《完結》当て馬悪役令息のツッコミ属性が強すぎて、物語の仕事を全くしないんですが?!

犬丸大福

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番外編

未来へ (加筆)

ユーディリア視点


あー、あー、本日は晴天なり。本日は晴天なり。

ええ、こんな事を2回も言ってしまう程緊張していますわ。

今日は、お兄様とチィちゃん、私とライ様の2組合同結婚式ですの。

最初は花嫁2人の支度場所も一緒にする予定でしたけど、チィちゃんが私に見惚れて動かなくなるので別になりましたわ。
朝早くから準備に追われてクタクタなのに、お式が始まると思うと緊張してきました。

「お嬢様、出来上がりました。お綺麗です…」
アンがブーケを手渡して、涙声です。
セリはその後ろで仁王立ち、やりきった感満載です。

「アン!」抱きつこうとしましたが、「シワになってしまいます!!」止められましたわ。

「お嬢様のお幸せそうな花嫁姿、アンは、アンは、もうそれだけで胸がいっぱいです…」

「アン!!アンが居たから私は生きられたわ!人間で居られたわ!
あの頃、愛情はアンからしか貰えなかったもの!お兄様の誤解を解いてくれてありがとう、私達を愛してくれてありがとう!!」
アンの手をぎゅっと握ります。

「もったいないお言葉です…」

「今のお母様はセイラー様だけど、アンは私の最初の母親よ!かあさま!見て!私、幸せよ!」

「はい…はい!!お嬢様は世界で一番お美しい花嫁さまです!
セバスもきっとエミリオ様の側で泣いてます。
そしてアンが保証いたします!お幸せになる事が決まっている花嫁さまでございます!!」

「まぁ!ならばそれを見届けてくれなくちゃ!一生そばに居て?」

「うふふふ、お嬢様が嫌がっても一生離れませんからね?」
「僭越ながら、ワタクシも、一生お側にいる所存です」
アンの宣言に、セリも一歩前に出て挙手して答えます。

「もちろんよ!これからもよろしくね!」
そう言った瞬間

「リア姉様!!お迎えに上がりました!!うわ!!輝いてる?シラヌイ死ぬかも?!」
アカシアが飛び込んできます。

「アカシアぼっちゃま、物騒なことおっしゃらないでください!
ええ、でも気持ちはわかります、シラヌイ様、立ったまま気絶するかもしれません」
アンがうなずきながら答えます。

「母上は姉上に付きっきりです。ええ、ちょっと目を離すとドレス姿で走りだそうと…リア姉様を迎えに行くのは私の役目だとあれほど!
リア姉様!いつもはリオ兄様やシラヌイに取られていますが、エスコートの栄誉を賜っても?」

「もちろん!お願いしますね」

「うふふふ、最初で最後のリア姉様のエスコート!花嫁姿のエスコートを男性陣の一番最初に奪っちゃった!後で散々自慢します!」

「あらあらまぁまぁ!ほどほどにね?」
うふふふ、とアカシアと笑いながら会場へ向かいます。

教会の扉の前には花嫁姿のチィちゃんと、お父様、お母様が。

「はぅぅ…鼻血でそう…」
チィちゃん、鼻血はマズイですわ!

「おお!リア!輝いてるな!」「父上の頭もです!」「「ぷっ」」
アカシア、笑わせないで!!

「リア!ああ、なんて綺麗なの。今日のこの日をどれだけ待ったか!会場で見ているわ。イーリアン達も全員揃って、皆貴方達を待ってるわ。さぁ!皆で幸せになりに行きましょう!」
「「はい!!」」
お母様は私とチィちゃんを順に軽くハグをして、会場へ入って行きます。

お父様は、右手に私、左手にチィちゃんのエスコートをしながら、お父様の後ろでは、アカシアが歩行器を支えながら押してくれています。安定感抜群です。

「俺は世界一の幸せ者だ!さぁ!俺の可愛い天使達!行こうか!」
「「「ハイ!!」」」

扉が開くと、祭壇までの道が開けます。

その途中にお兄様とライ様が待っています。

「ッッッッ!!」「うひょー…!」
ライ様が目を見開き、そのまま後ろに倒れそうになるのをお兄様がとっさに支え、バシコーンと頭を叩き
チィちゃんが白目を剥いて崩れそうになったのをアカシアが支え、ミツバがシュタっと鼻血を拭き、何事も無かったようにそのまま横の壁に戻ります。

よかった、純白のウェディングドレスに血がつかなくて!

会場の雰囲気がざわっとしましたわ。
ヒサギ様ご一家は膝をつねって笑わないようにしてます?
イーリーとヨーク様が顔を反らして肩を震わせてますわ。
フーティ、青筋立ってますわ。ギーニー様がどうどうってなだめてます。
ナターリエはやれやれと、エクリューシ様はぽかーんとした顔で、オージーはそのエクリューシ様を見て微笑んでるわ。
ワサビ、サンショウ、イチミにシチミも皆壁側に並んで…肩を震わせてるわね?

ええ、笑ってはいけない結婚式ですわね!

新郎の元までたどり着くと、お父様が

「センバの宝だ!お前達頼むぞ!!」「「ハイ!」」

それぞれの新郎にバトンタッチですわ。

「リア…俺の女神…」
私はニッコリ微笑み

「さぁ、イチイ、行こうね?」
チィちゃんはコクコクコクと高速でうなずきます。

祭壇前にはアルト司祭様。
ええ、無事に王都の教会からこちらに来る事が出来ましたわ。

「ここに神に祝福された2組の夫婦が誕生しました!!皆様、盛大な拍手を!!」
「「「「わーーーー!!!」」」」
歓声と拍手の中

らんらんらーん らんらんらーん にゃんにゃがにゃんにゃん…

あや、このメロディは…

上から花びらが降って来ました。

会場全体が上を見上げると

「「センバを担う2組の夫婦に祝福を!センバの気質が変わらぬ限り、センバは栄えようぞ!!」」

知識神様と武神様!

いやだから、武神様、マッチョポーズはいかがなものかと?

らんらんらーん らんらんらーん にゃんにゃがにゃんにゃん…

花びら舞う中、そのまま消えていきましたわ。

一瞬会場が静かになりましたが

「「「「「うわあああぁぁぁぁぁぁ!!!」」」」」
会場が大歓声に沸きます。

「嗚呼、なんて素敵な日だ!!
さぁ皆様!この喜びを!この言祝ことほぎを!神様の祝福を領民たちにも伝えましょうぞ!!」

司祭様のお言葉で、私達は会場の外へ出ると、外には大勢の領民達が集まっていました。
「センバばんざい!」「エミリオ様ばんざい!」「勇者の再来様ばんざい!」「ユーディリア様女神!!」
なんか最後違う言葉もあったような?

らんらんらーん らんらんらーん にゃんにゃがにゃんにゃん…

ここにも花びらが降ってきます。

「オムツ!!」
お兄様が手を振っています。
オムツ様も手を振っています。あ、チャラオムツ様、ダブルピース。相変わらずイラっ、いえ、今日はお祝いの日です。多少の羽目は外してもいいでしょう。いや、羽目を外すっていっても、セリ?チャラオムツ様を捕まえようとしないの。
シュロス、花びらを拾い集めて観察しない。多分、魔の森にも生えてないわよ?
あ!テン先生!!セバスと一緒に肩を叩いて泣いてくれてる?!
木の上には主様も、ニコニコと手を振っています。

「アッハッハッハッハ!!」「ウフフフフ!」
「ディ!」
「お兄様!」
「リオ様!」
「リア!」
皆で顔を見合わせます。


「「「「これから、もっと幸せになろう!!」」」」



〝ピコン!師匠は頑張るユーディリア達の幸せを応援します〞



番外編 完



*************
長い間、読んでくださった皆様、本当にありがとうございます。

書きたいことはすべて書ききりました。
これでユーディリアたちの物語は終わりますが、センバの次世代もちょろっと出る物語を考えています。

来週あたりから始める予定です。
こっちはもっと動物が出る予定です。
よかったらまたお立ち寄りいただけたら幸いです。

本当にありがとうございました!!!


犬丸 大福
感想 69

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