452 / 562
番外編
センバの騎士学園 14
しおりを挟む
エリカ視点
えっと?どうしてこうなったのかしら?
今、馬車に揺られて王都に向かっているんだけど。
目の前には。
簀巻きにされて足元に転がっている大司教様の従者に足をのせて「あ、わりぃ」なんて言いながら、全然そう思わずに時折踏みつける私の従者。
そして
「良いですか?こうなりたくなければ、大人しくこちらに従ってください?最悪の事態は回避したいですよね?」
と、笑ってない目でにっこり笑うのよ?!
なんでよ!貴方、私の従者よね?!そして私は聖女、女神の寵児なのよ!!
なんでこうなる前提なのよ?!!
「良いですか?貴女が、神様、その神様の遣いがセンバに授けたモノを穢して壊したという自覚はあります?」
「は?どういうこと?」
「貴女とコイツがセンバで仕出かした事ですよ!!
貴女はセンバの騎士学園に短期留学して根本から根性を叩き直すというつもりで真摯に学んでくださいね、って、あれほど、アレほど!!アルト司祭様から言われていたのに、全く聞いてなかったんですか?
貴女が真面目になれば、アルト司祭様は高等学園卒業後に教会から出して医療関係の事業主として独り立ちさせようと思って、アイシア公爵様達と交渉なさってたんですよ。
このまま医療器具の開発を続けて貰うのはこの国としても非常に重要なので。
でも、貴女は大司教様の甘言に乗ったんでしょう?
世界樹を見つけたら、聖女として一生ちやほやされる、とでも言われたんですか?
卒業後、エクリューシ殿下と共倒れの平民になって苦労しなくてもいいとか言われたんですか?!」
「っぐ…」
「その点についてもアルト司祭様から説明されてましたよね?!
貴女が開発した医療器具の売上マージンも教会に、というかほぼ大司教に吸い上げられてますが、なんとか確保はしています、それで普通の平民なら一生暮らしていけますよ、って!
教会から離れてから、さらに新しいモノが開発出来たら教会に吸い上げられずにすみますよ、って!」
「だって!!普通の平民だなんて!貴方達を雇えないじゃない!私の言ってる事を形にしてくれるまで付き合ってくれる、伝手があるのも貴方達なのに!私1人で!開発なんて出来るわけないじゃない!
だったら今の状態で良いじゃない!!聖女のままで開発すれば、手持ちのお金は少なくても!不自由も不便もなくいられるじゃない!!」
「安易な道に逃げたんですね…でも、結果がコレじゃないですか…」
「だから、どういうことなのよ?!」
「貴女達が世界樹だと騒いで折った木は、神様がセンバに授けた訓練場だそうです。「ほら!世界樹のダンジョンって事じゃない!!」
いや、最後まで話を聞いてください?
貴女が言う〝だんじょん〞は敵を倒したら樹液が取れるとかいうモノでしょう?
センバに授けられたのは、魔獣暴走に備えて訓練をする場所、大型魔獣に特化して戦い対策を練るためのもので、何も収穫は出来ないそうです」
「は?ドロップ品がない?戦うだけのダンジョンなんてあり得ないでしょう!」
「いやだから、〝だんじょん〞じゃないんですってば。
単純に言えば、大型魔獣と練習試合する施設です。
センバでは世界樹だなんて、思ってないし、それこそ神様から授かったモノを傷つけるなんてとんでもないと!枝を折る、なんて事はしたことないそうです。でしょうね!!
だから、故意に木を傷つけたら、灰になって崩れ去るだなんて!
だから、貴女達は埋まって捕まったんです。なんて事してくれてんですか!!」
…え?世界樹のダンジョン、なくなっちゃったの?
えっと?どうしてこうなったのかしら?
今、馬車に揺られて王都に向かっているんだけど。
目の前には。
簀巻きにされて足元に転がっている大司教様の従者に足をのせて「あ、わりぃ」なんて言いながら、全然そう思わずに時折踏みつける私の従者。
そして
「良いですか?こうなりたくなければ、大人しくこちらに従ってください?最悪の事態は回避したいですよね?」
と、笑ってない目でにっこり笑うのよ?!
なんでよ!貴方、私の従者よね?!そして私は聖女、女神の寵児なのよ!!
なんでこうなる前提なのよ?!!
「良いですか?貴女が、神様、その神様の遣いがセンバに授けたモノを穢して壊したという自覚はあります?」
「は?どういうこと?」
「貴女とコイツがセンバで仕出かした事ですよ!!
