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アイドル転向!?
46話 小田嶋麻衣というアイドル
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「あ、いえ……ですから、私がアイドルになったのはあくまで半年間という期間限定でしてですね……」
次の日から一気にアイドルとしての小田嶋麻衣が忙しくなった。
やはり元マネージャーのアイドルという肩書は話題性があるのだろう。卒業コンサート以降様々なメディアに呼ばれた。
一番緊張したのはテレビを含む様々な媒体のバラエティ番組だろうか。
マネージャーとしてすでに何度もそうした現場には足を運んでいたわけだが……自分がその場に立たなければならない、というのは全く異なる感覚だ。
私はすでにマネージャーとして社会人経験を積んできており、何か話を振られてもあまりに常識的と言うか普通の反応しか出来なかった。番組としてそれが面白いわけもなく、何とか面白い返しが出来ないものかと少し悩んだのだが……やがてそれも無用の悩みだったと知る。
WISHのメンバーは学生のメンバーも多く、しかも良家で純粋培養されてきたお嬢様ばかりだ。天然でおっとりしている子が多く、そうした子たちとの対比として常識的な話が出来るというのは逆に強味になった。また逆に他のメンバーのキャラクターも余計に立つということが分かってきた。
「あ、小田嶋さん!……いや今は『麻衣ちゃん』って呼んだ方が良いのかな?」
マネージャーとしての私を見知った現場のスタッフさんから、声を掛けられることも多かった。純粋にこちらのことを気遣ってくれる人が半分くらい、残りの半分はイジってきているパターンだ。
まあ彼らもこちらと信頼関係が出来ているからそうしたやり取りが成り立つわけで、悪い気はしなかった。
数として多かったのは雑誌等のインタビューだ。
内容として一番多かったのはこれまでの経歴を詳しく聞かれるものだった。子供の頃や学生時代どんな子だったのか、WISHという存在をいつ頃意識したのかなど……本当に根掘り葉掘り聞かれるものもあった。
言うまでもなく俺には小田嶋麻衣として転生してきた高2以前の記憶がない。
だがそれもさして問題にはならなかった。母親に話を聞き、昔の写真なども送ってもらい説明を受けるうちに、そうした過去が本当に自分の身にあったことのように思えてきたのだ。特に一度そうしたストーリーを自分で語って以降は、それが定着して自分が作り話をしているという意識すらもなくなった。面白いものだ。
インタビューで一番聞かれたのはやはり「何故マネージャーを経てアイドルになったのか?」というものである。
これは前提からして大間違いで「自分は本業はあくまでマネージャーであり、社長の命令で話題作りのために一時的にアイドル活動をしているだけです!!!」と答えるのだが……大抵は笑って、またまたぁ…みたいな顔をして流される。
しかしここは譲ることの出来ない部分で「ずっとアイドルになりたかった」という意味の発言をしてしまっては、あの社長にどんな仕打ちを受けるか分からないので、そこだけは折れずに貫いた。
「……はぁ、まだ夕方の5時かぁ……」
今日も一日、目まぐるしく働いていた。
時間が経つのが早いのか遅いのか……自分でも感覚が混乱してきそうになる。
今日はこの後スタジオに入ってダンスレッスンの予定だった。
直近でライブが差し迫っているわけではないが、覚えている曲が私は圧倒的に少ないのだ。練習すべき曲はまだまだ幾らでもあった。
「おはようございます~」
ガチャリとスタジオの重い扉を開けながら入っていくと、すでに来ていたメンバーが振り返った。
「おはようございます」「麻衣さん、おはよう」「おはよう~」
今日は10名ほどでのレッスンの予定だった。
学生メンバーたちももうすぐ学校を終えて合流してくるだろう。
「麻衣さん、なんか疲れてない?……大丈夫?」
キャプテンでもある高島彩里《たかしまさいり》が声を掛けてきた。
「ちょっと、慣れない仕事ばっかりでね……みんなホントに凄いと思うよ。今までマネージャーとして近くにいたのに、みんなの苦労がやっと分かってきたよ……」
彩里の優しさに不覚にも私は少し泣きそうになってしまった。
「え……ちょっと、大丈夫よ。麻衣さんならすぐに慣れるって!」
彩里は私や希と同じ24歳。1期生でWISHの結成当初からのキャプテンだ。
このグループでは珍しく体育会系の彼女は、学生時代はバスケ部でキャプテンをしていたという経験からWISHのキャプテンに任命され、それ以降は自身が輝くことよりも全体のこと・周りのメンバーのことばかりを考えているような子だ。
「おはようございま~す」
「おはようございまっす!」
「すいません、遅くなりました~」
やがて学生メンバーたちも学業を終えて集まってきた。レッスンがこの時間に組まれているのは彼女たちのことを考慮してのことだ。
WISHが国民的アイドルとなった今も、社長は学業優先の姿勢を崩していない。もちろん実際には仕事で学校を休まなければならないことも多いのだが、可能な限りは学業を優先するように、といつも言っている。実際にWISHの活動をしながら大学進学するメンバーも何人かいる。アイドルとして輝ける期間よりも、その後の長い人生を豊かに歩んでゆくためにはその方が良い……ということなのだろう。
