もふもふ至上主義ですが、なにか?

犬丸大福

文字の大きさ
66 / 190
道中、ばぁちゃん無双。いえ、孫もです

人を呼ぶ道具?

しおりを挟む
「ユズリハの自分のお金も出来た。ユズリハが自分で使う調理道具が欲しいんだよ。店内を案内してもらっちゃどうだい?」
ばぁちゃんが僕に笑顔を向けながら言ってくれた。

「いいの?あと、あと、調味料も見たい!!」
「では、タチバナはブルーメ様ともう少しお話もありそうですので、私、カヤがご案内致しましょうか」
カヤさんが目線を僕に合わせてしゃがんでくれる。

「ばぁちゃん!いいの?いいの?」
「ああ、ちゃんと予算内に収まるようにするんだよ!」
「じゃぁ、カヤさんにこのお金預けとくから!これで買えるだけ買う!」
テーブルに有ったコインをじゃらじゃらとカヤさんの方にスライドさせようとしたら

「その買い物の仕方は良くないよ!自分の金だ、他人任せにしない!ちゃんと自分で計算して判断するんだよ!!」
「はぁい」
ばぁちゃんに腕を掴まれて、止められた。

「それがようございます。自分のお金、使えば無くなるという意識を持つのは大事でございます。
では、このお金を袋にお入れしまて、ユズリハぼっちゃんにお渡ししましょうか」
タチバナさんもニコニコと相づちして袋にお金を入れて僕に渡してくれた。

「うん!僕のお金!カヤさん、お買い物したいよ!」
「はい、では、ご案内致します」
ばぁちゃんに手を振ってから、カヤさんに連れられて、僕は店内を案内してもらう。

「では、最初に何からご覧になりますか?」
「あのね!僕が使う包丁が欲しいんだよ!ばぁちゃんのはちょっとおっきいんだ!あとね、切れないの!」
「…お話の間、包丁のメンテナンス承りましょうかね?ただ、まだ旅は続くのですよね?包丁よりもナイフの使い方を覚えた方がかさばらないし、簡単な料理にも使えて便利かと」
「両方みたいよ!」


僕は案内された包丁売り場で、見つけてしまった。


「カヤさん!!!これ、これ!!これ欲しいいぃぃぃい!!」

「えっとぉ……ユズリハぼっちゃんにはまだ早いかと?」

ショーケースではなく、別のケースに入って壁に展示されてる2本対になってる包丁。包丁?
ちょっと厚みがあって、刃が反ってて先が尖ってる。あれは刺さるね!
銀色の輝きは、待ってた、さぁ連れて行け、と言っている。

「いやだぁ!これ!これが僕を呼んでるのぉ!お金?お金足りない?いくら?ポーション作るからぁ!」
カヤさんのベストの裾を引っ張り包丁を指差す。

「えっとぉ、そうですね、あれはまたちょっと別枠と言いますか、ブ、ブルーメ様にご相談致しましょうか!」

「わかった!ばぁちゃーーーん!!」

僕は出たばっかりの部屋に大急ぎで戻って、ばーーーんと扉を開けて

「ばぁちゃん!!お金足りない?!」

「「は??」」

ばぁちゃんとタチバナさんがこっちを向いて怪訝な顔をして、フエゴさんは驚いて固まってる。

「お金足りない?ってなんで疑問系なんだい?ちゃんと計算して買い物しろって言っただろう?ってか、早すぎやしないかい?」
ばぁちゃんが呆れたように僕を見る。

「あのね!絶対に欲しい包丁があったの!でもね、カヤさんがばぁちゃんに相談しろって言うんだ!」
「はぁ??」
ばぁちゃんが意味がわからん、と首をかしげた所に遅れて到着したカヤさん。なんとあの包丁のケースを持ってきてくれている。

「ばぁちゃん!これ!!これ絶対欲しいの!これが僕を呼んでるんだよ!!」

カヤさんが、困った顔をしながら、ばぁちゃんに見せるためにケースをテーブルの上に置く。

「うおぉーーい…マジかぁ……」
タチバナさんは額に手をあて、天を仰ぎ

「なんだいこれ?本当に包丁かい?」
ばぁちゃんが上から横からと包丁を眺め

「ッ?!!!」
フエゴさんはムンクの叫びを素でやっている。



…ん?
ムンクの叫びってなんだ?
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

授かったスキルが【草】だったので家を勘当されたから悲しくてスキルに不満をぶつけたら国に恐怖が訪れて草

ラララキヲ
ファンタジー
(※[両性向け]と言いたい...)  10歳のグランは家族の見守る中でスキル鑑定を行った。グランのスキルは【草】。草一本だけを生やすスキルに親は失望しグランの為だと言ってグランを捨てた。  親を恨んだグランはどこにもぶつける事の出来ない気持ちを全て自分のスキルにぶつけた。  同時刻、グランを捨てた家族の居る王都では『謎の笑い声』が響き渡った。その笑い声に人々は恐怖し、グランを捨てた家族は……── ※確認していないので二番煎じだったらごめんなさい。急に思いついたので書きました! ※「妻」に対する暴言があります。嫌な方は御注意下さい※ ◇ふんわり世界観。ゆるふわ設定。 ◇なろうにも上げています。