貴女はセンバの騎士学園に短期留学して根本から根性を叩き直すというつもりで真摯に学んでくださいね、って、あれほど、アレほど!!アルト司祭様から言われていたのに、全く聞いてなかったんですか?
貴女が真面目になれば、アルト司祭様は高等学園卒業後に教会から出して医療関係の事業主として独り立ちさせようと思って、アイシア公爵様達と交渉なさってたんですよ。
このまま医療器具の開発を続けて貰うのはこの国としても非常に重要なので。
でも、貴女は大司教様の甘言に乗ったんでしょう?
世界樹を見つけたら、聖女として一生ちやほやされる、とでも言われたんですか?
卒業後、エクリューシ殿下と共倒れの平民になって苦労しなくてもいいとか言われたんですか?!」
「っぐ…」
「その点についてもアルト司祭様から説明されてましたよね?!
貴女が開発した医療器具の売上マージンも教会に、というかほぼ大司教に吸い上げられてますが、なんとか確保はしています、それで普通の平民なら一生暮らしていけますよ、って!
教会から離れてから、さらに新しいモノが開発出来たら教会に吸い上げられずにすみますよ、って!」
「だって!!普通の平民だなんて!貴方達を雇えないじゃない!私の言ってる事を形にしてくれるまで付き合ってくれる、伝手があるのも貴方達なのに!私1人で!開発なんて出来るわけないじゃない!
だったら今の状態で良いじゃない!!聖女のままで開発すれば、手持ちのお金は少なくても!不自由も不便もなくいられるじゃない!!」
「安易な道に逃げたんですね…でも、結果がコレじゃないですか…」
「だから、どういうことなのよ?!」
「貴女達が世界樹だと騒いで折った木は、神様がセンバに授けた訓練場だそうです。「ほら!世界樹のダンジョンって事じゃない!!」
いや、最後まで話を聞いてください?
貴女が言う〝だんじょん〞は敵を倒したら樹液が取れるとかいうモノでしょう?
センバに授けられたのは、魔獣暴走に備えて訓練をする場所、大型魔獣に特化して戦い対策を練るためのもので、何も収穫は出来ないそうです」
「は?ドロップ品がない?戦うだけのダンジョンなんてあり得ないでしょう!」
「いやだから、〝だんじょん〞じゃないんですってば。
単純に言えば、大型魔獣と練習試合する施設です。
センバでは世界樹だなんて、思ってないし、それこそ神様から授かったモノを傷つけるなんてとんでもないと!枝を折る、なんて事はしたことないそうです。でしょうね!!
だから、故意に木を傷つけたら、灰になって崩れ去るだなんて!
だから、貴女達は埋まって捕まったんです。なんて事してくれてんですか!!」
…え?世界樹のダンジョン、なくなっちゃったの?
122
あなたにおすすめの小説
悪役令息に転生したけど、静かな老後を送りたい!
えながゆうき
ファンタジー
妹がやっていた乙女ゲームの世界に転生し、自分がゲームの中の悪役令息であり、魔王フラグ持ちであることに気がついたシリウス。しかし、乙女ゲームに興味がなかった事が仇となり、断片的にしかゲームの内容が分からない!わずかな記憶を頼りに魔王フラグをへし折って、静かな老後を送りたい!
剣と魔法のファンタジー世界で、精一杯、悪足搔きさせていただきます!
異世界の片隅で、穏やかに笑って暮らしたい
木の葉
ファンタジー
『異世界で幸せに』を新たに加筆、修正をしました。
下界に魔力を充満させるために500年ごとに送られる転生者たち。
キャロルはマッド、リオに守られながらも一生懸命に生きていきます。
家族の温かさ、仲間の素晴らしさ、転生者としての苦悩を描いた物語。
隠された謎、迫りくる試練、そして出会う人々との交流が、異世界生活を鮮やかに彩っていきます。
一部、残酷な表現もありますのでR15にしてあります。
ハッピーエンドです。
最終話まで書きあげましたので、順次更新していきます。
小さな貴族は色々最強!?
