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明日が有る、という幸せ
幕間 俺は無力だ…
グロい表現があります。ご注意ください。
********************
エミリオ視点
腹が半分ないイチイにとにかくエリクサーをジャブジャブかけてた時
「おい、センバの大将の祝福に陰りが出たんだけど、って、マジか!!
おい!!武神様の加護貰った子、女の子の方、ヤバい状態だぞ?!」
なんかオムツ2号が登場して、どっかに向かってさけんでる。天使なら治癒のひとつも出来ないのか?
「この子名前は?「イチイだ!」なんでこうなった?」
「ボスゴリラの威圧に負けたグリフォンが一瞬止まって、乗ってた父上、辺境伯がボスゴリラに捕まって食われた。
それを助けるのに突進したイチイが平手打ちをかわし損ねた」
「センバの大将、ゴリラの中かよ?!まずはこの子だな。
えええ?!アレ使うの?!もったいない!!」
なんだよ、アレって、もったいないって。何かあるならさっさと出せよ!!イチイが死んだら元も子もねぇんだぞ?!
「はいはい。じゃぁ、ちゃんとお願いしてよね!!
これにその子入れて!患部は全部浸けてね!!ああ、空は飛べてもグリフォンは鍋持てないね?じゃ、サービスで運んであげるよ!
あ、あと、センバの大将がゴリラに飲まれてるらしい。まだ救出出来てない」
そんな事を言いながら、いきなり寸胴鍋が出てきて、これ、ディがエリクサー作ってる鍋じゃねぇか?
イチイをそれに突っ込んで、頭に担いで飛び出したから、俺もついて行く事にした。
「なぁ!お前誰だ?」
「天使だよ!君達が〝オムツ〞って呼んでるやつの同僚だよ!よろしくぅ」
ふよふよ飛んでるのにグリフォンと同じ早さの天使の、目元ピースにペロっと舌だし、という、妙にイラッとした自己紹介を聞いてたら
グゴゴゴゴゴゴゴゴォォォ…
音がしたので振り向くと、ボスゴリラが口から火を吹いている。
もしかして、父上、身体の中から全出力で炎魔法出してねぇか?
と思ったら、
ガゴッ
一直線にゴリラの顎に何か飛んで、雷が弾けた。
多分、ライ様がアッパーカットを決めたんじゃないか?
ドゥーーーンンンンン………
ヨッシャ!!ボスゴリラ倒れた!!!
と思ったら、砦に着いて、オムツとセリが待ってた。
「オムツ!!」
俺はオムツに駆けよった。
「エミリオ!大丈夫じゃ、なんとかなるはずじゃ!!」
良かった!!!あとは父上の救出だ!
「エミリオ!ゴリラはどうなった?さっきの揺れはなんじゃ?センバの大将、早く連れて来るんじゃ!!」
「セリ!シーツみたいな大きな布をくれ!
ゴリラから出したら父上をグーちゃんとリーちゃんでハンモック状態で運ぶ」
「ハイ!!」
セリが駆け出したので、オムツに説明する。
「多分、父上が身体の中から全出力で炎魔法を出したんだと思う。
だから、ゴリラが火を吹いたように見えたんじゃねぇかな。
で、その炎を閉じ込めるために、ライ様がアッパーカットをキメて、ついでに雷も放出させたら脳震盪起こしたんだろう。ゴリラが倒れた。
多分、今、全力で父上の救出にあたってるはず。俺もすぐ行く」
セリが戻ってきた。
「救出できたらなるべく早くここに連れて来るのじゃ!」
「おぅ!イチイを頼む!!」
俺はすぐさまゴリラが倒れた場所に向かった。
ゴリラは首から血を流し、センバの戦士達がゴリラの顔を横向きにさせ、口を大きく開けた状態で、舌を引っ張った状態をキープしていた。
「どうなった?!何してる?!」
ハジカミが駆けよって来たので聞いてみると
「首はなんとか刺せたんで、血は出せました!
ですが、腹が!毛は剛毛過ぎるわ、皮は固くて切り裂けないんです!
そしたらシラヌイ様が、口から入ったんだから、口から迎えに行く、と中に入っていかれました。
だから戦士達が口を大きく開けて、舌もなるべく出して入り口を広げてるんです。
しかも、中で栄養剤を使ったらゴリラも回復してしまうかも、と栄養剤を持たずにそのままで!!
私達、祈るしか出来なくて!!!」
涙目で叫ぶハジカミ。
「栄養剤をとにかく持ってこい!出てきた瞬間それで洗い流すんだ!」「ハイ!」
駆け出すハジカミ。
マジか…
イチイはオムツに任せるしかなかったし、父上もライ様に頼るしかない。
俺も無力だな。
初めて神に祈るわ。
武神様、貴方が加護を授けたイチイを、ライ様を、守ってください。
ライ様が命懸けで助けようとしてる父上を、間に合わせてください。
どのくらいそうして居ただろう。
「出てきたぞ!!!」
酸で溶けたような皮膚の人間を、自分もジュウジュウと火傷のようになりながら背中に背負って出て来たライ様。
あまりの壮絶さに、一瞬皆の動きが止まる。
ゴリラから完全に出た所でバタン、と倒れた。
「栄養剤をかけろ!!」
俺の号令で皆が一斉にかけ始める。
「擦るな、かけ流せ!!栄養剤は全部使え!!」
ジュウジュウと言わなくなってから、
「布でくるんでくれ!
グーちゃん、リーちゃんでハンモック状態で砦に連れていく!大丈夫だ、天使様がなんとかしてくれる!!
皆は、ゴリラを砦に運んでくれ!!
グーちゃん!リーちゃん!頼むぞ!!!」
「「ギーーーー!!」」
頼む!!!間に合ってくれ!!!
