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桜木舞奈
32話 桜木舞奈、開き直る
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予想だにしなかった舞奈の反論に、俺は息をのんだ。
「麻衣さん、わたし加入してからの1年弱ずっと思っていたんですけどね……」
彼女の表情は悲壮に満ちたものでも、怒りを爆発させたというものでもなく、いつもとほとんど変わらない微笑みだった。
「わたしがWISHにいる意味って、あるんですかね?」
「……え?どういう意味?」
あまりに急角度な言葉に俺はたじろいだ。
「わたしがこのままWISHでどれだけ頑張っても、人気メンバーになることは多分ないじゃないですか?なのに……」
「ちょ、ちょっと待って!何で?……何でそんなこと言うの?」
俺は何か自分の信じてきたものを根本から否定されたような気がして、とても悲しくなった。
「だって……『努力は必ず報われる』なんていうのはウソじゃないですか?わたしは特別ルックスが良いわけでもないですし、ダンスが多少上手いからってそれで付くファンの数なんてたかだか知れていますしね」
「そんなことないよ!舞奈はめちゃくちゃ可愛いし、毎日頑張っているのをスタッフもメンバーも知ってるよ!まだ3期のみんなは、加入してから日が浅いからファンの人の目に止まる機会が少ないだけだよ。これから絶対人気は出てくるよ!」
自嘲気味に呟いた舞奈を俺は励ましたが、それは混じり気のない純粋な気持ちだった。
アイドルが天職としか見えないような彼女が、そんな感情を抱くのが俺には信じられなかった。
「違うんですよ。わたしが可愛いことは知っています。……なんなら『自分が一番可愛い』ってずっと思って生きてきましたよ。でもWISHのメンバーはみんな異常に可愛いじゃないですか?その中に入っちゃうと、わたしは普通ですよね?」
「…………」
簡単に「そんなことないよ!」とは言えなかった。
俺も転生して今のルックスを手に入れた時は『間違いなく世界で一番自分が可愛い!』と思った。でもWISHのメンバーと毎日接しているとそんな感覚はとっくにどこかに行ってしまった。
「それに、どんなアイドルグループも結局人気なのは最初に人気が出てきた時のメンバーなんですよ。メンバーが入れ替わりながら長く続くグループもありますけど、最初に人気が出た時の勢いを超えることはまずないでしょう?」
「まあ、それはそうかもしれないけど……」
確かにそうだ。
過去に国民的な人気となった幾つかのグループもブレイクした瞬間がピークで、後になってその人気を超えてくるという例は無い。
そして世間の人たちはブレイクした当時のメンバーだけをそのグループのメンバーとして認識しているものだ。何ならそれ以降のグループについては、存続していることすらほとんど知られていない。
舞奈がここまでの視点を持っているとは予想だにしなかった。
でも……じゃあ舞奈はどうするのだろうか?
彼女自身についてどう考えているのかが聞きたかったが、続きを無理に促すことはせず彼女のリズムに任せた。
「……わたしだって、最初は『WISHで一番になるんだ!』って思ってオーディションを受けましたよ。合格してずっと憧れていたスゴイ先輩たちと同じ舞台に立てた時は、嬉しくて震えましたよ。『絶対先輩たちみたいになってやる!』って思いました。……でも少し時間が経って色々なものが見えてくると、自分がアイドルとしてそこまでの人間じゃない、ってことも分かってくるんですよね……」
舞奈はいつの間にか涙声になっていた。
感情では自分が言っている状況を受け入れたくないのだ。
この歳にしてここまで世の中が見えてしまう頭の良さが彼女を苦しめているのかもしれない。彼女が何も考えず目の前だけに集中出来るタイプの人間だったなら、こんな悩みは抱えなかったに違いないだろう。
「……舞奈はこれから、どうしたいの?」
やっと俺はそれを聞けた。
「どうですかね?分かりません。……普通の可愛い子として、普通に高校を卒業して、普通に大学行って就職して『あの子WISHにいたんだって!』って時々言われて……そんな風になんとなく生きていくのもアリかなとは思っていますけどね」
そう言うと彼女はムリヤリに微笑んだ。
いつもの微笑みとは違った哀しいものに見えたけれど、もしかしたらいつもの微笑みの下にもそれだけの哀しみを隠していたのかもしれない。
それからの舞奈は明らかにモチベーションを落としていった。
普段のレッスンにもあまり身が入っていないし、たまにメディアに呼ばれる仕事があっても積極的な姿勢は見られなかった。