谷 優
ファンタジー
神様の手違いによって、別の世界の人間として生まれた清水 尊。
本来存在しない世界の異物を排除しようと見えざる者の手が働き、不運にも9歳という若さで息を引き取った。
神様はお詫びとして、記憶を持ったままの転生、そして加護を授けることを約束した。
その結果、異世界の貴族、侯爵家ウィリアム・ヴェスターとして生まれ変ることに。
転生先は優しい両親と、ちょっぴり愛の強い兄のいるとっても幸せな家庭であった。
魔法属性検査の日、ウィリアムは自分の属性に驚愕して__。
ウィリアムは、もふもふな友達と共に神様から貰った加護で皆を癒していく。
【完結】ポーションが不味すぎるので、美味しいポーションを作ったら
七鳳
ファンタジー
※毎日8時と18時に更新中!
※いいねやお気に入り登録して頂けると励みになります!
気付いたら異世界に転生していた主人公。
赤ん坊から15歳まで成長する中で、異世界の常識を学んでいくが、その中で気付いたことがひとつ。
「ポーションが不味すぎる」
必需品だが、みんなが嫌な顔をして買っていく姿を見て、「美味しいポーションを作ったらバカ売れするのでは?」
と考え、試行錯誤をしていく…
異世界に転生したけど、頭打って記憶が・・・え?これってチート?
よっしぃ
ファンタジー
よう!俺の名はルドメロ・ララインサルって言うんだぜ!
こう見えて高名な冒険者・・・・・になりたいんだが、何故か何やっても俺様の思うようにはいかないんだ!
これもみんな小さい時に頭打って、記憶を無くしちまったからだぜ、きっと・・・・
どうやら俺は、転生?って言うので、神によって異世界に送られてきたらしいんだが、俺様にはその記憶がねえんだ。
周りの奴に聞くと、俺と一緒にやってきた連中もいるって話だし、スキルやらステータスたら、アイテムやら、色んなものをポイントと交換して、15の時にその、特別なポイントを取得し、冒険者として成功してるらしい。ポイントって何だ?
俺もあるのか?取得の仕方がわかんねえから、何にもないぜ?あ、そう言えば、消えないナイフとか持ってるが、あれがそうなのか?おい、記憶をなくす前の俺、何取得してたんだ?
それに、俺様いつの間にかペット(フェンリルとドラゴン)2匹がいるんだぜ!
よく分からんが何時の間にやら婚約者ができたんだよな・・・・
え?俺様チート持ちだって?チートって何だ?
@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@
話を進めるうちに、少し内容を変えさせて頂きました。
無一文で追放される悪女に転生したので特技を活かしてお金儲けを始めたら、聖女様と呼ばれるようになりました
結城芙由奈@コミカライズ3巻7/30発売
恋愛
スーパームーンの美しい夜。仕事帰り、トラックに撥ねらてしまった私。気づけば草の生えた地面の上に倒れていた。目の前に見える城に入れば、盛大なパーティーの真っ最中。目の前にある豪華な食事を口にしていると見知らぬ男性にいきなり名前を呼ばれて、次期王妃候補の資格を失ったことを聞かされた。理由も分からないまま、家に帰宅すると「お前のような恥さらしは今日限り、出ていけ」と追い出されてしまう。途方に暮れる私についてきてくれたのは、私の専属メイドと御者の青年。そこで私は2人を連れて新天地目指して旅立つことにした。無一文だけど大丈夫。私は前世の特技を活かしてお金を稼ぐことが出来るのだから――
※ 他サイトでも投稿中
異世界でのんびり暮らしたいけど、なかなか難しいです。
kakuyuki
ファンタジー
交通事故で死んでしまった、三日月 桜(みかづき さくら)は、何故か異世界に行くことになる。
桜は、目立たず生きることを決意したが・・・
初めての投稿なのでよろしくお願いします。
【完結】天下無敵の公爵令嬢は、おせっかいが大好きです
ノデミチ
ファンタジー
ある女医が、天寿を全うした。
女神に頼まれ、知識のみ持って転生。公爵令嬢として生を受ける。父は王国元帥、母は元宮廷魔術師。
前世の知識と父譲りの剣技体力、母譲りの魔法魔力。権力もあって、好き勝手生きられるのに、おせっかいが大好き。幼馴染の二人を巻き込んで、突っ走る!
そんな変わった公爵令嬢の物語。
アルファポリスOnly
2019/4/21 完結しました。
沢山のお気に入り、本当に感謝します。
7月より連載中に戻し、拾異伝スタートします。
2021年9月。
ファンタジー小説大賞投票御礼として外伝スタート。主要キャラから見たリスティア達を描いてます。
10月、再び完結に戻します。
御声援御愛読ありがとうございました。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる