《完結》当て馬悪役令息のツッコミ属性が強すぎて、物語の仕事を全くしないんですが?!

犬丸大福

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外伝 センバは続く

私の行く道 32

「んで、領地補佐として、害虫駆除は大事な仕事なんだよ。
でも、将来役立つかもしれないものまで駆除しちゃうのは惜しいとき。
アンジュなら、どう駆除する?」
りおじさまが、悪ぅい笑顔で私に問いかけます。

「…。
つまりは、あの勘違い人間をどうするか、ってこと?」
マリーを思い出して、ちょっと眉間にシワがよります。

「これだけで分かるんだね!やっぱりアンジュは俺の仕事に向いてるよ!今から鍛えれば、俺なんかすぐ要らなくなるんじゃないかな!」
りおじさま、めっちゃ嬉しそうですけど、私、あんまり嬉しくないような?

「大丈夫、大丈夫。ちゃんと段階踏むし、成長に合わせるから!楽しみだな!!」


なんか、マリーのおかげ?で、私の将来決まったみたいです。


その後、りおじさまと一緒にマリーの対処を話して、ハジカミやセリに指示を出すのをみて、あ、トチとカツラ欲しい、と思っちゃって、りおじさまにそのまま相談。
トチはシチミ班にいたし、カツラはセリ班に居たからシチミとセリにも聞き取りをして、カツラはセンバ商会に行きたいって言ってたから、もしかしたら無理かもしれない、とのことだけど。

センバの孤児院は、準成人である15歳まで居ても良くて、大体は砦のセンバ騎士団に入隊していたそう。
でも、早くから目標の有る子は、それよりも早くお手伝いという形でそのお仕事を経験させていたそうで、鍛冶屋なんかには良く弟子として10歳ぐらいから引き取られる子も居たとのこと。
トチは8歳、カツラは10歳なので、センバのお屋敷で従者見習いとして引き取ることも可能だという。
もちろん、本人が承諾してくれたら、だけど。

そんな話をしていたら、どんどん時間が過ぎていて。

りおじさまが、明日の朝、赤ちゃんの名付けを披露する予定を、明日の夜に、お屋敷で働いてる皆も一緒に、ヨーク様も呼んで立食パーティーにしようと提案。

そこでパーティーで室内で出来る演舞も考えて、と、りおじさまに提案されたので1日でなんて無茶振り?!と言いながらも、子供達とあーでもない、こーでもない、と、壁とか壊さないように練習と演出を考えて、なんとか形になった。


そして、お屋敷の皆がウキウキと明るい忙しさで迎えた立食パーティー。

立食パーティーとは言っても、子供は多いし、乳児はいるしで椅子や机は多め。
自分の好きな料理を好きなだけ取って好きな所に座って食べよう、という、センバの肉祭りの室内縮小版。

りおじさまが開催の挨拶。

「皆!沢山心配かけたし、沢山支えてくれて助かった!ありがとう!!
おかげでイチイも無事だし、赤ちゃんも元気に産まれた!
今日は赤ちゃんの誕生記念と名付け発表!

それから!!!

アンジュ!!遅くなったけど、3歳の誕生日おめでとう!!!」

りおじさまがそう言うと、巨大なケーキを乗せたワゴンを押して登場したヨーク様。好き!!!

「アンジュちゃん、こっちに来て、ろうそくの火を消してね」
ヨーク様がそう言って手招きします。
んもう、抱っこしてくれてるパパの胸板を蹴って、ヨーク様の胸に飛び込みます。好き!!!

「グフッ」
ヨーク様から変な声が漏れたけど、グリグリと頭をヨーク様の胸に押し付けます。

「倒れなくてよかった。ケーキ、ダメにしなくてよかった。
わかった、わかったから、アンジュちゃん。まずは火を消そうか」
私の頭を優しくぽんぽんしてくれます。好き!!!

ヨーク様に促され、顔を上げて、皆の方を向きます。
「皆!ありがとう!!ヨーク様が一番好きだけど、センバが大だいダイ大好きよ!!」
そう言ってケーキに刺さっているろうそくの火を吹き消します。

「「「「「おめでとう!!!」」」」」

ああ、そうね、私がこの明るい笑顔を守らなくっちゃ!!!!

ヨーク様を見て、隣に立っているりおじさまを見て、力強くうなずきます。

うん、、私が、皆を守るわ。

りおじさまがちょっと目を見開いて驚いてから、ニッコリとイイ笑顔でうなずきます。

私の決意、感じたみたいです。

「そして、ヨーク、これからも頼むな!」
ヨーク様の肩に手を置き、こちらも輝く笑顔を向けると、ヨーク様が、

「なんか薄ら寒いんだけど?!」
かなり引き気味ですが

「逃すわけないだろう?諦めろ!」
がっちり掴むりおじさまと、しがみつく私。

「さぁ、宴はこれからだ!野郎共!食いまくれ!乾杯!!」

りおじさまが、ヨーク様と肩を組んで宣言すれば

「「「「「おおおおおぉぉぉぉ!!!」」」」」

皆、笑顔でグラスを掲げます。
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