《完結》当て馬悪役令息のツッコミ属性が強すぎて、物語の仕事を全くしないんですが?!

犬丸大福

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センバでほのぼの?サバイバル

幕間 驚きの白さ

僕の名前はシィベリ・プロシェード。

一応、王弟って立場。
まだ結婚もしてないし?騎士爵は持ってるけど?そのまま王家に籍が残ってる。
まぁ、それもクズ兄のせいっちゃせいだけど。

物心ついた時から、回りにいる人間全部に対して
〝なんで言ってる事と思ってる事がめちゃめちゃなんだろう?〞
って思ってた。

一番顕著だったのが、クズ兄。
今の陛下。

「お前達は大切な弟達だ!」
とか言ってるのに〝俺の邪魔すんじゃねぇぞ〞ってた。

乳母も「勉強してエライですね!」って褒めてくれたけど、〝私の手をわずらわせるな!〞って見えちゃって。
「わずらわせる、って何?」って聞いたら、〝気味の悪い子〞って見えちゃって、それ以降、見えるモノは口に出さなくなった。

5歳の鑑定式で
王家特有のプロテクトの魔法と〝真贋の瞳〞なんてスキルがある事がわかった時。
人の性格、一番強い感情が見える、そして何より、嘘が見抜ける、というもの。

父親は大喜びして、母親は僕を遠ざけた。ほとんど、会ってもくれなかった。

そして、クズ兄は。

兄弟の交流のお茶会だって呼ばれて、ノコノコ行ったら。

「お前のスキルは家族以外には知らされていない。必ず秘匿しろ。
お前に嘘ついても仕方がないから、本気で言う。
いいか、俺の役に立て。じゃなきゃ、お前は邪魔だ。殺す。
わかったら、うなずけ」

毒入り紅茶を飲まされて苦しんでる僕を見下しながらこう言われた。
僕、必死でうなずくしかないじゃん?

そしたら、ニヤっと笑ったと思ったら、いきなり泣き出して

「シィベリが、シィベリが!!いきなり苦しみだした!!誰か来てくれ!!」

そりゃもう大げさに騒ぎだし、心配し、でも、僕にだけは牽制の視線を忘れず。
ああ、これが王位争いってヤツかな、いらないなぁなんて思いつつ意識を失った。
王族の1人が毒に倒れたんだ。
でも弱みをみせる訳には行かないって、大っぴらには捜査されず、毒味係の人間がいつの間にか替わってた。

クズ兄の他にもう1人兄が居たけど、その人は婚約者が居て、婿入り先が決まってて。
婚約者は兄の事を大事に思ってたけど、兄も対外的には優しく接してたけど、
僕に「賢く生きなきゃね?」そう言って嗤ってた。

その兄には〝加虐趣味〞って見えてたけど、今なら意味が分かるけど、当時は分からなかったな。
今、兄の家の奥さんはあまり表に出てきてない。


そんな僕にも婚約者候補だの、お友達候補だの、色んな茶会に連れて行かれたけど、
皆言ってる事と思ってる事が違ってた。

笑顔で褒め称えてるのに、心の中は罵詈雑言な人間が、怖かったから。

その頃から、僕はへらへら笑って過ごすようになった。

だって、そうすれば、軽い人間には軽い話しかしないから。
そうしたら、言ってる事と思ってる事があまり変わらなかったから。

悪口も、軽い悪口しかなかったから。

軽い人間だから。所詮三男だから。重要な人物になる事もないだろう。

そう思われれば、あまりしつこく構われることもなくなってきて。

庭園で花を見て過ごしてた。ぼーっと見てると、それでもやっぱり話しかけてこられる事に気づいた。
そしたら、顔を向けて、話さなきゃいけない。

それで、花や景色の絵を描くようになった。



目を閉じれば見えなくなる。

心の声がじゃなくて、良かった。
人に会うたび建前と罵詈雑言と聞き分けるなんて、僕には出来ない。



へらへら笑っているように見せて、笑顔で目を閉じていた。
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