326 / 563
チィちゃん、夢のキラキラ学園生活
飼えないものは拾っちゃダメ
「エミリオ様、えーっと、お客様?が…」
ハジカミがおずおずとお兄様に声をかけてきました。
「客?俺に?」
お兄様がコテンと首をかしげた所に
「エミリオ!イチイ!あのエクリューシって殿下、バカなの?!」
そう怒鳴って飛び込んで来たのは、
「「ユラ?!」」「バカはお前だ…」「アレを俺達はヘドロと呼びます」
チィちゃん、フーティ様がビックリして叫ぶと同時に、ライ様が頭を抱え、お兄様が無の表情で通称を教えています。
「ヘドロ?!あ!フーティも居る!ちょうど良かった!お茶会?ちょっと私も交ぜて!
ってか聞いてちょうだい!!いや、聞くべきよ!!!
あ、走って喉渇いちゃった、ゴメン、お茶くれる?!!」
怒涛の勢いでやってきて、フーティ様の隣に陣取るユラ様。
すかさずセリがお茶を出し、ごきゅごきゅっと飲み干します。
「ふー、ありがとう!」
「ユラ、さすがに淑女として有り得ないわ」
フーティ様が苦言を呈します。
「そうね、ごめんなさい、でもね、急いで、いっっそいで知らせる必要が有ったのよ!淑女を脱ぎ捨てる程の事よ!!」
「ちょっと待った!一応、知らない人のために紹介すると、この騒がしいのはユラ・センバ。
ライ様の妹で、センバ商会を手伝うのに色んな国を回ってます。
ギーニー様と同い年だけど、去年1年間は帝国に居たため休学、今年からまたこちらに戻って来るそうです。
はい、どうぞ、続けて」
お兄様がユラ様の言葉を遮って、皆に紹介します。
「はい続けて、って、私の扱い雑過ぎない?!あら、ギニタス・マンドル侯爵令息も居るのね?ん?お揃いの服?あら、貴女達いい感じなの?あれ?それこそフーティは殿下の婚約者候補じゃなかった?」
「ええ、そうなの。イロイロあって、それは個人的に後日説明するわ。先に貴女の用件を教えてちょうだい?」
優雅に仕切るフーティ様。さすがです。
「そうよ!ここに居るのはきっと高位貴族の令息令嬢達よね?
ならば知っておくべきよ!
厄介な事になったわ。
何故か、エクリューシ殿下が、って名前長いわね。殿下で良い?
帝国の学園では、夏の長期休暇に入る日に、サマーパーティーがあるのよ。それに出るためなんでしょうね?何でアレが?とは思ったけど、年が近いからかしら?ちなみに、皇太子殿下はミズキと同い年。イチイからしたら3つ年上ね。
で、殿下が帝国に来ていたのよ。
実は、エミリオと同い年のクソ聖女もどきが皇太子殿下にちょっかいかけてて、聖女候補筆頭らしくて、皇太子殿下も無碍に出来なくて、素晴らしい婚約者が居るにもかかわらず、えっらい引っ掻き回したのよ!!ふざけるな、クソ花畑聖女もどき!!
で、ソイツがサマーパーティーにいて、
何故か、な・ぜ・か!
こっちの殿下と意気投合して、是非ともって、この国に連れて来たんですって!!
クソ花畑聖女もどきも、ちやほやしてくれる顔の良い殿下にご機嫌で、この国で私の力を発揮したいとかなんとか調子の良い事言って、王城で世話になってるらしいわ。腐っても聖女候補なんだろうに、何故王城?!教会はどうした?!
あんなもん拾って来るなぁ!!」
怒涛の勢いでしゃべり切ったユラ様は机をドンと叩いて立ち上がります。
「「えーー……」」「聞いてない…」「僕達側近をまた無視…」
フーティ様たち4人は頭を抱えます。
「自分の手に余るモン、また拾って来たのかよ…」
お兄様は額に手を当て天を仰ぎます。
「フフ、フフフ。殿下?私から逃げようなどと…」
「オージー!!だめよ!まだ違うわ!!帰って来て!!」
「ッハ!!いけない、いけないわ!」
ナターリエ、ファインプレーですわ!