これでは呼ぶ側も「もう一度桜木舞奈を呼ぼう!」とはならない。
非情な話かもしれないがWISHには多数のメンバーがいるのだ。替わりは幾らでもいる、というのは残酷だが事実なのだ。
(……今日も明らかにモチベーションが低いなぁ……)
今日も握手会だった。
舞奈のモチベーションが落ちてゆくきっかけも握手会だったことを踏まえ、もしかしたら彼女自身が自ら復活しようと奮起しているのではないか……という希望的観測を抱いていたのだが、そんなに現実は甘くないようだった。
来たファンに対して一応手を握り一応は言葉を交わしているが、その言葉は短く、自ら盛り上げるわけでもなく、笑顔が見られない時もある。
弾けるような笑顔と全力のダンスが桜木舞奈のイメージだ。それを期待してきたファンの人たちはさぞがっかりしていることだろう。
「舞奈ちゃん、ヤバかったな……」
「な、マジでビビった……」
握手を終えた人々の会話が聞こえてきた。
生のアイドルの破壊力を味わえる握手会というのは特殊な体験で、それを味わった人たちは感動のうちにあるのが常なのだが、舞奈のこの状況ではとてもそうではない。明らかに落胆の色が見える。
「生の舞奈は最高に可愛いし……なによりあの蔑むような目つきが堪んないよな」
「な?ちょっとマジでヤバかった……。まさか17歳の娘の冷たい視線にあんな興奮するとは思わなかったわ。……今もあの視線が網膜に焼き付いて離れないわ」
「俺もだわ。今までの『いかにもアイドルしてます!』みたいなキャピキャピ感とのギャップがあるから余計にあれだけ塩な対応されるとな……」
「……な、マジで最高だったわ。なあ、もう一回並ばねえか?」
「だな!あの魅力が他のオタクたちにバレる前に堪能しておこう!」
……………………どうやら、彼らは舞奈のしょっぱい対応が痛く気に入ったようだ。
いや、あの、言っときますけど、ああいう人たちは稀ですよ?
「麻衣さん、わたし加入してからの1年弱ずっと思っていたんですけどね……」
彼女の表情は悲壮に満ちたものでも、怒りを爆発させたというものでもなく、いつもとほとんど変わらない微笑みだった。
「わたしがWISHにいる意味って、あるんですかね?」
「……え?どういう意味?」
あまりに急角度な言葉に俺はたじろいだ。
「わたしがこのままWISHでどれだけ頑張っても、人気メンバーになることは多分ないじゃないですか?なのに……」
「ちょ、ちょっと待って!何で?……何でそんなこと言うの?」
俺は何か自分の信じてきたものを根本から否定されたような気がして、とても悲しくなった。
「だって……『努力は必ず報われる』なんていうのはウソじゃないですか?わたしは特別ルックスが良いわけでもないですし、ダンスが多少上手いからってそれで付くファンの数なんてたかだか知れていますしね」
「そんなことないよ!舞奈はめちゃくちゃ可愛いし、毎日頑張っているのをスタッフもメンバーも知ってるよ!まだ3期のみんなは、加入してから日が浅いからファンの人の目に止まる機会が少ないだけだよ。これから絶対人気は出てくるよ!」
自嘲気味に呟いた舞奈を俺は励ましたが、それは混じり気のない純粋な気持ちだった。
アイドルが天職としか見えないような彼女が、そんな感情を抱くのが俺には信じられなかった。
「違うんですよ。わたしが可愛いことは知っています。……なんなら『自分が一番可愛い』ってずっと思って生きてきましたよ。でもWISHのメンバーはみんな異常に可愛いじゃないですか?その中に入っちゃうと、わたしは普通ですよね?」
「…………」
簡単に「そんなことないよ!」とは言えなかった。
俺も転生して今のルックスを手に入れた時は『間違いなく世界で一番自分が可愛い!』と思った。でもWISHのメンバーと毎日接しているとそんな感覚はとっくにどこかに行ってしまった。
「それに、どんなアイドルグループも結局人気なのは最初に人気が出てきた時のメンバーなんですよ。メンバーが入れ替わりながら長く続くグループもありますけど、最初に人気が出た時の勢いを超えることはまずないでしょう?」
「まあ、それはそうかもしれないけど……」
確かにそうだ。
過去に国民的な人気となった幾つかのグループもブレイクした瞬間がピークで、後になってその人気を超えてくるという例は無い。
そして世間の人たちはブレイクした当時のメンバーだけをそのグループのメンバーとして認識しているものだ。何ならそれ以降のグループについては、存続していることすらほとんど知られていない。
舞奈がここまでの視点を持っているとは予想だにしなかった。
でも……じゃあ舞奈はどうするのだろうか?
