《完結》当て馬悪役令息のツッコミ属性が強すぎて、物語の仕事を全くしないんですが?!

犬丸大福

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打倒、物語の強制力

◯◯バの馬鹿力

考えてみたら、お兄様とこれだけ一緒に居られるのは、辺境伯様のお屋敷でのお泊まり会以来でしょうか。
あら、そう考えると、そう悪い事もないかしら?

馬車の中では、することもないので、気になったことを色々聞いてみました。

「お兄様、お仕事も何もないって、こう言うのを暇って言うんでしょう?」
「ディの発想が、6歳児のそれじゃない」
「え?人生初めてのヒマが今ですか?普段、どれだけ働いてるんですか、おかしいでしょう?!」
「先生、そんなこと言ったら、セリ達だって、メイドのお仕事頑張ってくれてるんです。ヒマなんてないでしょう?」
「お嬢様、私達は、キチンと休憩頂いてますよ?」
「え、だって、休憩とヒマって別物でしょう?」
「ディが、また変な事にこだわり出した」
「え?これって変ですの?」
「休憩とヒマの定義付けしますか!言葉遊び的にも面白いかも知れませんな!どうせ時間はたっぷりありますし!」
「うわ、先生が乗り気だ、面倒くさい」
「エミリオ様、面倒くさいはないでしょう、面倒くさいは!」
「ウフフ」
「ディが笑った!」お兄様はまたぎゅっとしてくれました。

馬車の中はすぐ、ぎゅっが出来て良いですね。

「あ、私、聞いてみたい事があったんですの」「何?」
「学園には魔法科もあるのに、センバの皆さんから聞いた事がない気がしますの。
セリ達だって、魔法科行くって言わないでしょう?あれって、なんでなんですの?」

「「ああーー」」セリは困ったような、先生は残念な目をセリに向けながら言います。

「えーっと、わしから説明しましょうか。

前にチラッと言いましたが、センバは戦闘能力に特化してます。
それは、魔力を身体強化に使うからなんです。
まぁ、それがセンバの属性魔法みたいなものです。

元々身体能力が優れている所に、より、身体の能力を上げてるのです。さらに内側の魔力を毛穴からでも出してるのか、筋肉を覆って硬くし防御も兼ね備えます。それが、なぜかあっさり出来るのです。

つまり、物理特化です。

昔、魔法科に入ったセンバが居たそうですが、
魔法を唱えてる途中に、殴って気絶させたそうです。
こっちの方が早いじゃんか、と。

そりゃ、嫌われます。

センバは魔法科に出禁になってます」

「「おおぅ」」お兄様と二人、思わずセリを見ましたが、セリはそっと目を反らします。
「だって、本当に早いじゃないですか」ボソっと言った言葉、狭い馬車の中では筒抜けですよ?

「ですが、ちょっとした例外が居ます。センバの直系です。
なぜか、彼らは、伴侶に他の高位貴族を選びがちなんです。
今のご当主のニワトコ様の母君は炎のフレア家のご出身でした。

高位貴族とセンバの夫婦から生まれた子供は、火事場の馬鹿力的な感じで、親の属性魔法を出す事があります。
ただ、自分で出したい、と思って出せる方は少ない、というか、見たことないですな。

ニワトコ様も一度だけ、魔の森を焼いた事がございます。
セイラー様に良い所を見せようとハリキリ過ぎたんですな。
あの人はいいですよ、丈夫だし強いんですから。
ですがセイラー様がついて行けなくて、逆にセイラー様を危険にさらす事になって焦ったそうです。
わしらもビックリしました。
突然、魔の森から炎が吹き出したんですから。
訓練場一面分ぐらい焼けてましたな。
アレ以来、炎が出たのは見たことないですな。

ですので、イチイお嬢様も、氷を出す事があるかも知れませんな。

ちなみに、シラヌイ様の父君は、雷のライド家です」

「訓練場一面焼けるぐらいの炎って、逆に、夫人が何故無事だったのか、軽く疑問なんだが?」
お兄様が首をかしげます。

「え、シラヌイ様のお父様、公爵家の方ですの?それが、子爵家を継ぐヒサギ様に婿入りしましたの?」

「まぁ、三男?四男?でしたからな、継ぐ爵位もなかったようですし、その辺りは、ヒサギ様に聞いたら嬉々として話してくださいますぞ」

「「ああ、喋りたそうでしたね」」シラヌイ様を紹介された時を思いだしました。

そんな時です。



ピコン〝最終兵器名:チーム守護天使が発足しました。
発動すれば、少なくとも、エアトル、エアグラフ両家は滅びる可能性があります〞



「え?」
…なにその慈愛に満ちた名前の物騒な兵器は。
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