《完結》当て馬悪役令息のツッコミ属性が強すぎて、物語の仕事を全くしないんですが?!

犬丸大福

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明日が有る、という幸せ

最終決戦

オムツ様が結界を張ってくれたので、今、私に出来ることを、と思ってかなり集中して作ってましたわ。

「ユーディリア様!!!」

誰かが部屋に飛び込んで来たので顔を上げると、セリが焦った表情で息を切らせています。

「どうしたの?何かあった?!」

「栄養剤は出来てますか?!」

「集中出来たの。鍋3つ出来たわ!」

「3つ!!こぼさないように運ぶのに手伝ってもらいます。
ユーディリア様!!エミリオ様の確認は取ってません。ですが、砦で作って頂けますか?!!」

「わかったわ、って、オムツ様、砦でも私のこと守ってくださる?」

「おぅ!今日はワシが嬢ちゃんのボディーガードじゃからの!おやつはあるかの?!」

「感謝します!おやつも大量に持参します!!」

「セリがそんなに焦ってるってことは、マズイ状態なの?」

「今までの大型魔獣は単独でした。
今回来てるのが、ゴリラの群れです。統率されてるんです!」

あーー、ゴリラ…
シルバーバックっていうのが群れのリーダーになるやつ…。

「しかも、ゴリラって、モノ投げて来たりしない?あの腕力で飛び道具使うって厄介じゃ?」

「はい。砦は無事ですが、怪我人が多数出てます」

「近くで作って、直ぐに使えるように。向かいましょう」


砦に向かい、一目、魔獣暴走を見たいとお願いしました。
ライ様達の闘いを少しでも見たら、実感してもっと集中できると思いますの。

そんなワガママを聞いてくれて、セリにおんぶしてもらい、超速で砦の屋上に連れて行ってもらいました。

黒々とした森の奥からこちらに向かって道がいくつか出来ています。
きっとゴリラが集団で歩いてきて、木が薙ぎ倒されたから、道が出来たのでしょう。

ドゥン、バコ、ベキ、ドゥゴォという物騒な音がすると土煙が上がり、木々がバキバキと倒れて行きます。

「ドゥオリャーーー!!」

という気合いの声がしたら、バキっと音がして

「ギャオオォォォ!!!」

ゴリラが1頭、立ち上がりました。

立ち上がると森の木々より大きいです。

その頭に向かってぴょーんと飛んでくる小さな物体。
多分、チィちゃんですわ!

ゴリラが手で虫を振り払うような仕草をしますが、そんな手を足場に使い、逆に勢いを増します。

「せぇーの!!」

の掛け声でドガンと一発額を殴ると、下からもドゴンと聞こえ、ゴリラが仰向けに崩れて行きます。

「額にイチイ様、同時にシラヌイ様が膝カックンをキメルと後ろ向きに倒れて、自身の重さで気絶しやすいです。
そこで頸動脈を切って、トドメを刺します。
立ち上がらせたり、その間は他のゴリラに邪魔されないように、など、イロイロこちらも連携しています。
ただ、図体がデカイんで、巻き込まれないようにとか、なかなかに生傷は絶えないようです」

セリが拳を握りながら説明してくれています。

「ありがとう、セリ。私は私の出来ることをやるわ!!」

あんなのが1頭でも町にやってきたら町が破壊尽くされます。
リアルキ○グコングです。美女なんて捕まれたら、即死ですわ!


砦の1室が用意され、オムツ様がやっぱり結界を張ってくれます。

「うん、結界張ったら集中しとったからの。一応安全も確保しとかんとの」

そう言いながらお菓子を頬張ります。


…ええ、私はオムツ様がうらやましいとか思わなくてよ!緊張感を持ってやりとげますわ!!
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