《完結》当て馬悪役令息のツッコミ属性が強すぎて、物語の仕事を全くしないんですが?!

犬丸大福

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外伝 センバは続く

私の行く道 39

次の日、私とママ、りおじさまとチィおばさまは疲れを取りなさいと、センバじゃないアンも一緒に子守りをしながら1日ゆっくり過ごしていました。

が。

お屋敷の中は祭りの準備でずっとざわざわしていました。
パパも朝に一度顔を出して「旨い肉、取ってくる」と出掛けて以来、顔を見ていません。

しかし、じぃじの浮かれっぷりが一際凄く、こんな肉が取れたからな、とか、米が豊作だったからな、とか、焼きおにぎりの具は何が良い?とか、いちいち顔を出して、その度にでろでろな顔で三つ子を撫でていると、必ずアカシアおじさまが
「父上!!リア姉様達がゆっくり休めないではないですか!まだまだまだ準備に必要な物は有るんです!母上とポプラを見習ってください!」
と、首根っこ掴んで回収して行くのを繰り返しています。

「なんかもう、父上を準備に参加させるの止めたらいいんじゃないかな?その度にアカシアの手まで止める事になるじゃん。もう、ここに父上置いていきな?」
10回を越えた辺りで、りおじさまがアカシアおじさまに提案します。

「はぁ、リオ兄様、お言葉に甘えて良いですか?父上!!あとで母上に怒られるがいい!!」
ビシっとじぃじに指を突き付けて、アカシアおじさまは走り去りました。

「え?俺、女神に怒られるの?!」
びっくりした顔でりおじさまに聞いてくるじぃじ。

「「当たり前でしょう!」」
りおじさまと私の声が揃います。

「母上だってオモト達を構いたいはずなんです。
でも、三つ子とアンジュのためのお祭りだからと気合いを入れて準備に勤しんでるのに、父上だけ抜け出してこの子達を構ってるんですよ?そりゃ腹立つでしょうに」
りおじさまに言われたじぃじ。

青ざめて「俺の女神ぃ!!怒らないでくれぇ!!」と飛び出して行きました。

「邪魔だ、って余計に怒られそう…」
りおじさまが苦笑いすると

「なぜ、あんなに大好きなセイラー奥様の思考が読めないのでしょう?」
アンが不思議そうに首をかしげ

「「父上だもの」」
りおじさまとママの声が揃いました。うん。じぃじだもの。


そして祭りは明日の昼から開催することに決定。


私はセンバですもの。もう体力は回復したのです。
明日の祭りの開催に向けて、センバ神楽演舞団の最終調整をしたいのです!!
そんなわけで孤児院に行きたいとごねていたら、私1人で出歩かせられない、護衛が必要だが手が空いてる者が居ない、と言われて泣きそうになっていたら、

「嬉しい!楽しい!大好き!は、リオリア様!オムツ召還!!」

いきなりチィおばさまが叫んだので、びっくりしていたら


らんらんらーん らんらんらーん にゃんにゃがにゃんにゃん…


ん?聞き覚えのある音楽が…

「イチイ!何か有ったのか?!!」
オムツ天使様が降って来ました。

「オムツ!アンジュの護衛して!!」「は?」
チィおばさまのお願いに首をかしげるオムツ天使様。

「イチイ…ちょっとは相談しろ…」
りおじさまが額に手を当て天を仰ぎます。

「エミリオ、説明せぇ」
オムツ天使様もジト目でりおじさまを見ます。


「…つまり、なんじゃ、明日は三つ子の誕生祭でセンバ中が準備で忙しいから、チビすけの護衛に手が回らんからワシを呼んだってか?」
オムツ天使様が呆れたようにチィおばさまを見ます。

「アンジュに何か有ったらそれこそシラヌイが暴動を起こすよ?それに、明日、オムツも一緒にお祭り楽しめば良いよ!」
チィおばさまの言葉に

「ライ様が暴れたらセンバでも滅ぶな。
まぁ、あとこの子についてオムツに聞きたい事もあったっちゃあった。夜にでも時間くれ」
りおじさまは、サラサを見てから、オムツ天使様に向き直ります。

「チビすけの護衛は確定事項かい!
まぁ、仕方がないのぉ。おやつマシマシ、持ち帰りも用意せぇよ。
どれ、チビすけ。どこへ行くんじゃ?」
オムツ天使様が渋々ですが了承してくれました。

「孤児院!!明日お祭りでセンバ神楽演舞団の演技を披露するの!最終調整だよ!
あ、オムツ天使様、神様にお礼の奉納もしたいよ!どんな動きがいいか、子供達に教えて!さぁ、行こう!」
オムツ天使様の手を取って歩き始めます。

「ああ、神様へお礼の演舞か。それは良い考えじゃ。うむ、指導してしんぜよう」
オムツ天使様も私の手を振り払わずにパタパタと飛びます。

ご機嫌で歩いていたら

「おっそ!!!」
「ええ、3歳児の歩みって、そうよね、そうなるわよね…」
「これって、孤児院に着く頃には夕方では?」
りおじさま、ママ、アンが後ろで頭を抱えています。
うん、まだ部屋も出ていないね?

「ロア!!」
りおじさまが思いついたように叫ぶと、ロアが走ってやって来ました。

「赤ちゃんが慣れるまで、って、お前を遠ざけててごめんな。
ロア、頼みがある。ゴマを呼んできてくれ。そんで、ゴマにアンジュを運んで貰って、ロアも一緒に孤児院へアンジュを連れてってくれ」
りおじさまがロアを撫でながらお願いすると、ロアはわん!と一声鳴いて駆け出して行きます。

「オイコラ!ワシ要らなかったんじゃ?!!」

オムツ天使様がりおじさまにツッコミますが、
ダメですよ、たった今、子供達に踊りを教えてくれる約束したもの!
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