12 / 20
独占のシャッター、秘密の「臨時ダイヤ」
しおりを挟む
「民亜!」
ライブ写真撮影の特訓として訪れたライブハウスの楽屋で、唐突に私の名前が響いた。 そもそも、私の名前を下の名前で、しかも当然のような響きの呼び捨てで呼ぶ男なんて、この広い世界に「推し」である壮大しか存在しない。 何か変だ。絶対に何かおかしい。けれど、目の前でニヤリと不敵に笑う彼の存在は、紛れもない現実だった。
楽屋挨拶が終わり、スタッフさんが「では、カメラマンの皆さんはこちらへ・・・」と私たちを楽屋外へ案内しようとした、その時。壮大がスッと片手を挙げて、静かだが拒絶を許さないトーンで告げた。 「あ、この子。うちのカメラマンなんで」 スタッフさんは一瞬目を丸くしたが、相手はあの「1825」の壮大だ。 「あ、そうだったんですか! 失礼しました。では、民亜さんはそのまま残ってください」 一言。たった一言で、彼は私がこの「聖域」に残るための道を作ってしまった。
緊張から解放されて駅へ向かうはずだった5人の「今日限定カメラマン」の1人が、気づけば、たった1人の「壮大の隣にいるカメラマン」になっていた。 緊張どころではない。心臓がいすみ鉄道の急行列車のようなリズムで暴れている。しかし、当の本人は至って自然な空気で、「ほら、座れよ」と私の隣を陣取った。
そのまま、楽屋打ち上げに私も加わるのが当然の流れのようになっていた。 テーブルに並べられた飲み物や軽食。ビール缶が開く小気味よい音が響き、あちこちで乾杯が始まる。 (幸せすぎる・・・けれど、ここでファンの佇まいでいてはダメだ。私は今、カメラマン民亜なんだ) 自分に言い聞かせるけれど、視界の端に映る壮大の横顔が眩しすぎて、意識が飛びそうになる。彼は、私が一人ぼっちにならないよう、絶妙なタイミングで誰かに話を振ったり、私の得意な鉄道の話を混ぜたりして、決してトークの輪から外さないように守ってくれていた。
「そうだ。彼女は今日がライブ撮影初めてなんだよ。・・・ほら、プロに聞いておけよ」 壮大はさらりと、今日のライブを本職として撮っていた「ホンモノ」のプロカメラマンさんを話の輪に引き入れた。 「ライブ写真撮影のコツ? そうだね、一番大事なのは・・・」 プロの口から語られる、動きの予測やライティングへの対応。壮大のおかげで、自然な流れで質問ができる空気が出来上がっていた。 「あの、逆光の時はどうされてるんですか?」 「ああ、それはね・・・」 自分でも驚くほど、具体的な質問が口をついて出た。ライブ写真撮影における数々の「?」が、一つずつ鮮やかに消えていく。撮り鉄で培った知識と、今聞いたプロの技術が、私の中で新しい回路として連結されていく感覚。すごく、参考になる。
打ち上げが後半に差し掛かった頃、一人の女性が壮大に話しかけに来た。 可憐で、どこか都会的な空気を纏った女性。何者かは分からないけれど、スタッフやメンバーとも親しげだ。 「ねえ壮大、この後の打ち上げどうするの? 参加しないなら、私の車で送ってあげるけど」 誘うような、甘い声。 「・・・まだ決めてねえよ」 壮大は素っ気なく答えて、それ以上彼女に視線を合わせなかった。
次に、今日ライブをしたばかりのバンドメンバーがやってきて、身を乗り出した。 「カメラマンさん、さっき撮った写真、ちょっと見せてよ!」 「えっ、あ、はい・・・」