「え?無視しましょう?」
チィちゃん、おっしゃる通りなんだけどね?
新学期、学園通いたくないんですけど?
ハジカミがおずおずとお兄様に声をかけてきました。
「客?俺に?」
お兄様がコテンと首をかしげた所に
「エミリオ!イチイ!あのエクリューシって殿下、バカなの?!」
そう怒鳴って飛び込んで来たのは、
「「ユラ?!」」「バカはお前だ…」「アレを俺達はヘドロと呼びます」
チィちゃん、フーティ様がビックリして叫ぶと同時に、ライ様が頭を抱え、お兄様が無の表情で通称を教えています。
「ヘドロ?!あ!フーティも居る!ちょうど良かった!お茶会?ちょっと私も交ぜて!
ってか聞いてちょうだい!!いや、聞くべきよ!!!
あ、走って喉渇いちゃった、ゴメン、お茶くれる?!!」
怒涛の勢いでやってきて、フーティ様の隣に陣取るユラ様。
すかさずセリがお茶を出し、ごきゅごきゅっと飲み干します。
「ふー、ありがとう!」
「ユラ、さすがに淑女として有り得ないわ」
フーティ様が苦言を呈します。
「そうね、ごめんなさい、でもね、急いで、いっっそいで知らせる必要が有ったのよ!淑女を脱ぎ捨てる程の事よ!!」
「ちょっと待った!一応、知らない人のために紹介すると、この騒がしいのはユラ・センバ。
ライ様の妹で、センバ商会を手伝うのに色んな国を回ってます。
ギーニー様と同い年だけど、去年1年間は帝国に居たため休学、今年からまたこちらに戻って来るそうです。
はい、どうぞ、続けて」
お兄様がユラ様の言葉を遮って、皆に紹介します。
「はい続けて、って、私の扱い雑過ぎない?!あら、ギニタス・マンドル侯爵令息も居るのね?ん?お揃いの服?あら、貴女達いい感じなの?あれ?それこそフーティは殿下の婚約者候補じゃなかった?」
「ええ、そうなの。イロイロあって、それは個人的に後日説明するわ。先に貴女の用件を教えてちょうだい?」
優雅に仕切るフーティ様。さすがです。
「そうよ!ここに居るのはきっと高位貴族の令息令嬢達よね?
ならば知っておくべきよ!
厄介な事になったわ。
何故か、エクリューシ殿下が、って名前長いわね。殿下で良い?
帝国の学園では、夏の長期休暇に入る日に、サマーパーティーがあるのよ。それに出るためなんでしょうね?何でアレが?とは思ったけど、年が近いからかしら?ちなみに、皇太子殿下はミズキと同い年。イチイからしたら3つ年上ね。
で、殿下が帝国に来ていたのよ。
実は、エミリオと同い年のクソ聖女もどきが皇太子殿下にちょっかいかけてて、聖女候補筆頭らしくて、皇太子殿下も無碍に出来なくて、素晴らしい婚約者が居るにもかかわらず、えっらい引っ掻き回したのよ!!ふざけるな、クソ花畑聖女もどき!!
で、ソイツがサマーパーティーにいて、
何故か、な・ぜ・か!
こっちの殿下と意気投合して、是非ともって、この国に連れて来たんですって!!
クソ花畑聖女もどきも、ちやほやしてくれる顔の良い殿下にご機嫌で、この国で私の力を発揮したいとかなんとか調子の良い事言って、王城で世話になってるらしいわ。腐っても聖女候補なんだろうに、何故王城?!教会はどうした?!
あんなもん拾って来るなぁ!!」
怒涛の勢いでしゃべり切ったユラ様は机をドンと叩いて立ち上がります。
「「えーー……」」「聞いてない…」「僕達側近をまた無視…」
フーティ様たち4人は頭を抱えます。
「自分の手に余るモン、また拾って来たのかよ…」
お兄様は額に手を当て天を仰ぎます。
「フフ、フフフ。殿下?私から逃げようなどと…」
「オージー!!だめよ!まだ違うわ!!帰って来て!!」
「ッハ!!いけない、いけないわ!」
ナターリエ、ファインプレーですわ!
「え?無視しましょう?」
チィちゃん、おっしゃる通りなんだけどね?
新学期、学園通いたくないんですけど?
あなたにおすすめの小説
【大賞・完結】地味スキル《お片付け》は最強です!社畜OL、異世界でうっかり国を改革しちゃったら、騎士団長と皇帝陛下に溺愛されてるんですが!?
旅する書斎(☆ほしい)
ファンタジー
【第18回ファンタジー小説大賞で大賞をいただきました】→【規約変更で書籍化&コミカライズ「確約」は取り消しになりました。】
佐藤美佳子(サトウ・ミカコ)、享年28歳。死因は、過労。連日の徹夜と休日出勤の果てに、ブラック企業のオフィスで静かに息を引き取った彼女が次に目覚めたのは、剣と魔法のファンタジー世界だった。
新たな生を受けたのは、田舎のしがない貧乏貴族の娘、ミカ・アシュフィールド、16歳。神様がくれた転生特典は、なんと《完璧なる整理整頓》という、とんでもなく地味なスキルだった。
「せめて回復魔法とかが良かった……」
戦闘にも生産にも役立たないスキルに落胆し、今度こそは静かに、穏やかに生きたいと願うミカ。しかし、そんな彼女のささやかな望みは、王家からの突然の徴収命令によって打ち砕かれる。
「特殊技能持ちは、王宮へ出仕せよ」
家族を守るため、どうせ役立たずと追い返されるだろうと高をくくって王都へ向かったミカに与えられた任務は、あまりにも無謀なものだった。
「この『開かずの倉庫』を、整理せよ」
そこは、数百年分の備品や資材が山と積まれ、あまりの混沌ぶりに探検隊が遭難したとまで噂される、王家最大の禁足地。
絶望的な光景を前に、ミカが覚悟を決めてスキルを発動した瞬間――世界は、彼女の「お片付け」が持つ真の力に震撼することになる。
これは、地味スキルでうっかり国のすべてを最適化してしまった元社畜令嬢が、カタブツな騎士団長や有能すぎる皇帝陛下にその価値を見出され、なぜか過保護に甘やかされてしまう、お仕事改革ファンタジー。
悪役令息に転生したけど、静かな老後を送りたい!
えながゆうき
ファンタジー
妹がやっていた乙女ゲームの世界に転生し、自分がゲームの中の悪役令息であり、魔王フラグ持ちであることに気がついたシリウス。しかし、乙女ゲームに興味がなかった事が仇となり、断片的にしかゲームの内容が分からない!わずかな記憶を頼りに魔王フラグをへし折って、静かな老後を送りたい!
剣と魔法のファンタジー世界で、精一杯、悪足搔きさせていただきます!
大根令嬢の雑学無双、王弟殿下を添えて。~ 前世を思い出したので、許婚をほったらかして人助けしまくります!!
古森真朝
恋愛
気弱な伯爵令嬢のカレンは、自分勝手な婚約者レナートに振り回されていた。耐え続けていたある日、舞踏会で何者かに突き飛ばされ、階段から落ちてしまう。
その傷が元で儚く……なるかと思いきや。衝撃で前世を思い出したカレンは一転、かの『ド根性大根』みたいな超・ポジティブ人間になっていた。
『モラハラ婚約者の思惑なんぞ知るか!! 今度こそ好きなことやって、目いっぱい幸せに長生きするんだから!!!』
昔ひたすら読書に耽って身に着けた『雑学』を武器に、うっかり採れ過ぎた作物や、開墾しようとすると不幸に見舞われる土地、不治の病にかかった王族、等々の問題をどんどん解決。
領地の内外で心強い友人が出来たり、いつの間にかものすごく有名になっていたり、何かと協力してくれる王弟ヴィクトルから好意を寄せられたり(注:気付いてない)する中、温かい家族と共に仕事に励んでいく。
一方、前世から因縁のある人々もまた、こちらに転生していて――
虚弱体質?の脇役令嬢に転生したので、食事療法を始めました
たくわん
恋愛
「跡継ぎを産めない貴女とは結婚できない」婚約者である公爵嫡男アレクシスから、冷酷に告げられた婚約破棄。その場で新しい婚約者まで紹介される屈辱。病弱な侯爵令嬢セラフィーナは、社交界の哀れみと嘲笑の的となった。
【完結】転生7年!ぼっち脱出して王宮ライフ満喫してたら王国の動乱に巻き込まれた少女戦記 〜愛でたいアイカは救国の姫になる
三矢さくら
ファンタジー
【完結しました】異世界からの召喚に応じて6歳児に転生したアイカは、護ってくれる結界に逆に閉じ込められた結果、山奥でサバイバル生活を始める。
こんなはずじゃなかった!
異世界の山奥で過ごすこと7年。ようやく結界が解けて、山を下りたアイカは王都ヴィアナで【天衣無縫の無頼姫】の異名をとる第3王女リティアと出会う。
珍しい物好きの王女に気に入られたアイカは、なんと侍女に取り立てられて王宮に!
やっと始まった異世界生活は、美男美女ぞろいの王宮生活!
右を見ても左を見ても「愛でたい」美人に美少女! 美男子に美少年ばかり!
アイカとリティア、まだまだ幼い侍女と王女が数奇な運命をたどる異世界王宮ファンタジー戦記。
転生ヒロインは不倫が嫌いなので地道な道を選らぶ
karon
ファンタジー
デビュタントドレスを見た瞬間アメリアはかつて好きだった乙女ゲーム「薔薇の言の葉」の世界に転生したことを悟った。
しかし、攻略対象に張り付いた自分より身分の高い悪役令嬢と戦う危険性を考え、攻略対象完全無視でモブとくっつくことを決心、しかし、アメリアの思惑は思わぬ方向に横滑りし。
ヒロインですが、舞台にも上がれなかったので田舎暮らしをします
未羊
ファンタジー
レイチェル・ウィルソンは公爵令嬢
十二歳の時に王都にある魔法学園の入学試験を受けたものの、なんと不合格になってしまう
好きなヒロインとの交流を進める恋愛ゲームのヒロインの一人なのに、なんとその舞台に上がれることもできずに退場となってしまったのだ
傷つきはしたものの、公爵の治める領地へと移り住むことになったことをきっかけに、レイチェルは前世の夢を叶えることを計画する
今日もレイチェルは、公爵領の片隅で畑を耕したり、お店をしたりと気ままに暮らすのだった
もう一度あなたに逢いたくて〜こぼれ落ちた運命を再び拾うまで〜
雪野 結莉
恋愛
魔物を倒す英雄となる運命を背負って生まれた侯爵家嫡男ルーク。
しかし、赤ん坊の時に魔獣に襲われ、顔に酷い傷を持ってしまう。
英雄の婚約者には、必ず光の魔力を持つものが求められる。そして選ばれたのは子爵家次女ジーナだった。
顔に残る傷のため、酷く冷遇された幼少期を過ごすルークに差し込んだ一筋の光がジーナなのだ。
ジーナを誰よりも大切にしてきたルークだったが、ジーナとの婚約を邪魔するものの手によって、ジーナは殺されてしまう。
誰よりも強く誰よりも心に傷を持つルークのことが死してなお気になるジーナ。
ルークに会いたくて会いたくて。
その願いは。。。。。
とても長いお話ですが、1話1話は1500文字前後で軽く読める……はず!です。
他サイト様でも公開中ですが、アルファポリス様が一番早い更新です。
本編完結しました!
大変お待たせ致しました。番外編も完結いたしました!