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エミリオ視点
腹が半分ないイチイにとにかくエリクサーをジャブジャブかけてた時
「おい、センバの大将の祝福に陰りが出たんだけど、って、マジか!!
おい!!武神様の加護貰った子、女の子の方、ヤバい状態だぞ?!」
なんかオムツ2号が登場して、どっかに向かってさけんでる。天使なら治癒のひとつも出来ないのか?
「この子名前は?「イチイだ!」なんでこうなった?」
「ボスゴリラの威圧に負けたグリフォンが一瞬止まって、乗ってた父上、辺境伯がボスゴリラに捕まって食われた。
それを助けるのに突進したイチイが平手打ちをかわし損ねた」
「センバの大将、ゴリラの中かよ?!まずはこの子だな。
えええ?!アレ使うの?!もったいない!!」
なんだよ、アレって、もったいないって。何かあるならさっさと出せよ!!イチイが死んだら元も子もねぇんだぞ?!
「はいはい。じゃぁ、ちゃんとお願いしてよね!!
これにその子入れて!患部は全部浸けてね!!ああ、空は飛べてもグリフォンは鍋持てないね?じゃ、サービスで運んであげるよ!
あ、あと、センバの大将がゴリラに飲まれてるらしい。まだ救出出来てない」
そんな事を言いながら、いきなり寸胴鍋が出てきて、これ、ディがエリクサー作ってる鍋じゃねぇか?
イチイをそれに突っ込んで、頭に担いで飛び出したから、俺もついて行く事にした。
「なぁ!お前誰だ?」
「天使だよ!君達が〝オムツ〞って呼んでるやつの同僚だよ!よろしくぅ」
ふよふよ飛んでるのにグリフォンと同じ早さの天使の、目元ピースにペロっと舌だし、という、妙にイラッとした自己紹介を聞いてたら
グゴゴゴゴゴゴゴゴォォォ…
音がしたので振り向くと、ボスゴリラが口から火を吹いている。
もしかして、父上、身体の中から全出力で炎魔法出してねぇか?
と思ったら、
ガゴッ
一直線にゴリラの顎に何か飛んで、雷が弾けた。
多分、ライ様がアッパーカットを決めたんじゃないか?
ドゥーーーンンンンン………
ヨッシャ!!ボスゴリラ倒れた!!!
と思ったら、砦に着いて、オムツとセリが待ってた。
「オムツ!!」
俺はオムツに駆けよった。
「エミリオ!大丈夫じゃ、なんとかなるはずじゃ!!」
良かった!!!あとは父上の救出だ!
「エミリオ!ゴリラはどうなった?さっきの揺れはなんじゃ?センバの大将、早く連れて来るんじゃ!!」
「セリ!シーツみたいな大きな布をくれ!
ゴリラから出したら父上をグーちゃんとリーちゃんでハンモック状態で運ぶ」
「ハイ!!」
セリが駆け出したので、オムツに説明する。
「多分、父上が身体の中から全出力で炎魔法を出したんだと思う。
だから、ゴリラが火を吹いたように見えたんじゃねぇかな。
で、その炎を閉じ込めるために、ライ様がアッパーカットをキメて、ついでに雷も放出させたら脳震盪起こしたんだろう。ゴリラが倒れた。
多分、今、全力で父上の救出にあたってるはず。俺もすぐ行く」
セリが戻ってきた。
「救出できたらなるべく早くここに連れて来るのじゃ!」
「おぅ!イチイを頼む!!」
俺はすぐさまゴリラが倒れた場所に向かった。
ゴリラは首から血を流し、センバの戦士達がゴリラの顔を横向きにさせ、口を大きく開けた状態で、舌を引っ張った状態をキープしていた。
「どうなった?!何してる?!」
ハジカミが駆けよって来たので聞いてみると
「首はなんとか刺せたんで、血は出せました!
ですが、腹が!毛は剛毛過ぎるわ、皮は固くて切り裂けないんです!
そしたらシラヌイ様が、口から入ったんだから、口から迎えに行く、と中に入っていかれました。
だから戦士達が口を大きく開けて、舌もなるべく出して入り口を広げてるんです。
しかも、中で栄養剤を使ったらゴリラも回復してしまうかも、と栄養剤を持たずにそのままで!!
私達、祈るしか出来なくて!!!」
涙目で叫ぶハジカミ。
「栄養剤をとにかく持ってこい!出てきた瞬間それで洗い流すんだ!」「ハイ!」
駆け出すハジカミ。
マジか…
イチイはオムツに任せるしかなかったし、父上もライ様に頼るしかない。
俺も無力だな。
初めて神に祈るわ。
武神様、貴方が加護を授けたイチイを、ライ様を、守ってください。
ライ様が命懸けで助けようとしてる父上を、間に合わせてください。
どのくらいそうして居ただろう。
「出てきたぞ!!!」
酸で溶けたような皮膚の人間を、自分もジュウジュウと火傷のようになりながら背中に背負って出て来たライ様。
あまりの壮絶さに、一瞬皆の動きが止まる。
ゴリラから完全に出た所でバタン、と倒れた。
「栄養剤をかけろ!!」
俺の号令で皆が一斉にかけ始める。
「擦るな、かけ流せ!!栄養剤は全部使え!!」
ジュウジュウと言わなくなってから、
「布でくるんでくれ!
グーちゃん、リーちゃんでハンモック状態で砦に連れていく!大丈夫だ、天使様がなんとかしてくれる!!
皆は、ゴリラを砦に運んでくれ!!
グーちゃん!リーちゃん!頼むぞ!!!」
「「ギーーーー!!」」
頼む!!!間に合ってくれ!!!
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