地獄の王子サマ

犬丸大福

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3章 王子サマの帰省

その頃の閻魔大王 ②

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閻魔大王が裁きの間にやって来た。

「ようやくお戻りですか…って、なんですか、その格好!?」

獄卒が驚くのも無理はない。

閻魔大王は、文字通り全身、頭から足の先まで泥まみれ、土埃まみれ。
服も所々破れており、
靴にいたっては、片方なくなり、裸足である。

しかし、閻魔大王は、ぴんぴんしている。
どこかに怪我とか、してそうもない。

「紀伊助サマと泥遊びするお年じゃないで……紀伊助サマなら、まだ遊ぶお年か?」
「幼児だな」
「幼児ですね」
「なら、遊びますかね?」
「え~、でもそれに閻魔大王サマが付き合うことなくないです?」
「それもそうだ」
「久しぶりの息子からのお誘いに、はっちゃけたんですか?」
「止めてくださいよ」
「いい大人が」

「違うからね?!キミ達、誤解だからね?!」

必死で否定するも
獄卒達に、残念な目で見られる閻魔大王だった。
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