おそるおそるカメラの液晶を見せる。本人と一緒に写真を確認するなんて、タイミングが早すぎて死にそうだ。けれど、彼は私の撮った写真を一枚一枚めくりながら、「うわ、これ最高!」「このアングル、分かってるね!」と絶賛してくれた。 「ねえ、今度ぜひうちのライブも専属で撮ってよ。LINE交換しよう?」 アーティストからの直接のオファー。天にも昇る心地だったけれど、その言葉を遮ったのは隣の男だった。 「ダメ。民亜は、うちの専属カメラマンだから」 壮大がピシャリと拒んだ。冗談めかしてはいるけれど、その瞳の奥には譲らない強さがある。 (ダメ、って・・・。うちの専属・・・) 胸の奥がチリりと熱くなった。この、独占されているような、守られているような不思議な気分は何だろう。
宴が終わりに向かう頃、またさきほどの可憐な女性が現れた。 「打ち上げ、どうするの?」 「・・・参加する」 壮大が短く答えると、彼女は嬉しそうに微笑んだ。 「じゃ、私も。抜ける時、教えてね」
楽屋では、まだ残って談笑する人もいれば、片付けを始めるスタッフも出始めた。 喧騒が少しだけ落ち着いた、その時。 「民亜、行くぞ」 壮大が不意に立ち上がった。私がきょとんとしていると、彼は私の腕を軽く引いた。 「車。明日スタジオだから飲めねえし、朝早いから打ち上げは欠席にするって、今スタッフに連絡した」 「えっ、でも、さっきの人は・・・」 あの女性をあからさまに撒いている。その事実に呆気にとられていると、壮大は機材を抱えた私の背中を優しく押した。 「・・・打ち上げ、参加したかった?」 「いえ、そういうわけじゃ・・・」 「ならいい。また今度な」
出口へと向かう薄暗い廊下。周囲に誰もいないのをいいことに、壮大は歩きながら、私の頭をごしごしと乱暴に、けれど最高に優しく撫でた。 「よく頑張った。・・・お前の修行、ちゃんと見てたからな」
頭に残る手のひらの熱。 可憐な誘いをすべて断り、私を連れて「帰る」と言った彼。 いすみ鉄道の菜の花の香りはもうしないけれど、このライブハウスの熱気と彼の体温が混ざり合った夜は、どんな名作映画のラストシーンよりも、私の心に深く現像されていった。
ライブ写真撮影の特訓として訪れたライブハウスの楽屋で、唐突に私の名前が響いた。 そもそも、私の名前を下の名前で、しかも当然のような響きの呼び捨てで呼ぶ男なんて、この広い世界に「推し」である壮大しか存在しない。 何か変だ。絶対に何かおかしい。けれど、目の前でニヤリと不敵に笑う彼の存在は、紛れもない現実だった。
楽屋挨拶が終わり、スタッフさんが「では、カメラマンの皆さんはこちらへ・・・」と私たちを楽屋外へ案内しようとした、その時。壮大がスッと片手を挙げて、静かだが拒絶を許さないトーンで告げた。 「あ、この子。うちのカメラマンなんで」 スタッフさんは一瞬目を丸くしたが、相手はあの「1825」の壮大だ。 「あ、そうだったんですか! 失礼しました。では、民亜さんはそのまま残ってください」 一言。たった一言で、彼は私がこの「聖域」に残るための道を作ってしまった。
緊張から解放されて駅へ向かうはずだった5人の「今日限定カメラマン」の1人が、気づけば、たった1人の「壮大の隣にいるカメラマン」になっていた。 緊張どころではない。心臓がいすみ鉄道の急行列車のようなリズムで暴れている。しかし、当の本人は至って自然な空気で、「ほら、座れよ」と私の隣を陣取った。
そのまま、楽屋打ち上げに私も加わるのが当然の流れのようになっていた。 テーブルに並べられた飲み物や軽食。ビール缶が開く小気味よい音が響き、あちこちで乾杯が始まる。 (幸せすぎる・・・けれど、ここでファンの佇まいでいてはダメだ。私は今、カメラマン民亜なんだ) 自分に言い聞かせるけれど、視界の端に映る壮大の横顔が眩しすぎて、意識が飛びそうになる。彼は、私が一人ぼっちにならないよう、絶妙なタイミングで誰かに話を振ったり、私の得意な鉄道の話を混ぜたりして、決してトークの輪から外さないように守ってくれていた。
