《完結》当て馬悪役令息のツッコミ属性が強すぎて、物語の仕事を全くしないんですが?!

犬丸大福

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明日が有る、という幸せ

幕間 この国、終わったな…

アイシア公爵視点



妹のセイラーがセンバに嫁ぎ、早17年。
センバとも妹とも、まぁ、良好にやってきた、と思っていたが。

勇者の再来の御披露目をしたいと国王が言い出し、センバに打診するも、あと1年待って欲しいと言われ、センバの要望を聞けよ、と王家にイラっとしていたが、
何故か、救済の聖女がエミリオ君を呼び寄せろ、この日じゃないとダメだと言い出す始末。
そして各国の者達も勇者の再来とぜひお見知りおきを、と五月蝿くなってきたのも事実。
なんとか頼んで来て貰った、と思っていたが。

「この国の王が!!
5年も平和で武器を集めて反逆するんじゃないだろうな、そうじゃないなら今日のこの日に王都に来て、高等学園の入学式に、夜会に出ろ、じゃなきゃ軍を差し向けるぞ?なんてふざけたイチャモンつけてきたんだよ!」

王よ…オマエ、脅してたんかい!!

魔獣暴走スタンピードの対応で忙しいセンバの背後を狙うぞ、って脅しゃ、そら来るだろうよ!来ない訳に行かないだろうよ!!

ってか、魔獣暴走を認めさせるために天使様を降臨させるってなんなんだぁぁぁぁ!!!

天使様が味方についてるセンバにケンカを売った王家、終わった…

国が終わっても、なんとか王族だけで済ませないもんだろうか。
我が領地の影響を最小限に食い止めねば。
でもまずは、センバの助けにならねば!人類の危機ぞ!!

「アイシア公爵家の精鋭をエミリオ殿と共に行かせてくれ!直ぐにセンバの屋敷へ向かわせる!!」
エミリオ君の背中に向かって叫ぶと、

「ライド公爵家はセンバ商会へ向かい、救援物資の助力を行う!センバよ!御武運を!!」
同じようにライド公爵も叫んでいた。

うん、この5年、共にセンバの窓口と聖女の動向を見守った同士よ!

エミリオ君達は、もう、風のように去っていった。
ちょっとエミリオ君がお姫様抱っこだったのは見なかった事にしよう。うん、ただの人間じゃセンバに付いて行けないもんな。

「炎の!大地の!すまんが私らは軍に指示を出さねばならん!ココを任せたいのだが!」
同士よ!頼む!

「ああ、任された!第二陣には、私らも加わると伝えてくれ!」
「同じく!!」
炎のフレア侯爵と大地のクエイト侯爵も快諾してくれた。
よし、さっさと帰るぞ!!!

「軍を出すと言ったオジサマ!!お待ち下さい!!エミリオ君につけてはダメです!!」
「はぁぁぁぁああ?!!!」
聖女がいきなり何言うんだ?!

「今日の夜中に、王都を囲っている城壁が壊れます!!そして王都に魔物が溢れるんです!!
そしたら、エミリオ君の大事な人が巻き込まれて死ぬんです!
それを聞いたエミリオ君が闇堕ちして、それこそ人類滅亡です!
明日の朝までエミリオ君を王都から出してはいけません!!!」

「「「「はぁぁぁぁああ???!!!」」」」
そら、悟られない教育を受けてる四大侯爵もびっくりするわい。

「私がエミリオ君と愛を深めてたら良かったのだけど、出来なかったから!エミリオ君自身で大事な人を守らせないと駄目なんです!そのために軍を使って下さい!!」

愛ってなんだ、愛って!!

「何故、城壁が壊れる??!!」
大地の、冷静だの?

「わかりません!!でも、明日の朝まで!!明日の朝まではエミリオ君を留めてください!!
明日の朝には破邪の剣を持った青年が来るはずです!!」
「伝えよう!」

うん、聖女も必死なのは伝わってくる。私は走り出した。何かあってからでは遅い。

「ちょっと待て、城壁が壊れる?魔物が溢れる?アイシア!!軍はこちらに寄越…」

天使様もセンバのお屋敷に居るのであったな?

何か国王が叫んでいるが、構うもんか。軍を準備し、私も報告に向かおう。





********************
宣伝です。

以前書いていた「地獄の王子サマ」という物語をキャラ文芸にエントリーのため、再開してみました。
地獄の閻魔大王の異母兄弟達が、閻魔大王に代わり地獄の管理に右往左往したり、獄卒達を守ったり、閻魔大王をしばいたりするお話です。

こちらは1話が短くなっております。
時間は不定期ですが毎日更新出来るよう頑張ります。

良かったら応援頂けると幸いです。
宜しくお願いいたします。
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