに目の前に泉と言うか、鍾乳洞内にある水たまりみたいな感じな物があった。
大きさは直径2mくらい。その縁から3mくらいの所に杭が打ってある。
つまり泉の中心から半径4mがセーフティーエリアのようだ。
焚き火をしたような跡もあり、火を使っても大丈夫らしい。
周りをぐるりと歩いてみると、少し陰になったような所に穴があった。これがトイレか。
目隠しっぽくなってるなんて、気配りの出来たダンジョンだなぁ。
まぁ、そうやって人間を呼び寄せるのが仕事なのだから、最適化するのは当然なのだろうけど。
泉の水も飲んでみたりして軽く調べたので、先に進む。
さほど時間もかからずに4階へ到着した。
ここまで戦闘は1度も無し。逆にすれ違った冒険者は20組。
サーチアンドデストロイなんだろうなぁ。
ちなみに、すれ違った冒険者と交渉して、その階層で得た肉を売ってもらって来た。
1階は鶏肉の手羽、2階は鶏肉、3階は丁寧な事に鶏肉(骨無し)だった。
4階からは四足動物の肉が出るという情報も貰った。
さて、ここからは素人冒険者は入らない階層。
警戒しながら進もう。
『警戒? 俺は獣だぜ? お前よりも気配とかに敏感だってーの。任せとけって』
ハリーからの頼もしい発言が。
助かる。では俺は色々と観察させてもらおう。
……進めど進めどモンスターが出て来ない。
俺はモンスターやそのモンスターが発生する所を見たいんだ!
どうなってんの?!
『いや、気配はあるんだけどな? 必ず遠ざかるんだよなぁ……』
「じゃあ、今度感じたら、そっちに走って行ってみるか?」
『そうだな。……って言ってるそばから反応があったぞ! そっちだ!』
分かれ道の左側に走る。
これで行き止まりなら確実に遭遇出来るんだけどな。
『ストップ! ……おいおい、気配まで移動したぞ。ってか移動って言うより逃げた感じだ』
「どうなってんだ?」
『もしかして、精霊の気配とか判るのかもな』
「なるほど。ビビって近寄って来ないって訳か」
『後は……ラノベとかなら、ドラゴンの匂いとかを感じて近寄ってこないってのもあった』
「ありえそう!」
俺達にはたっぷりとドラゴン臭が染み付いているだろう。
それを感じられるのなら、恐れて近寄ってこないよな。
いや、違うな。恐れるのではなく、意味が無いとダンジョンに思われているかも。
だってドラゴンに雑魚モンスターを放っても倒される未来しか無い。
ダンジョンはモンスターで侵入者を倒したいのだから。
「……なぁ。もしかして最下層までモンスターが出ない可能性もあるよな?」
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