《完結》当て馬悪役令息のツッコミ属性が強すぎて、物語の仕事を全くしないんですが?!

犬丸大福

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番外編

ユラのリベンジ 5

翌日は朝からバタバタと大勢の人間が動き回っている。
「昼から始めるからな!」
伯父様も張り切っている。
まぁ、ちょっと面白そうだし、私も覗いてみようかしらね!



普段の肉祭りの会場に大きな舞台が設置されている。
そこに伯父様が登場すると大歓声が起き、伯父様が手を振りながら中央に立つと、

パァーン!!パァーン!!パァーン!!

3回手を打つと、会場は静まる。

「今年も沢山集まったな!!
野郎共!!たらふく飯は食ったか!!「「「おおおおおおぉぉぉ!!」」」

じゃぁ行くぞ!!毎年恒例のプロポーズ肉祭り、今年からは俺が行けなくなったからな!

先陣を切るのはコイツらだ!!!」

そこに手を振りながら登場した兄ぃとイチイ。

「「「「「おおおおおおぉぉぉ!!!」」」」」

大歓声が巻き起こる中

「リア!!」「リオ様!!!」

呼ばれた2人、エミリオがリアをエスコートしながら舞台に上がっていくと、兄ぃが、ぐぬぬぬって顔で出迎える。
ああ、エスコートしたかったのね。
対照的にイチイはキラキラした顔で「リオリア様!!」と大きく手を振っている。
あら、こんなに性格違ったのね?

兄ぃとイチイが膝をつき、桃を差し出しながら

「私の唯一!生涯守る!結婚してくれ!!」
「リオ様!イチイの全てはリオ様のものです!!一生一緒に居てください!!」
「「承る」りますわ」
「「「「うおおおおおおぉぉぉ!!!」」」」「これでセンバは安泰だ!」「勇者の再来バンザイ!」「ヒューヒュー」
2人ともに桃を受け取った瞬間、大歓声とセンバの今後を安心する声やらが沸き上がる。
まぁ、そうよね、エミリオに任せておけば、これから30年はセンバの発展は約束されてるわね。

そんな時、
「ひとつ、この桃でお願いがありますの」
リアが話し出す。

「わかった、いいぞ!」
兄ぃ?まず、話を聞きなさいよ!

「お兄様にも了解は頂いてますの。この桃2つ使ったケーキをナターリエに作らせたいの」
「なんだ、全然構わん!」「ナターリエ!美味しくして!!」
「そして、ナターリエ?言いたいことがあるのよね?」

リアがこう言うと、伯父様が
「おぅ!一応皆に紹介しておこう!!ナターリエ、来い!
野郎共!!リオリアの妹、ナターリエだ!!すでにセンバの一員だからな!!」

真っ赤になったナターリエがミツバによってグイグイ引っ張られてくる。
そして、リアに桃を2つ渡されて、何かささやかれている。
顔を上げて意を決したナターリエ、ああ、やっぱりあの双子の妹だけあるわ。ありゃ可愛いわ。

「フェン!!」
と、叫ぶナターリエ。

誰よ?

そしたらこっちも真っ赤になった青年の背中を、セリがグイグイ押しながら、うん、無駄に抵抗するから、両脇腹を掴んで持ち上げて、連れて来られたじゃない。

人生、諦めも大事よ?

舞台中央に押し出された2人。真っ赤な顔で見つめ合う。

甘酸っぱいわね!こんちくしょう!!

「私がヘドロの婚約者候補で勉強させられて、ストレスで潰れそうな時!
貴方が居たから耐えられた!
夜中に、一緒にべったんべったんうどんをこねてくれてありがとう!ダンダン足蹴に生地を踏みつけても嫌いにならないでくれてありがとう!あの時期、毎日ご飯がうどんでごめんなさい!そんな貴方が大好きです!一緒に桃のタルト作って下さい!!」

…うん、なんか、想像してた告白と違うわ?

オロオロしてた青年フェン。こちらも意を決して顔を上げる。

「俺の準備が出来てから、とか思ってたら、言わせてしまってゴメン。
まだ、半人前な料理人だけど、俺もナターリエと一緒に料理を作っていきたい。
人間は食ったもんで生きている。
御領主様達の身体は俺達が作ってる。ナターリエが大事なエミリオ様達を一緒に食で支えていこう。
ナターリエ、俺と結婚してください」

クッソーーー!!こっちは王道の告白かよ!!

「ハイ!」と、大きく返事をしてフェンに抱き付くナターリエ。

「「「「うおおおおおおぉぉぉ!!!」」」」
大盛り上がりの観衆。

そして桃を回収するミツバ。うん、良い仕事するわね。


ってか、兄ぃ達が採ってきた桃よね?
完全に、ナターリエに持ってかれたじゃない!!
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