最弱白竜ですが、なぜか学園最強の銀竜に番認定されました

斉藤めめめ
恋愛
竜の血を引く者だけが貴族になれるこの世界で、白竜は最も格の低い竜の証。 白竜の男爵令嬢リーゼロッテは、特待生として国内最高峰の王立竜騎学園に入学する。待っていたのは上位貴族からの蔑みと、学園を支配する四人の御曹司「四竜」。 その筆頭、銀竜公爵家の嫡男ルシアンに初日から啖呵を切ったリーゼは、いじめと嫉妬の嵐に巻き込まれていく。 それでも彼女は媚びない、逃げない、折れない。 やがてルシアンはリーゼから目が離せなくなり―― 白竜の少女が、学園と王国の運命を変える。 身分差×竜×学園ラブファンタジー、開幕。

悪役令嬢の慟哭

浜柔
ファンタジー
 前世の記憶を取り戻した侯爵令嬢エカテリーナ・ハイデルフトは自分の住む世界が乙女ゲームそっくりの世界であり、自らはそのゲームで悪役の位置づけになっている事に気付くが、時既に遅く、死の運命には逆らえなかった。  だが、死して尚彷徨うエカテリーナの復讐はこれから始まる。 ※ここまでのあらすじは序章の内容に当たります。 ※乙女ゲームのバッドエンド後の話になりますので、ゲーム内容については殆ど作中に出てきません。 「悪役令嬢の追憶」及び「悪役令嬢の徘徊」を若干の手直しをして統合しています。 「追憶」「徘徊」「慟哭」はそれぞれ雰囲気が異なります。

不器量で可愛げが無くて僻みっぽくて小賢しい私の話

あんど もあ
ファンタジー
王太子が真実の愛とか言って婚約破棄を宣言。廃太子と決まりました。おかげで妹の私に王太子になれと言われたのですが、不器量で可愛げが無くて僻みっぽくて小賢しくて政略結婚の役にも立たないと言われていた私がですか?

とある中年男性の転生冒険記

うしのまるやき
ファンタジー
中年男性である郡元康(こおりもとやす)は、目が覚めたら見慣れない景色だったことに驚いていたところに、アマデウスと名乗る神が現れ、原因不明で死んでしまったと告げられたが、本人はあっさりと受け入れる。アマデウスの管理する世界はいわゆる定番のファンタジーあふれる世界だった。ひそかに持っていた厨二病の心をくすぐってしまい本人は転生に乗り気に。彼はその世界を楽しもうと期待に胸を膨らませていた。

大好きなおねえさまが死んだ

Ruhuna
ファンタジー
大好きなエステルおねえさまが死んでしまった まだ18歳という若さで

【完結】勇者と国王は最悪。なので私が彼らを後悔させます。

凛 伊緒
ファンタジー
「お前はこのパーティーに相応しくない。今この場をもって、追放とする!それと、お前が持っている物は全て置いていってもらうぞ。」 「それは良いですわね、勇者様!」 勇者でありパーティーリーダーのゼイスに追放を宣言された。 隣にいる聖女メーシアも、大きく頷く。 毎日の暴行。 さらに報酬は平等に分けるはずが、いつも私だけかなり少なくされている。 最後の嫌味と言わんばかりに、今持っている物全てを奪われた。 今までの行いを、後悔させてあげる--

誰にも口外できない方法で父の借金を返済した令嬢にも諦めた幸せは訪れる

しゃーりん
恋愛
伯爵令嬢ジュゼットは、兄から父が背負った借金の金額を聞いて絶望した。 しかも返済期日が迫っており、家族全員が危険な仕事や売られることを覚悟しなければならない。 そんな時、借金を払う代わりに仕事を依頼したいと声をかけられた。 ジュゼットは自分と家族の将来のためにその依頼を受けたが、当然口外できないようなことだった。 その仕事を終えて実家に帰るジュゼットは、もう幸せな結婚は望めないために一人で生きていく決心をしていたけれど求婚してくれる人がいたというお話です。

処理中です...