《完結》当て馬悪役令息のツッコミ属性が強すぎて、物語の仕事を全くしないんですが?!

犬丸大福

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これぞ悪役?シスコン無双

お兄様、悪役になる?

午前の授業が終わってすぐ、殿下が私達の所にやって来ました。

「いいか、来週末お前達の退学をかけて決闘を行う。これは決定事項だ!!」

「「はぁッ?!!」」
そりゃ淑女教育も忘れてすっとんきょうな声も出るってもんです、お兄様と一緒に。

「殿下、決定って!!決闘は本来、双方合意して行う神聖なもののはずだ!!」
「そもそもそんなことしてたら、将来おべっか使いの人間しか残らなくなるよ?」
「殿下!気に入らない、そんな理由で爵位が上の者が退学を強要していたら、学園は成り立ちません!」
イーリー様、ヨーク様、フーティ様の順で殿下を諌めています。

が。

「うるさい!お前達は王族である私に、黙ってついてくれば良いのだ!
私から離れるなど、許さないからな!!」

「はぁッ?!何を言ってるんですか?!」
「僕たちはモノじゃありません!」
「殿下は今までキチンと私達の意見を、考えも聞いて下さいました。
人間として気持ちがあると理解しておられたはずです!
こんなな横暴な振る舞いなど決してなさらなかった!
王族としての誇りを持ったお優しい殿下はどこへいかれたのですか?!」

「うるさいうるさいうるさい!
王子命令だ!
お前達が側近を離れる事は許さん!
そして、エアトルは退学だ、と言いたいが、
そこは決闘でエアトルにも道を残してやるという私の王族としての優しさだ!」

「「「全部間違ってる!!!」」」
フーティ様達の意見に激しく同意です。

「条件次第で、決闘受けますよ」
あ、お兄様、ぶちギレしてる。

「条件など受け付けない!これは決定だ!!」

「バカが何を言ってるんだか。
学園内は治外法権ですよ?王族だろうとね。あ、もしや、治外法権、の意味もご存じない?」
ハッと鼻で笑うお兄様。煽ってますわね。

「不敬罪だ!!」

「だから、治外法権だ、ッつってんだろ?
学園内では、公爵だろうと、王族だろうと、その権力を以て誰かをに裁けないんだよ。

リンチはご法度だ。だから、決闘ってルールがあるんだろ?

決闘は学園内のルールで行われる。
アンタ、前回引き分けて、王族の権威で覆せたか?
引き分けだったが、我ら王族が優位だった!なんて出来たか?あ?無理だったろ?

つまり王子命令で決闘の条件なんて決めらんねぇんだよ!!

な?決闘したいんだろ?
だから、俺が勝ったときの条件は俺が決める。
決闘受けてやるって言ってんだ。
負けるつもりがないんだろう?だったら良いじゃねぇか。
それともなにか?負けるつもりで決闘しようってのか?
ハッ、そんな弱気なら止めとけ、どうせ負けるぞ?」
お兄様、煽る煽る。
案の定、殿下が激怒します。

「負けるわけがないだろう!
いいだろう、キサマが勝った時の条件とやらを聞いてやろう!」

「ッチ、バカが。決闘する際のお互いの条件出し会うのが当たり前なんだよ。
テメェだけが出す訳じゃねぇんだ、っつーの、何回言やぁ分かんだよ?

テメェは、俺を悪役にしたいんだろう?
だったらなってやるよ。

俺はアンタのせいでエアトル侯爵を継げなくなったからな。
センバに婿入りすんだよ?センバ辺境の次期頭領の婿だわ。
まぁ、別に良いんだけどな。クズの尻拭いなんてもう止めたから。
センバらしく自由に生きる。

そこで、だ。

俺が勝ったら、アンタの側近4人、こっちに貰うわ。
センバではいっくらでも人材が欲しいんだよ。
センバの後ろ楯、もしくはセンバで囲うわ。
王家よりよっぽど将来性があるぜ?」

「「「んなぁッ?!!!!」」」
フーティ様達3人が目茶苦茶驚いてますわ。

「んなぁッ?!アイツらは、渡さん!!」

「渡さん、ったって、もう次の側近の選定始まってるんだってよ?
アンタが不甲斐ない、せ・い・で。

だから、俺が勝ったら、4人に、まとわりつくな。

俺に勝てば
不愉快なヤツが居なくなってせいせいする。
自慢のオトウサマに泣きついて4人を奴隷扱い。

負ければ
不愉快なヤツはそのまま、大人しく別な側近侍らせてろ。

勝てば全取り、負ければすっからかん。
それが勝負ってもんだろう?

いやなら、俺に勝てば良いだけ、だろ?」

「そこまで言われて、引き下がれるか!!
良いだろう、その勝負受けて立つ!!」

「…テメェが言い出した事だ、っつーの」

あーあ、お兄様が、悪役を引き受けてしまっていますわ。
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