《完結》当て馬悪役令息のツッコミ属性が強すぎて、物語の仕事を全くしないんですが?!

犬丸大福

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センバでほのぼの?サバイバル

可愛いが渋滞

怒涛の登場をした辺境伯様を追って、馬車でお屋敷に向かいます。
びっくりさせたいから、着くまで窓を閉めてね?と言われて、なにも分からず向かいます。

馬車が止まると
「さぁ、着いたわ」「ようこそ!センバの城へ!!」

馬車から降りた所は、広場のようになっており、「え?馬車降り場、広すぎない?」とお兄様がつぶやき、
夫人とチィちゃんの方を見ると
そこは、ではなく、本当に物々しい程のでした。

お兄様と一緒にあんぐりと口を開けて見上げていると、夫人が私達の頭を撫でながら

「びっくりしたでしょう?
ココは領主一家の住まいでもあり、何かあった時、それこそ、魔獣暴走スタンピードが起きた時の、住民の避難場所、文字通りの最後の砦になるのよ。
だから、広いし、頑丈だし、ココ自体も城壁で囲ってあるわ。
普段は開っ放しの門だけど、毎月1日は明け閉めの確認をして、領主の誕生日は、ココで住民を呼んで大々的な肉祭りをするのよ。
これから追々センバの流儀を教えて行くわ。

もうね、驚きの連続よ?!

でも、これから、ココが貴方達のになるわ。

ようこそ、じゃなく、お帰りなさい、になるのよ!!」
そう言って、私達をぎゅっと抱きしめます。

「イチイも!イチイも、お帰りなさいします!!」
そう言っても、チィちゃんも私達にタックルしてきました。

すると、

「…うえーーーーー!!!」

そんな大声が聞こえたと思ったら、

ドン!
お城から何か小さいモノが飛び出して来ました。

「…えンだーーーーーーー!」

「イチイ!受け止めて!!」「ハイ!」

ドシュっと、チィちゃんが受け止めると

「イヤーーーーーーーー!!!」

小さい物体は小さな男の子でした。

「わたちは、ははうえに!ははうえに!あねうえよりさきに!!」
チィちゃんに抱っこされて、ジタバタもがいております。

「アカシア!!忘れたのですか?!
お母様は、儚いのです!!アカシアの全力タックルでは、お母様が死んでしまいます!!」

え?!!!!
アカシア君?!!!!

「アカシア、ただいま。お利口さんで待っててくれたのよね?
さ、いらっしゃいな」

「ヒィック、ははうええぇぇぇーー!!!」「ウプッ」
夫人、気合いで耐えました?あ、氷で自分の後ろ支えてます。

「アカシアがとってもお利口さんで、我慢強いから、お母様、貴方に甘えてばかりね?
本当にありがとう」
そう言って、夫人は男の子を抱きしめて、頭にキスをして、撫で回します。

「それでね、アカシア、紹介させてくれる?
この子達が、今日から貴方のお兄様お姉様になるの。
エミリオ君とユーディリアちゃんよ。
この子達は、センバの事を何も知らないから、アカシアが知ってる事は教えてあげて欲しいのよ。
そして、アカシアが知らない事は一緒に学んでくれたら嬉しいわ?」

「おにいさま?おねえさま?」
そう言って、コテンと首をかしげてこちらを向く涙目の男の子。

少なめに見積もって、可愛い過ぎます。

「あ、あのアカシア君が、こんなに成長しているなんて…」
お兄様、親戚のおじさんみたいに感動してます。

「こんにちは、アカシア君。私はユーディリアと言います。長いのでリアと呼んでくれたら嬉しいです」
「そう、こんにちは、アカシア君。私はエミリオと言います。リオと呼んで欲しいな」
お兄様と一緒に、しゃがんで目線を合わせてアカシア君にご挨拶です。

アカシア君が夫人の顔を一度確認すると、夫人はにっこり笑ってうなずきます。

「リオにいさま?リアねえさま?」「「ぐふぁ」」「ん"ん"ん"っ」

コテンと首をかしげて、私達に疑問系で声をかけるアカシア君。
どうしましょう、私とチィちゃん、ノックダウンですわ。
お兄様、顔を反らしてますが、耳赤いですわ。

「可愛いでしょう、うちのアカシア。これから貴方達は皆兄弟、大事な大事なうちの子よ!!」
そう言って、夫人は4人まとめて抱きしめてくれます。

「俺の女神と天使達よ!!!」
大声が聞こえたと思ったら、抱きしめる圧が上がりました。
辺境伯様、参戦です。く、苦しいです。

「辺境伯様!苦しい!!」
「可愛いなぁ、ああ、やっとだ、うちの子になった!!」
より一層圧が上がります。

「アナタ!!」


そんな夫人の声がしたな、と思ったら、視界は真っ黒になってました。
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