彼女自身についてどう考えているのかが聞きたかったが、続きを無理に促すことはせず彼女のリズムに任せた。
「……わたしだって、最初は『WISHで一番になるんだ!』って思ってオーディションを受けましたよ。合格してずっと憧れていたスゴイ先輩たちと同じ舞台に立てた時は、嬉しくて震えましたよ。『絶対先輩たちみたいになってやる!』って思いました。……でも少し時間が経って色々なものが見えてくると、自分がアイドルとしてそこまでの人間じゃない、ってことも分かってくるんですよね……」
舞奈はいつの間にか涙声になっていた。
感情では自分が言っている状況を受け入れたくないのだ。
この歳にしてここまで世の中が見えてしまう頭の良さが彼女を苦しめているのかもしれない。彼女が何も考えず目の前だけに集中出来るタイプの人間だったなら、こんな悩みは抱えなかったに違いないだろう。
「……舞奈はこれから、どうしたいの?」
やっと俺はそれを聞けた。
「どうですかね?分かりません。……普通の可愛い子として、普通に高校を卒業して、普通に大学行って就職して『あの子WISHにいたんだって!』って時々言われて……そんな風になんとなく生きていくのもアリかなとは思っていますけどね」
そう言うと彼女はムリヤリに微笑んだ。
いつもの微笑みとは違った哀しいものに見えたけれど、もしかしたらいつもの微笑みの下にもそれだけの哀しみを隠していたのかもしれない。
それからの舞奈は明らかにモチベーションを落としていった。
普段のレッスンにもあまり身が入っていないし、たまにメディアに呼ばれる仕事があっても積極的な姿勢は見られなかった。
これでは呼ぶ側も「もう一度桜木舞奈を呼ぼう!」とはならない。
非情な話かもしれないがWISHには多数のメンバーがいるのだ。替わりは幾らでもいる、というのは残酷だが事実なのだ。
(……今日も明らかにモチベーションが低いなぁ……)
今日も握手会だった。
舞奈のモチベーションが落ちてゆくきっかけも握手会だったことを踏まえ、もしかしたら彼女自身が自ら復活しようと奮起しているのではないか……という希望的観測を抱いていたのだが、そんなに現実は甘くないようだった。
来たファンに対して一応手を握り一応は言葉を交わしているが、その言葉は短く、自ら盛り上げるわけでもなく、笑顔が見られない時もある。
弾けるような笑顔と全力のダンスが桜木舞奈のイメージだ。それを期待してきたファンの人たちはさぞがっかりしていることだろう。
「舞奈ちゃん、ヤバかったな……」
「な、マジでビビった……」
握手を終えた人々の会話が聞こえてきた。
生のアイドルの破壊力を味わえる握手会というのは特殊な体験で、それを味わった人たちは感動のうちにあるのが常なのだが、舞奈のこの状況ではとてもそうではない。明らかに落胆の色が見える。
「生の舞奈は最高に可愛いし……なによりあの蔑むような目つきが堪んないよな」
「な?ちょっとマジでヤバかった……。まさか17歳の娘の冷たい視線にあんな興奮するとは思わなかったわ。……今もあの視線が網膜に焼き付いて離れないわ」
「俺もだわ。今までの『いかにもアイドルしてます!』みたいなキャピキャピ感とのギャップがあるから余計にあれだけ塩な対応されるとな……」
「……な、マジで最高だったわ。なあ、もう一回並ばねえか?」
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