「そうだ。彼女は今日がライブ撮影初めてなんだよ。・・・ほら、プロに聞いておけよ」 壮大はさらりと、今日のライブを本職として撮っていた「ホンモノ」のプロカメラマンさんを話の輪に引き入れた。 「ライブ写真撮影のコツ? そうだね、一番大事なのは・・・」 プロの口から語られる、動きの予測やライティングへの対応。壮大のおかげで、自然な流れで質問ができる空気が出来上がっていた。 「あの、逆光の時はどうされてるんですか?」 「ああ、それはね・・・」 自分でも驚くほど、具体的な質問が口をついて出た。ライブ写真撮影における数々の「?」が、一つずつ鮮やかに消えていく。撮り鉄で培った知識と、今聞いたプロの技術が、私の中で新しい回路として連結されていく感覚。すごく、参考になる。
打ち上げが後半に差し掛かった頃、一人の女性が壮大に話しかけに来た。 可憐で、どこか都会的な空気を纏った女性。何者かは分からないけれど、スタッフやメンバーとも親しげだ。 「ねえ壮大、この後の打ち上げどうするの? 参加しないなら、私の車で送ってあげるけど」 誘うような、甘い声。 「・・・まだ決めてねえよ」 壮大は素っ気なく答えて、それ以上彼女に視線を合わせなかった。
次に、今日ライブをしたばかりのバンドメンバーがやってきて、身を乗り出した。 「カメラマンさん、さっき撮った写真、ちょっと見せてよ!」 「えっ、あ、はい・・・」
おそるおそるカメラの液晶を見せる。本人と一緒に写真を確認するなんて、タイミングが早すぎて死にそうだ。けれど、彼は私の撮った写真を一枚一枚めくりながら、「うわ、これ最高!」「このアングル、分かってるね!」と絶賛してくれた。 「ねえ、今度ぜひうちのライブも専属で撮ってよ。LINE交換しよう?」 アーティストからの直接のオファー。天にも昇る心地だったけれど、その言葉を遮ったのは隣の男だった。 「ダメ。民亜は、うちの専属カメラマンだから」 壮大がピシャリと拒んだ。冗談めかしてはいるけれど、その瞳の奥には譲らない強さがある。 (ダメ、って・・・。うちの専属・・・) 胸の奥がチリりと熱くなった。この、独占されているような、守られているような不思議な気分は何だろう。
宴が終わりに向かう頃、またさきほどの可憐な女性が現れた。 「打ち上げ、どうするの?」 「・・・参加する」 壮大が短く答えると、彼女は嬉しそうに微笑んだ。 「じゃ、私も。抜ける時、教えてね」
楽屋では、まだ残って談笑する人もいれば、片付けを始めるスタッフも出始めた。 喧騒が少しだけ落ち着いた、その時。 「民亜、行くぞ」 壮大が不意に立ち上がった。私がきょとんとしていると、彼は私の腕を軽く引いた。 「車。明日スタジオだから飲めねえし、朝早いから打ち上げは欠席にするって、今スタッフに連絡した」 「えっ、でも、さっきの人は・・・」 あの女性をあからさまに撒いている。その事実に呆気にとられていると、壮大は機材を抱えた私の背中を優しく押した。 「・・・打ち上げ、参加したかった?」 「いえ、そういうわけじゃ・・・」 「ならいい。また今度な」
出口へと向かう薄暗い廊下。周囲に誰もいないのをいいことに、壮大は歩きながら、私の頭をごしごしと乱暴に、けれど最高に優しく撫でた。 「よく頑張った。・・・お前の修行、ちゃんと見てたからな」
頭に残る手のひらの熱。 可憐な誘いをすべて断り、私を連れて「帰る」と言った彼。 いすみ鉄道の菜の花の香りはもうしないけれど、このライブハウスの熱気と彼の体温が混ざり合った夜は、どんな名作映画のラストシーンよりも、私の心に深く現像されていった。
0
あなたにおすすめの小説
王太子妃専属侍女の結婚事情
蒼あかり
恋愛
伯爵家の令嬢シンシアは、ラドフォード王国 王太子妃の専属侍女だ。
未だ婚約者のいない彼女のために、王太子と王太子妃の命で見合いをすることに。
相手は王太子の側近セドリック。
ところが、幼い見た目とは裏腹に令嬢らしからぬはっきりとした物言いのキツイ性格のシンシアは、それが元でお見合いをこじらせてしまうことに。
そんな二人の行く末は......。
☆恋愛色は薄めです。
☆完結、予約投稿済み。
新年一作目は頑張ってハッピーエンドにしてみました。
ふたりの喧嘩のような言い合いを楽しんでいただければと思います。
そこまで激しくはないですが、そういうのが苦手な方はご遠慮ください。
よろしくお願いいたします。
敵に貞操を奪われて癒しの力を失うはずだった聖女ですが、なぜか前より漲っています
藤谷 要
恋愛
サルサン国の聖女たちは、隣国に征服される際に自国の王の命で殺されそうになった。ところが、侵略軍将帥のマトルヘル侯爵に助けられた。それから聖女たちは侵略国に仕えるようになったが、一か月後に筆頭聖女だったルミネラは命の恩人の侯爵へ嫁ぐように国王から命じられる。
結婚披露宴では、陛下に側妃として嫁いだ旧サルサン国王女が出席していたが、彼女は侯爵に腕を絡めて「陛下の手がつかなかったら一年後に妻にしてほしい」と頼んでいた。しかも、侯爵はその手を振り払いもしない。
聖女は愛のない交わりで神の加護を失うとされているので、当然白い結婚だと思っていたが、初夜に侯爵のメイアスから体の関係を迫られる。彼は命の恩人だったので、ルミネラはそのまま彼を受け入れた。
侯爵がかつての恋人に似ていたとはいえ、侯爵と孤児だった彼は全く別人。愛のない交わりだったので、当然力を失うと思っていたが、なぜか以前よりも力が漲っていた。
※全11話 2万字程度の話です。
『身長185cmの私が異世界転移したら、「ちっちゃくて可愛い」って言われました!? 〜女神ルミエール様の気まぐれ〜』
透子(とおるこ)
恋愛
身長185cmの女子大生・三浦ヨウコ。
「ちっちゃくて可愛い女の子に、私もなってみたい……」
そんな密かな願望を抱えながら、今日もバイト帰りにクタクタになっていた――はずが!
突然現れたテンションMAXの女神ルミエールに「今度はこの子に決〜めた☆」と宣言され、理由もなく異世界に強制転移!?
気づけば、森の中で虫に囲まれ、何もわからずパニック状態!
けれど、そこは“3メートル超えの巨人たち”が暮らす世界で――
「なんて可憐な子なんだ……!」
……え、私が“ちっちゃくて可愛い”枠!?
これは、背が高すぎて自信が持てなかった女子大生が、異世界でまさかのモテ無双(?)!?
ちょっと変わった視点で描く、逆転系・異世界ラブコメ、ここに開幕☆
俺と結婚してくれ〜若き御曹司の真実の愛
ラヴ KAZU
恋愛
村藤潤一郎
潤一郎は村藤コーポレーションの社長を就任したばかりの二十五歳。
大学卒業後、海外に留学した。
過去の恋愛にトラウマを抱えていた。
そんな時、気になる女性社員と巡り会う。
八神あやか
村藤コーポレーション社員の四十歳。
過去の恋愛にトラウマを抱えて、男性の言葉を信じられない。
恋人に騙されて借金を払う生活を送っていた。
そんな時、バッグを取られ、怪我をして潤一郎のマンションでお世話になる羽目に......
八神あやかは元恋人に騙されて借金を払う生活を送っていた。そんな矢先あやかの勤める村藤コーポレーション社長村藤潤一郎と巡り会う。ある日あやかはバッグを取られ、怪我をする。あやかを放っておけない潤一郎は自分のマンションへ誘った。あやかは優しい潤一郎に惹かれて行くが、会社が倒産の危機にあり、合併先のお嬢さんと婚約すると知る。潤一郎はあやかへの愛を貫こうとするが、あやかは潤一郎の前から姿を消すのであった。
黒騎士団の娼婦
星森
恋愛
夫を亡くし、義弟に家から追い出された元男爵夫人・ヨシノ。
異邦から迷い込んだ彼女に残されたのは、幼い息子への想いと、泥にまみれた誇りだけだった。
頼るあてもなく辿り着いたのは──「気味が悪い」と忌まれる黒騎士団の屯所。
煤けた鎧、無骨な団長、そして人との距離を忘れた男たち。
誰も寄りつかぬ彼らに、ヨシノは微笑み、こう言った。
「部屋が汚すぎて眠れませんでした。私を雇ってください」
※本作はAIとの共同制作作品です。
※史実・実在団体・宗教などとは一切関係ありません。戦闘シーンがあります。
私が王子との結婚式の日に、妹に毒を盛られ、公衆の面前で辱められた。でも今、私は時を戻し、運命を変えに来た。
MayonakaTsuki
恋愛
王子との結婚式の日、私は最も信頼していた人物――自分の妹――に裏切られた。毒を盛られ、公開の場で辱められ、未来の王に拒絶され、私の人生は血と侮辱の中でそこで終わったかのように思えた。しかし、死が私を迎えたとき、不可能なことが起きた――私は同じ回廊で、祭壇の前で目を覚まし、あらゆる涙、嘘、そして一撃の記憶をそのまま覚えていた。今、二度目のチャンスを得た私は、ただ一つの使命を持つ――真実を突き止め、奪われたものを取り戻し、私を破滅させた者たちにその代償を払わせる。もはや、何も以前のままではない。何も許されない。
子供にしかモテない私が異世界転移したら、子連れイケメンに囲まれて逆ハーレム始まりました
もちもちのごはん
恋愛
地味で恋愛経験ゼロの29歳OL・春野こはるは、なぜか子供にだけ異常に懐かれる特異体質。ある日突然異世界に転移した彼女は、育児に手を焼くイケメンシングルファザーたちと出会う。泣き虫姫や暴れん坊、野生児たちに「おねえしゃん大好き!!」とモテモテなこはるに、彼らのパパたちも次第に惹かれはじめて……!? 逆ハーレム? ざまぁ? そんなの知らない!私はただ、子供たちと平和に暮らしたいだけなのに――!
結婚結婚煩いので、愛人持ちの幼馴染と偽装結婚してみた
夏菜しの
恋愛
幼馴染のルーカスの態度は、年頃になっても相変わらず気安い。
彼のその変わらぬ態度のお陰で、周りから男女の仲だと勘違いされて、公爵令嬢エーデルトラウトの相手はなかなか決まらない。
そんな現状をヤキモキしているというのに、ルーカスの方は素知らぬ顔。
彼は思いのままに平民の娘と恋人関係を持っていた。
いっそそのまま結婚してくれれば、噂は間違いだったと知れるのに、あちらもやっぱり公爵家で、平民との結婚など許さんと反対されていた。
のらりくらりと躱すがもう限界。
いよいよ親が煩くなってきたころ、ルーカスがやってきて『偽装結婚しないか?』と提案された。
彼の愛人を黙認する代わりに、贅沢と自由が得られる。
これで煩く言われないとすると、悪くない提案じゃない?
エーデルトラウトは軽い気持ちでその提案に乗った。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる