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打倒、物語の強制力
幕間 チーム最終兵器ができるまで 3
所変わって、テン爺から手紙を託されたサンショウが訪れたセンバ商会。
「すみません、守護天使の像をみたいのですが」サンショウが店員に告げる。
「承知しました。こちらです」店員が奥の部屋に案内する。
少し待つと、バンッといきなり扉が開いて「何があったの?!」とヒサギが飛び込んできた。
「えっと、君はエミリオ君とこの護衛の子?
天使を守る為の〝守護天使〞の合言葉を使ったって事は、緊急事態なのね?」
「ハイ。サンショウと言います。お見知りおきを。時間がないので、こちら、エミリオ様からのお手紙です。こっちはセイラー夫人へお届け下さい。
あと、イチイお嬢様へ、エミリオ様とユーディリア様からです」
「拝見するわ……………って、何であの子達だけ、こんなに理不尽な目に遭うのよ!!!
いっそのこと、私達が誘拐してセンバに隠す?!
そっちの方がよっぽど幸せじゃない?!!どう思う!!」
「なんか、最終的にはそれもアリな気がしますが、まずは、お二人は領地へ向かうそうです。
ちょうど、シラヌイ様が、イヤな予感がするといって、ユーディリア様に会いにきてくれまして」「でかした!我が息子よ!愛の力よ!!で?」
「で、って。いや、話の腰折ったの貴女です。
で、シラヌイ様に御者をやって頂く事にして、俺ともう一人の護衛のワサビで馬車の後を尾行することにしました。陰ながら護衛と、どこに連れていかれるのか、きちんと確認してセンバ商会に伝えるまでやれ、とテン爺さんから依頼されてます。
ですが、エアトルの領地と王都を往復したら4日はかかるんです。
鳥を貸してください」
「いいわ。着いたら、鳥を飛ばしてちょうだい。辺境へ向かう鳥よ。
何か、緊急事態があったら優先して飛ばして貰って構わないわ。
それから、エアトル領地の隣に湖の観光地があるのよ。そこにセンバ商会支部があるわ。
そこへ先に鳥を飛ばすわ。そっちの方が近いでしょう。着いたらそこを頼って。
3日以内に私がその支部へ向かうわ。
…さぁ、センバの愛を邪魔するヤカラを懲らしめないとね」
ヒサギは昏く嗤うのだった。
さて、通常、王都から馬で3日はかかる辺境の地。
支部ごとに馬を換え、元気な人間に託し、夜通し走り、1日半で辺境までエミリオ達の手紙が届いた。
「奥様、センバ商会から緊急で手紙が届きました。早人馬まで使っています」
渡された手紙は〝守護天使〞とドーンとかかれた紙に包まれていた。
「え、このコードネーム本当に使ったの?!ノリで言っただけなのに?」
困惑気味のセイラー。
エミリオ達を天使天使とみんなが言うから、あの子達を守る為にお忍びで動く時は守護天使なんて使ったらどう?なんて言わなきゃ良かった、とセイラーが後悔し始めたが、あとの祭り、実際に動き出してしまったのである。
本人達に知られてないのがせめてもの救いか。
もし知られたら、ユーディリアならポカンとしそうだが、エミリオは身悶えるだろう。
しかし、手紙を読みはじめて、辺りが冷気に包まれてくる。
「オホホホ、センバが目をつけた人材を横からかっ攫うような真似をするとは、いい度胸ねぇ。
命がいらないのかしら?さぁ、どうしてくれましょうか?」
オーホホホホホと、高笑いが屋敷に響くと、ニワトコがやって来た。
「どうした、マイスイートハニー。ご機嫌か…と思ったら、真逆だな?」
「どうしたもこうしたも、エミリオくん達が領地に幽閉されたらしいですわ。
センバが後見人の子供を攫うなんて、よっぽど命がいらないのね?」
「よし、俺が取り返してこよう。
もういいだろう、センバで育て上げる」
「でもね、肝心のエミリオくん達に〝待て〞を言われちゃったの。
だから、直接的な救出は無理だけど、やり方なんていくらでもあるわ。
イチイが暴走しないように見張っててね?
あの子達、イチイやシラヌイが暴走して領民に被害が行くのを心配してるわ。
……相変わらず、良い子達よね?
なんであの子達が苦労しなきゃいけないのかしら?本来、大人の仕事なのに」
セイラーは悲しげな顔で手紙を撫でる。
「ヒサギがひとまず動いてくれるみたいね。さぁ、私、落ち着いて?
次の連絡を待ちましょう。
そうよね、みんな、同じ思いよね?」
無理矢理笑顔を作るセイラー。
〝ピコン:思いが重なりました。
怒らせてはいけない人達の怒りのベクトルの向きが一緒です。
ユーディリアに報告案件〞
「さぁ、ひとまず私達の仕事は、イチイが暴走しないようになだめることよ!
そのために、二人はイチイに手紙を書いてくれたのだもの。
そんな気遣いを無駄にしちゃいけないわ。
あの子を魔の森に連れ出しましょうか?」
この日、魔の森は、東◯ドーム10個分ほどの面積が氷に覆われたという。
「すみません、守護天使の像をみたいのですが」サンショウが店員に告げる。
「承知しました。こちらです」店員が奥の部屋に案内する。
少し待つと、バンッといきなり扉が開いて「何があったの?!」とヒサギが飛び込んできた。
「えっと、君はエミリオ君とこの護衛の子?
天使を守る為の〝守護天使〞の合言葉を使ったって事は、緊急事態なのね?」
「ハイ。サンショウと言います。お見知りおきを。時間がないので、こちら、エミリオ様からのお手紙です。こっちはセイラー夫人へお届け下さい。
あと、イチイお嬢様へ、エミリオ様とユーディリア様からです」
「拝見するわ……………って、何であの子達だけ、こんなに理不尽な目に遭うのよ!!!
いっそのこと、私達が誘拐してセンバに隠す?!
そっちの方がよっぽど幸せじゃない?!!どう思う!!」
「なんか、最終的にはそれもアリな気がしますが、まずは、お二人は領地へ向かうそうです。
ちょうど、シラヌイ様が、イヤな予感がするといって、ユーディリア様に会いにきてくれまして」「でかした!我が息子よ!愛の力よ!!で?」
「で、って。いや、話の腰折ったの貴女です。
で、シラヌイ様に御者をやって頂く事にして、俺ともう一人の護衛のワサビで馬車の後を尾行することにしました。陰ながら護衛と、どこに連れていかれるのか、きちんと確認してセンバ商会に伝えるまでやれ、とテン爺さんから依頼されてます。
ですが、エアトルの領地と王都を往復したら4日はかかるんです。
鳥を貸してください」
「いいわ。着いたら、鳥を飛ばしてちょうだい。辺境へ向かう鳥よ。
何か、緊急事態があったら優先して飛ばして貰って構わないわ。
それから、エアトル領地の隣に湖の観光地があるのよ。そこにセンバ商会支部があるわ。
そこへ先に鳥を飛ばすわ。そっちの方が近いでしょう。着いたらそこを頼って。
3日以内に私がその支部へ向かうわ。
…さぁ、センバの愛を邪魔するヤカラを懲らしめないとね」
ヒサギは昏く嗤うのだった。
さて、通常、王都から馬で3日はかかる辺境の地。
支部ごとに馬を換え、元気な人間に託し、夜通し走り、1日半で辺境までエミリオ達の手紙が届いた。
「奥様、センバ商会から緊急で手紙が届きました。早人馬まで使っています」
渡された手紙は〝守護天使〞とドーンとかかれた紙に包まれていた。
「え、このコードネーム本当に使ったの?!ノリで言っただけなのに?」
困惑気味のセイラー。
エミリオ達を天使天使とみんなが言うから、あの子達を守る為にお忍びで動く時は守護天使なんて使ったらどう?なんて言わなきゃ良かった、とセイラーが後悔し始めたが、あとの祭り、実際に動き出してしまったのである。
本人達に知られてないのがせめてもの救いか。
もし知られたら、ユーディリアならポカンとしそうだが、エミリオは身悶えるだろう。
しかし、手紙を読みはじめて、辺りが冷気に包まれてくる。
「オホホホ、センバが目をつけた人材を横からかっ攫うような真似をするとは、いい度胸ねぇ。
命がいらないのかしら?さぁ、どうしてくれましょうか?」
オーホホホホホと、高笑いが屋敷に響くと、ニワトコがやって来た。
「どうした、マイスイートハニー。ご機嫌か…と思ったら、真逆だな?」
「どうしたもこうしたも、エミリオくん達が領地に幽閉されたらしいですわ。
センバが後見人の子供を攫うなんて、よっぽど命がいらないのね?」
「よし、俺が取り返してこよう。
もういいだろう、センバで育て上げる」
「でもね、肝心のエミリオくん達に〝待て〞を言われちゃったの。
だから、直接的な救出は無理だけど、やり方なんていくらでもあるわ。
イチイが暴走しないように見張っててね?
あの子達、イチイやシラヌイが暴走して領民に被害が行くのを心配してるわ。
……相変わらず、良い子達よね?
なんであの子達が苦労しなきゃいけないのかしら?本来、大人の仕事なのに」
セイラーは悲しげな顔で手紙を撫でる。
「ヒサギがひとまず動いてくれるみたいね。さぁ、私、落ち着いて?
次の連絡を待ちましょう。
そうよね、みんな、同じ思いよね?」
無理矢理笑顔を作るセイラー。
〝ピコン:思いが重なりました。
怒らせてはいけない人達の怒りのベクトルの向きが一緒です。
ユーディリアに報告案件〞
「さぁ、ひとまず私達の仕事は、イチイが暴走しないようになだめることよ!
そのために、二人はイチイに手紙を書いてくれたのだもの。
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