TSサキュバス

藤塚ソラ

文字の大きさ
12 / 17
第2章

第11話:魔術を覚えよう! 準備編

しおりを挟む
「今の俺は理性があるんですよ!?」

「まあまあ、アリアが強くなるため何だからいいじゃない」

 俺らは今人間界に来ていた。
 そしていつも通り空に浮いて人間の様子をうかがっている。
 なぜこんなことになったのか、それは俺の修行の為らしい。
 メシアに対抗するためには俺もそこそこの実力は付けなければならない。
 魔力の扱いが初心者すぎる俺はリリーに修行を依頼したが断られたのだ。
 どうやらリリーの何倍も魔力の扱いがうまい人がいるらしい。
 どうせ教わるならそっちの方が良いでしょって事で、俺たちは今その人に持っていく魔力お土産を手に入れようとしているわけだ。
 魔力というのは持ち運びも可能で、魔術を教わるにはそれくらいするのは礼儀なのだ。
 というわけで俺は今のこの正常な状態で男としなきゃならないのだ。

「でもさ! 一回やったからもう慣れたしょ?」

「……」

 ……確かに、確かにそうなのだ。
 慣れたというか、一回目ほどの抵抗感はないのも事実なのだ。
 というか少しだけ、きもちよか――。

「――あー! じゃあさっさと探しますよ! もう!」

 だめだ、後戻りできなくなる。
 今は出来るだけ無心でいよう。

「あの男とかいいんじゃないですか!? ねえ、リリーさん?」

 そうそうこれは仕事で俺のただの食事。
 決してほかの目的などないのだ、あってはいけないのだ。

「おーたしかに。アリアも男を見る目がついてきたね」

「……あざーす」

 なんも嬉しくねえよ!


 ♂→♀


「で! ここからが違うの!」

 俺とリリーの目の前のベッドに男が横になっている。
 魅了チャームをかけた直後で今は起きないだろうが、起きたら襲われるのだ俺たち二人に。

「普段通りだと自分の体内魔力になってしまうの。で、今回は人にあげるから体内魔力にするわけにはいかないの。体内魔力にしないためにも一つ儀式が必要ね」

「儀式……?」

 どうせエロ関係のことだろ、どうせ。

「こうしまーす」

 リリーはそう言うと、男の口元に自分の口を持っていきそのまま吸い付いた。

「うわぁ……」

「んっ、くちゅ、っちゅ、はぁ、んんっ」

 目の前で大人のキスが行われている。
 正直どういう反応をしたら良いのか分からない。

「ちゅっ、ほらふぉら、んっ、アリアもハリアも

 まあそうなるよねー。
 まあいいかな。
 このお兄さん清潔感あるし、ひげもじゃのおっさんよりはマシだ。
 自分の無くなっていく抵抗感に若干引きながらも俺はベッドに向かう。
 ま、こんなのただの仕事だ! うん。


 ♂→♀


「はーい、ただいまー」

 というわけで無事に魔界に帰ってきましたと。
 今俺らの体内には多くの魔力がある。
 体内魔力とは別の一時的に保存しておく魔力が。
 これを一体どういう風に他人に渡すのかは全く分からないが、まあそこはリリーに任せよう。

「じゃあ早速向かうわよー」

「はーい」

 今苦労した分、ちゃんと強くなってくれよ俺。
 俺は淡い期待を胸にリリーの跡をおいかけた。
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

四季
恋愛
父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

バッドエンド予定の悪役令嬢が溺愛ルートを選んでみたら、お兄様に愛されすぎて脇役から主役になりました

美咲アリス
恋愛
目が覚めたら公爵令嬢だった!?貴族に生まれ変わったのはいいけれど、美形兄に殺されるバッドエンドの悪役令嬢なんて絶対困る!!死にたくないなら冷酷非道な兄のヴィクトルと仲良くしなきゃいけないのにヴィクトルは氷のように冷たい男で⋯⋯。「どうしたらいいの?」果たして私の運命は?

再婚相手の連れ子は、僕が恋したレンタル彼女。――完璧な義妹は、深夜の自室で「練習」を強いてくる

まさき
恋愛
「初めまして、お兄さん。これからよろしくお願いしますね」 父の再婚によって現れた義理の妹・水瀬 凛(みなせ りん)。 清楚なワンピースを纏い、非の打ち所がない笑顔で挨拶をする彼女を見て、僕は息が止まるかと思った。 なぜなら彼女は、僕が貯金を叩いて一度だけレンタルし、その圧倒的なプロ意識と可憐さに――本気で恋をしてしまった人気No.1レンタル彼女だったから。 学校では誰もが憧れる高嶺の花。 家では親も感心するほど「理想の妹」を演じる彼女。 しかし、二人きりになった深夜のキッチンで、彼女は冷たい瞳で僕を射抜く。 「……私の仕事のこと、親に言ったらタダじゃおかないから」 秘密を共有したことで始まった、一つ屋根の下の奇妙な生活。 彼女は「さらなるスキルアップ」を名目に、僕の部屋を訪れるようになる。 「ねえ、もっと本気で抱きしめて。……そんなんじゃ、次のデートの練習にならないでしょ?」 これは、仕事(レンタル)か、演技(家族)か、それとも――。 完璧すぎる義妹に翻弄され、理性が溶けていく10日間の物語。 『著者より』 もしこの話が合えば、マイページに他の作品も置いてあります。 https://www.alphapolis.co.jp/author/detail/658724858

彼の言いなりになってしまう私

守 秀斗
恋愛
マンションで同棲している山野井恭子(26才)と辻村弘(26才)。でも、最近、恭子は弘がやたら過激な行為をしてくると感じているのだが……。

彼女が高級娼婦と呼ばれる理由~元悪役令嬢の戦慄の日々~

プラネットプラント
恋愛
婚約者である王子の恋人をいじめたと婚約破棄され、実家から縁を切られたライラは娼館で暮らすことになる。だが、訪れる人々のせいでライラは怯えていた。 ※完結済。

敗戦国の姫は、敵国将軍に掠奪される

clayclay
恋愛
架空の国アルバ国は、ブリタニア国に侵略され、国は壊滅状態となる。 状況を打破するため、アルバ国王は娘のソフィアに、ブリタニア国使者への「接待」を命じたが……。

私が王子との結婚式の日に、妹に毒を盛られ、公衆の面前で辱められた。でも今、私は時を戻し、運命を変えに来た。

MayonakaTsuki
恋愛
王子との結婚式の日、私は最も信頼していた人物――自分の妹――に裏切られた。毒を盛られ、公開の場で辱められ、未来の王に拒絶され、私の人生は血と侮辱の中でそこで終わったかのように思えた。しかし、死が私を迎えたとき、不可能なことが起きた――私は同じ回廊で、祭壇の前で目を覚まし、あらゆる涙、嘘、そして一撃の記憶をそのまま覚えていた。今、二度目のチャンスを得た私は、ただ一つの使命を持つ――真実を突き止め、奪われたものを取り戻し、私を破滅させた者たちにその代償を払わせる。もはや、何も以前のままではない。何も許されない。

処理中です...