《完結》当て馬悪役令息のツッコミ属性が強すぎて、物語の仕事を全くしないんですが?!

犬丸大福

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打倒、物語の強制力

穏やかな日常は

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ホネマントが来て数日。

ライ様とセリが王都へ戻る日がやって来てしまいました。

「お嬢、くれぐれも力加減注意だぞ?」
ライ様、言ってやってくださいまし。

「そうです、イチイお嬢様、これ以上、物を壊したら、辺境伯様に迎えに来て貰うよう、頼みましたから。
危機感を持って下さい?
ココの使用人はセンバ商会から来た人間なんで、甘くないですよ?」
セリ、いつの間にそんな約束を?

「ヒィーーーーーーー!まままままマズイ。
せっかくの、りりりりリオ様達との生活が自分の不出来で無くなると?!」

「「そう!!」です!!」
ライ様とセリの声が揃いましたわ。

「私達もチィちゃんが居なくなったら寂しいので、頑張ってくださいませ!!」

「ホネが壊れない位の力加減ですね!ホネ!訓練に付き合って!」

「森でならいいぞ?」「りりりりリオ様!行ってきて良いですか!」「ロアを連れてけよ!!」
「「ハイ!!」」
「1人と一体、返事だけは良いんだよな…」
お兄様、激しく同意ですわ。

「「お目付け役が、犬って……」」

「ライ様もセリも何言ってますの?
まさに〝お守り様〞の名にふさわしいではありませんか!!」「ワン!!」
力説しますわ、ええ、何度でも何度でも。

「本来の意味とナニか違うような…?」
「勇者の再来を守ってるなら、合ってる、のか?」
2人ともごちゃごちゃ言わないの。

「ロア、お願いしますね?
1人と一体がムチャしそうになったら、体当たりでもなんでもかまして止めてくださいね?」
「ワンワン!!」
ロアが使命感に燃えてやる気十分だから良いんですわ。
撫で回しますわ!!!

「では、私達も行って参ります。なるべく早く、遅くとも冬には戻ります」
セリも使命感に燃えてますわ。

「「無理しないでね。王都のみんなにもよろしくね」」

「「はい、行って参ります!!」」
「「「いってらっしゃい!!」」」「気をつけてな」

お兄様、私、チィちゃん、先生でお見送りですわ。
2人とも馬で颯爽と去っていきます。


「さぁ、ホネ!森へ行くのです!!力加減を習得するのです!」ドンッ!!
チィちゃんもマント掴んで駆け出します。

…チィちゃん、そういうとこですわ。すでに地面がえぐれてますわ。

「先は長いな…」
お兄様も額に手を当て天を仰ぎます。




私もお兄様の隣で領地のお仕事をお手伝いです。
まだ私は書類の仕分けからですわ。
書類を沢山見ていけば、なんとなく種類もわかってきますわ。
これからは中身もわかるようになっていきませんとね。
実地に勝るものないですわね。

そんなこんなして過ごし、お昼ご飯を食べよう、という時、チィちゃん達が帰って来ました。

「戻りました!!」チィちゃん、元気いっぱいです。

「お帰りなさい、ちょうどお昼にしようとしてましたの。
一緒に食べましょう?手を洗って来てくださいな。
ロアもお疲れさまでしたわ」

「「ハイ!!」」「ワン!!」

そう、驚くことにホネマントもご飯を食べるんですの。
舌がないのに味覚がどうなってるのか、どこに入ってるのか、いっさいがっさいナゾですわ。
本人?本骨?にもナゾだそうですわ。

「チィちゃん、そろそろマナーも気にしましょうね?
私を真似てくださいな?」「ハイ!!」
相変わらず返事は良いんですわ、返事は。

チィちゃんが、私をガン見しながら食事してますけれども、
見るだけじゃダメなんです、見るだけじゃ。

「お兄様、大きな姿見、買えません?
その前でみんなで食事をしたら、自分と私達の仕草の違いに気づいてくれないかしら?
ほら、ダンスとか、姿見の前で練習しません?
私を見るだけで、どう真似て良いのか、わからないのかもしれないです?」

「ああ、なるほど。
イチイ、ココにいる間は、ディの仕草も真似て、侯爵夫人にふさわしい仕草の練習もして欲しいな。
僕との未来のために」
お兄様がニッコリ笑ってチィちゃんにお願いします。

「うっほーーーー!!共に歩む未来ーーーー!!!」

「チィちゃんの努力にかかってますわ!!」



そんな和やかな食事の席で、ホネマントが神妙に語り出したのです。









******************
沢山のいいね、や、エールありがとうございます!!

嬉しくても涙って出るんですわー(;TДT)
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