《完結》当て馬悪役令息のツッコミ属性が強すぎて、物語の仕事を全くしないんですが?!

犬丸大福

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番外編

センバの騎士学園 19

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エミリオ視点


ピンクのキチンとした管理を脅迫してからセンバに戻ると、ヘドロも変わって来ていた。

「センバの人間は強いな。子供にすら私は勝てない」

うん、ヨーク達も勝てて無いけどな?
俺の場合は竜巻に巻き込むと、強制的な空中回転を楽しんでるけどな?

まぁ、己を省みるようになったんだから言わないでおいてやろう。

「王都の悪を倒すため、私に出来る事はなんだろう?」

なんか、言ってる事が芝居じみてるけどな?本人はいたって真面目に本気で言ってるらしい。

ディに言わせると〝チューニ病〞と言うらしい。
幼少期の〝正義の味方ゴッコ〞を、実力も無いまま(本人的には隠された力が眠っているらしい)大人になっても続けてしまう病らしい。

「大丈夫です!お一人では出来なくても私も居ます!エクリューシ様が出来るまでお付き合いします!」
って、うん、あれに付き合えるオージー様は聖母かなんかかな?

いやでも、「エクリューシ様ならもう少し出来ます!」「む、無理だ、手当てを…」「ここまでこれたらアカシア君が運んでくれますよ!エクリューシ様頑張って!」ってズタボロになってる人間を無理やり動かそうとする鬼畜でもあるな?

「あの方、プロテクトとかって結界魔法ですわよね?つまり防御力特化ですわよね?攻撃力をつけようとしたって、そもそも素質がないのでは?」

あ。

思わずフーティ様と一緒に顔を見合わせた。
…ディの言う通りかもしれない。

「オージー!いらっしゃい!その人はとりあえずそこに寝かせておきなさい!」
フーティ様も容赦ねぇな。ズタボロヘドロ、放置で良いってよ。

「リアがエクリューシ様の分析をしてるわ。
あの人、防御力特化で、攻撃力をつけようとしたって、そもそも素質がないのでは?ですって。
ねぇ、リア?じゃぁどうしたら良いのかしら?」
フーティ様がディに尋ねる。

「とりあえず、自分の身を護身術なら身に付くんじゃないかしら。
それから、助けがくるまで死なない術を、逃げる技術や隠れる技術を。
所詮は王都で生活するのでしょう?
対人間用の技術は、センバよりブライン家の技術で教える方が向いてると思いますの。

あと、プロテクトの魔法を強化するべきですわ。
モノにコーティングして強化したら時間はどのくらい持つのか。
ほら、馬車の中に身を隠してその馬車にプロテクトしたら、斧とかを振り回しても壊れないのか、とか。
そしたら、貴人の移動の護衛に最適じゃありません?

モノがなくて結界を張り続けたら時間はどれほど持つのか。どのくらいの強度なのか。
貴人が襲撃された時、まずはその方の身の安全確保が出来たら、周りの護衛たちは縦横無尽に暴れられますわ。

ね?別に皆と同じ事が出来なくてもいいじゃないですか。
最低限足手まといにならない位の身体能力は必要でしょうが、
役割を別にすれば、治安部隊なら、いくらでも活用出来ますわよ?」

「「おおおぉ!!」」
フーティ様とオージー様は感嘆の声を上げる。


やっぱディ天才だわ!!
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