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第二部
殺人事件編-4
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「さあ、フィリス! 背筋を伸ばし、言葉使いも美しく!」
結局、フィリスの躾係は、シスター・マリーに頼む事になった。シスター・マリーはフローラが修道院時代に世話になった女性で、その役目はぴったりだろう。マリーは今はこの国の都で菓子屋をやっていたが、時間を作って公爵家に会いに来てくれた。
「ひー、マリー先生、背筋伸ばすだけで難しいです!」
「まだまだよ、がんばれ!」
フローラはダイニングルームで二人のレッスンの様子を見ていたが、この様子だったら、大丈夫だろう。一時間たらずであの落ち着きのないフィリスもだいぶマシになってきた。
確かマリーはもう六十七歳だった。もう老婆といっていい歳だが、皺だらけの顔だが、笑っている姿は、もっと若く見える。地味なワンピースもこれ以上無いぐらい板についていたが、なぜか決して地味に見えない。目や鼻の作りも派手だからだろう。
フローラは、もうフィリスはこれでマシになるだろうと安心し、ソファに腰掛けると愛人ノートを開いた。といっても二代目愛人ノートだ。ネイトが「愛人探偵」ノベルティで作ったノートを活用する事のした。初代愛人ノートは盗まれたままで、誰が犯人かは不明だった。
あの後、一応ブリジッドの家の周辺に行き、聞き込みをしたものだが、ろくな情報は手に入れられなかった。ブリジッドは庶民出身の成り上がり女優だったが、意外と舞台スタッフや近所の人から評判がいい。良すぎるぐらいだった。
仕事でも常にニコニコし、スタッフの名前と顔も完璧に覚えるとか。差し入れも豪勢で、大盤振る舞いしているものだから、スタッフの中でブリジットの悪口を言う人もゼロ。女優の知り合いでもあるケイシーにも聞いてみたが、ブリジッドの悪い噂は全く無いという。占いやおまじないが好きで、手首にいつもパワーストーンをつけてジャラジャラ音がうるさかった事が唯一の欠点だったとか。
ブリジッドの家の近所でも似たような評判だった。一つ気になる事は、ブリジットの一人娘はかなりの無能で、学校の成績も悪く、引きこもっているといか。どんな娘か聞き込んだが、よっぽど印象が薄い娘なのか、多くの情報は掴めなかった。
一応その事を愛人ノート(二代目)に書き込むが、未だ進展なし。愛人ノート(初代)を盗んだ犯人の手がかりは見つけられていない。
夫は相変わらずパティに夢中で頭がおかしくなっていた。ネイトからは「愛人探偵」の爆死について嫌味を言われ、重版がかかる気配は全く無いという。
夫の元愛人、ドロテーア、クロア、エリュシュカも静か。紅茶をぶっかけたのが効いたのか、誰も公爵家にやって来ない。同時に愛人ノートを盗んだ者の手がかりも見つけられていなかった。
気づくと、マリー達のレッスンも終わったようだ。マリーは、店の残り物だと前置きを置きつつ、箱に入ったクッキーを広げた。
ふわりとチョコレートの甘いが広がる。
「紅茶淹れてきまーす!」
フィリスは前よりは幾分落ち着いた態度でキッチンの方へ行ってしまった。ダイニングルームはマリーと二人きりになった。
「マリー、ありがとうね。これでフィリスも落ち着くといいけど」
「あの子は根がまっすぐだ。ちょっと矯正すれば素敵なレディになれる」
マリーはくしゃくしゃの笑顔を作り、フローラの目の前に座った。この笑顔を見ていたら、夫やペティ、愛人ノートの事は一瞬でも忘れそう。
それにテーブルの上には美味しそうなクッキー。丸くて大きく、素朴な形だが、その分、良い香りもし、食欲も刺激されてしまう。
「このクッキー、隠し味でピーナッツオイルを使ってるから。アレルギーとかないか?」
「そうなの? 私もこの家のみんなもアレルギーがないけど」
何か引っかかった。そういえばパティはピーナッツアレルギーだった。あの女も食べ物に猜疑心が強かったが、フローラが目の目で与えた蒸しケーキのついては、普通に食べていた。
「ラベルにもちゃんと原材料書いてるよ。最近はアレルギーの人も多いから」
「へえ、大変ね」
「まあ仕方ない。最近は女優のブリジッドからに大口注文があって、忙しかったよ」
「うん? ブリジッド?」
ここでブリジットの名前が出てくるとは思わなかった。パティのピーナッツアレルギー、ブリジッドの大口注文。何か関係あるのか。ちょっと気になり、一応愛人ノート(二代目)にメモしておいた。
「まあ、関係ないだろう。それに不倫なんてしている女は、早かれ遅かれ罪の刈り取りがあるさ」
「罪の刈り取り?」
マリーは、信仰深い女だ。不倫という罪も必ず神が放っておかないと力説。
「そう?」
「そうだよ、フローラ。私は長生きしているが、不倫女で幸福になった者は見た事ない」
マリーはフローラの手を叩いた。手の甲からマリーの熱が伝わる。
「だから、フローラ。いくら不倫女に酷い目にあっても絶対に自分で復讐したらダメだ。神が復讐してくれる事を信じて待ちなさい」
マリーの言葉は力強く、悪役女優顔のフローラですら押し黙ってしまった。
「大丈夫。不倫して幸福になれない。なれたとしても、罪悪感に苦しむよ。なんせ神はちゃんと人間に良心を与えて下さっているのだから」
「そ、そうね……」
フローラはもう何も言い返せなくなった。もう夫の不貞についても、苦しなくていい。マリーはそう伝えてくれているような気もして、フローラの目頭は熱くなっていた。
ちょうどその時、フィリスも紅茶を持って戻ってきた。フィリスだけでなく、アンジェラも帰ってきた。今日は確か街へ買い物の予定だったが、早く済んだらしい。
こうして四人でテーブルを囲み、紅茶やクッキーを楽しんだ。マリーは内戦中の隣国でのスリリングな体験を語り、一同は盛り上がる。クッキーも紅茶もあっという間に空になったが、フィリスもレッスンの効果か所作も落ち着くようになった。これは悪くない事で、フローラは満足そうに頷いていたが。
「そういえば奥さん、街で噂を聞いたんですが」
「何?」
ふと、アンジェラが何か思い出したようで、フローラの耳元で囁いた。
「女優のブリジッドの噂を聞きました。なんでも今は魔術師ルーナに心酔中で、お金も相当貢いでいるそうです」
「ほ、本当?」
これはブリジットの周辺では聞こえなかった噂だった。フローラは慌てて愛人ノート(二代目)に書き足す。
この後は、アンジェラもマリーの話を聞き、一度は盛り上がり続けていたが、フローラは首を傾げていた。
確かのブリジッドは、お呪いや占いが好きだったが、何か関係あるのか。まだピースがバラバラだ。全然一枚の絵にならない。もしかしたら、別の絵の余計なピースも混ざっているかもしれない。
それにまだピースが足りない気もした。今はまだ全てのピースが集まるのを待つ時かもしれない。
結局、フィリスの躾係は、シスター・マリーに頼む事になった。シスター・マリーはフローラが修道院時代に世話になった女性で、その役目はぴったりだろう。マリーは今はこの国の都で菓子屋をやっていたが、時間を作って公爵家に会いに来てくれた。
「ひー、マリー先生、背筋伸ばすだけで難しいです!」
「まだまだよ、がんばれ!」
フローラはダイニングルームで二人のレッスンの様子を見ていたが、この様子だったら、大丈夫だろう。一時間たらずであの落ち着きのないフィリスもだいぶマシになってきた。
確かマリーはもう六十七歳だった。もう老婆といっていい歳だが、皺だらけの顔だが、笑っている姿は、もっと若く見える。地味なワンピースもこれ以上無いぐらい板についていたが、なぜか決して地味に見えない。目や鼻の作りも派手だからだろう。
フローラは、もうフィリスはこれでマシになるだろうと安心し、ソファに腰掛けると愛人ノートを開いた。といっても二代目愛人ノートだ。ネイトが「愛人探偵」ノベルティで作ったノートを活用する事のした。初代愛人ノートは盗まれたままで、誰が犯人かは不明だった。
あの後、一応ブリジッドの家の周辺に行き、聞き込みをしたものだが、ろくな情報は手に入れられなかった。ブリジッドは庶民出身の成り上がり女優だったが、意外と舞台スタッフや近所の人から評判がいい。良すぎるぐらいだった。
仕事でも常にニコニコし、スタッフの名前と顔も完璧に覚えるとか。差し入れも豪勢で、大盤振る舞いしているものだから、スタッフの中でブリジットの悪口を言う人もゼロ。女優の知り合いでもあるケイシーにも聞いてみたが、ブリジッドの悪い噂は全く無いという。占いやおまじないが好きで、手首にいつもパワーストーンをつけてジャラジャラ音がうるさかった事が唯一の欠点だったとか。
ブリジッドの家の近所でも似たような評判だった。一つ気になる事は、ブリジットの一人娘はかなりの無能で、学校の成績も悪く、引きこもっているといか。どんな娘か聞き込んだが、よっぽど印象が薄い娘なのか、多くの情報は掴めなかった。
一応その事を愛人ノート(二代目)に書き込むが、未だ進展なし。愛人ノート(初代)を盗んだ犯人の手がかりは見つけられていない。
夫は相変わらずパティに夢中で頭がおかしくなっていた。ネイトからは「愛人探偵」の爆死について嫌味を言われ、重版がかかる気配は全く無いという。
夫の元愛人、ドロテーア、クロア、エリュシュカも静か。紅茶をぶっかけたのが効いたのか、誰も公爵家にやって来ない。同時に愛人ノートを盗んだ者の手がかりも見つけられていなかった。
気づくと、マリー達のレッスンも終わったようだ。マリーは、店の残り物だと前置きを置きつつ、箱に入ったクッキーを広げた。
ふわりとチョコレートの甘いが広がる。
「紅茶淹れてきまーす!」
フィリスは前よりは幾分落ち着いた態度でキッチンの方へ行ってしまった。ダイニングルームはマリーと二人きりになった。
「マリー、ありがとうね。これでフィリスも落ち着くといいけど」
「あの子は根がまっすぐだ。ちょっと矯正すれば素敵なレディになれる」
マリーはくしゃくしゃの笑顔を作り、フローラの目の前に座った。この笑顔を見ていたら、夫やペティ、愛人ノートの事は一瞬でも忘れそう。
それにテーブルの上には美味しそうなクッキー。丸くて大きく、素朴な形だが、その分、良い香りもし、食欲も刺激されてしまう。
「このクッキー、隠し味でピーナッツオイルを使ってるから。アレルギーとかないか?」
「そうなの? 私もこの家のみんなもアレルギーがないけど」
何か引っかかった。そういえばパティはピーナッツアレルギーだった。あの女も食べ物に猜疑心が強かったが、フローラが目の目で与えた蒸しケーキのついては、普通に食べていた。
「ラベルにもちゃんと原材料書いてるよ。最近はアレルギーの人も多いから」
「へえ、大変ね」
「まあ仕方ない。最近は女優のブリジッドからに大口注文があって、忙しかったよ」
「うん? ブリジッド?」
ここでブリジットの名前が出てくるとは思わなかった。パティのピーナッツアレルギー、ブリジッドの大口注文。何か関係あるのか。ちょっと気になり、一応愛人ノート(二代目)にメモしておいた。
「まあ、関係ないだろう。それに不倫なんてしている女は、早かれ遅かれ罪の刈り取りがあるさ」
「罪の刈り取り?」
マリーは、信仰深い女だ。不倫という罪も必ず神が放っておかないと力説。
「そう?」
「そうだよ、フローラ。私は長生きしているが、不倫女で幸福になった者は見た事ない」
マリーはフローラの手を叩いた。手の甲からマリーの熱が伝わる。
「だから、フローラ。いくら不倫女に酷い目にあっても絶対に自分で復讐したらダメだ。神が復讐してくれる事を信じて待ちなさい」
マリーの言葉は力強く、悪役女優顔のフローラですら押し黙ってしまった。
「大丈夫。不倫して幸福になれない。なれたとしても、罪悪感に苦しむよ。なんせ神はちゃんと人間に良心を与えて下さっているのだから」
「そ、そうね……」
フローラはもう何も言い返せなくなった。もう夫の不貞についても、苦しなくていい。マリーはそう伝えてくれているような気もして、フローラの目頭は熱くなっていた。
ちょうどその時、フィリスも紅茶を持って戻ってきた。フィリスだけでなく、アンジェラも帰ってきた。今日は確か街へ買い物の予定だったが、早く済んだらしい。
こうして四人でテーブルを囲み、紅茶やクッキーを楽しんだ。マリーは内戦中の隣国でのスリリングな体験を語り、一同は盛り上がる。クッキーも紅茶もあっという間に空になったが、フィリスもレッスンの効果か所作も落ち着くようになった。これは悪くない事で、フローラは満足そうに頷いていたが。
「そういえば奥さん、街で噂を聞いたんですが」
「何?」
ふと、アンジェラが何か思い出したようで、フローラの耳元で囁いた。
「女優のブリジッドの噂を聞きました。なんでも今は魔術師ルーナに心酔中で、お金も相当貢いでいるそうです」
「ほ、本当?」
これはブリジットの周辺では聞こえなかった噂だった。フローラは慌てて愛人ノート(二代目)に書き足す。
この後は、アンジェラもマリーの話を聞き、一度は盛り上がり続けていたが、フローラは首を傾げていた。
確かのブリジッドは、お呪いや占いが好きだったが、何か関係あるのか。まだピースがバラバラだ。全然一枚の絵にならない。もしかしたら、別の絵の余計なピースも混ざっているかもしれない。
それにまだピースが足りない気もした。今はまだ全てのピースが集まるのを待つ時かもしれない。
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