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明日が有る、という幸せ
アイツか?!
「全然知らん人間じゃないか」
お兄様がホネマントに言います。
「うん、そう言う事にしといてくれ」
ホネマントが目を反らして言います。
「それで良いんだな?これから何かあった時、知っといた方が良かった、ってならないんだな?オムツも居るんだぞ?
良いんだな?」
お兄様、ガシっとホネマントと両肩を掴み、迫ります。
「…、…、……。
…アイツだよ。
堕ちた聖玉の剣を王都に持ち込んで、そこの嬢ちゃんを瘴気に堕とした、レンヤだよ」
「「「…はぁぁぁあああああ??」」」
「…ッ?!」「ウソ…」
「気づいたか?」「いや、全然。ってか、僕達、決闘の姿を遠目で見ただけだし?」「あ、確かに」
驚きの声を上げたお兄様、オムツ様、私。
驚愕の表情のイーリー様とフーティ様。
驚きつつものんびりているギーニー様とヨーク様。
「ヘドロ殿下もあんだけ一緒に居たのに、成長した姿、気づかないんだな…」
寂しそうなホネマント。
「ってか、なんであんなに性格変わってんだよ?!」
お兄様がホネマントをガクガク揺さぶりながら詰め寄ります。
「ボクがアイツの負の感情、全部抜き取って引き受けたんだ。
そしたら、アイツ、負の感情でだけ出来てるみたいなヤツだったから、その時感じた妬み、嫉み、憎しみ、あんまり強すぎて、強引に抜き取ったら、それに付随する記憶も抜き取っちゃって。
戻すのもなんだし?
でも、何もないヤツがまた負の感情だけの中にいたら、それこそ今度は魔王になるだろう?
だから、外に放り出したんだ。
そこが第五騎士団の宿舎みたいなところで、そこで記憶喪失の少年って事で保護された。
食堂のおばちゃんに可愛がられて、そこで住み込みの手伝いしながら皆に育てられて。
新しい名前貰って。
だからボクはそのまま放置した。
そしたら、ああなったみたいだな?」
「「「「おおぅ…」」」」
「魔物さん?貴方、良い人ですわね?」
フーティ様がまじまじとホネマントを眺めます。
「そうなんだよ、フーティ、彼が、彼で良いんだよな?私も助けてくれたんだ!」
イーリー様も続きますので、援護射撃してみますわ。
「オムツ様?あの決闘で堕ちた聖玉の剣を半分浄化した時、連れてった私達のご先祖様がいたじゃないですか。
あの時、彼女達が気にしてたのが、このホネマントですわ!」
「あああ!思い出したわい!
そうじゃ、あの娘らに託されとったの!だから魔物なのに、変な祝福ちゅうか、キレイな願いがお前に結びついとるんかい!
お前、よくそれで浄化もされず、その願いを瘴気にも染めず、その状態を保ったままじゃったの?!!」
「??よくわからん、が、そうか。
アイツら、あんな殺され方したのに、他人のボクの事も気にしてくれてたのか…」
オムツ様の言葉にホネマントは肩を落とします。
「うむ、あの娘達とも約束したからの、お前も上に連れて行こう!」
ホネマントの頭をガっと抱え、行動に移しそうなオムツ様の羽を、お兄様がグイっと掴み、叫びます。
「まずは、ココを何とかしてからにしろよ?!!
ってか、もうアレはアイツに任せて良いって事か?
なら、センバは大丈夫なんだろうな?!!ってか、俺達をセンバに連れて行くぐらいのサービスは無いんかい!!」
そうです!!
快適迅速無料送迎を希望しますわ!!!
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「ボクがアイツの負の感情、全部抜き取って引き受けたんだ。
そしたら、アイツ、負の感情でだけ出来てるみたいなヤツだったから、その時感じた妬み、嫉み、憎しみ、あんまり強すぎて、強引に抜き取ったら、それに付随する記憶も抜き取っちゃって。
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