もちろんそうしないメンバーもいる。アイドル活動は今しか出来ないことで、今はそこに全力を注ぐべきだ、というのも一つの考え方だ。
どちらが正しいのかなんて誰も分かりっこないのだから、どちらも尊重されるべき考えなのだと思う。
「は~い、じゃあ全体練習を始めます。お願いします!」
今までは個人個人で練習を行っていたが。全員が揃ったところで振り付けのMAKINO先生が号令を発した。
「……疲れたよ」
自分がマネージャーの時は
「疲れた疲れたって口にしないの!周りの人間も耳にして良い気はしないし、口に出してしまうことで余計に自分が疲れたような気になってしまうんだから!」
というようなお小言を言ったことがあったと思うが……まあ自分がその立場になってしまえば、そう口に出さざるを得ない。
「ね、今日は疲れたよね」
独り言で誰にも聞こえていないと思っていたのだが……いつの間にか隣にいた彩里に返事をされてしまった。
「なんか……自分がちゃんと踊れてないのがより理解出来るようになってきたよ……」
今日は曲に合わせたダンスの練習というよりも、基礎的な練習が多かった。
ストレッチや体幹トレーニングに始まり、カウントに合わせたリズムの取り方、基本的なステップなどを繰り返す時間が長かった。
先日のお披露目コンサート(希と香織の卒コン)では突貫工事とも言える直前の練習で乗り切ったわけで、そして本番中には自分のパフォーマンスにどこか自信すらも感じていたのだが……今日こうして改めて自分と他のメンバーとを比較してみると、お話にならないレベルだということを痛感した。
「ふふ、麻衣ちゃん、大丈夫だって。まだダンスを始めてから1ヶ月経ってないんでしょ?センスあると思うよ」
それでも、勢い余って弱音を吐いた私を彩里は笑って励ましてくれた。
「彩里……」
私は思わず泣きそうになってしまった。
こうして同じメンバーの誰かが側にいてくれるというのは、本当に心強いことなのだと改めて思った。
マネージャーはマネージャーでもちろん必要な存在ではあるのだけれど、メンバー同士でしか分かり合えない部分というものも間違いなくあるわけだ。
そのことに気付けただけでもメンバーになってみた意味はあると思う。この経験はきっとマネージャーに戻った時も生きてくるはずだ。よりメンバーに寄り添ったサポートが出来ることは間違いないだろう。
そうか!ひょっとすると社長の真意もそういったところにあったのかもしれない。……うん、きっとそうだ!マネージャーとしてのレベルアップを期待されての人事だったということなのだろう!
「大丈夫?立てる?」
スタジオの床にへたり込んでいる私に、彩里が笑いながら手を差し伸べて来てくれた。
私も苦笑しながらその手を取って立ち上がった。
次の日から一気にアイドルとしての小田嶋麻衣が忙しくなった。
やはり元マネージャーのアイドルという肩書は話題性があるのだろう。卒業コンサート以降様々なメディアに呼ばれた。
一番緊張したのはテレビを含む様々な媒体のバラエティ番組だろうか。
マネージャーとしてすでに何度もそうした現場には足を運んでいたわけだが……自分がその場に立たなければならない、というのは全く異なる感覚だ。
私はすでにマネージャーとして社会人経験を積んできており、何か話を振られてもあまりに常識的と言うか普通の反応しか出来なかった。番組としてそれが面白いわけもなく、何とか面白い返しが出来ないものかと少し悩んだのだが……やがてそれも無用の悩みだったと知る。
WISHのメンバーは学生のメンバーも多く、しかも良家で純粋培養されてきたお嬢様ばかりだ。天然でおっとりしている子が多く、そうした子たちとの対比として常識的な話が出来るというのは逆に強味になった。また逆に他のメンバーのキャラクターも余計に立つということが分かってきた。
「あ、小田嶋さん!……いや今は『麻衣ちゃん』って呼んだ方が良いのかな?」
マネージャーとしての私を見知った現場のスタッフさんから、声を掛けられることも多かった。純粋にこちらのことを気遣ってくれる人が半分くらい、残りの半分はイジってきているパターンだ。
まあ彼らもこちらと信頼関係が出来ているからそうしたやり取りが成り立つわけで、悪い気はしなかった。
数として多かったのは雑誌等のインタビューだ。
内容として一番多かったのはこれまでの経歴を詳しく聞かれるものだった。子供の頃や学生時代どんな子だったのか、WISHという存在をいつ頃意識したのかなど……本当に根掘り葉掘り聞かれるものもあった。
言うまでもなく俺には小田嶋麻衣として転生してきた高2以前の記憶がない。
だがそれもさして問題にはならなかった。母親に話を聞き、昔の写真なども送ってもらい説明を受けるうちに、そうした過去が本当に自分の身にあったことのように思えてきたのだ。特に一度そうしたストーリーを自分で語って以降は、それが定着して自分が作り話をしているという意識すらもなくなった。面白いものだ。
インタビューで一番聞かれたのはやはり「何故マネージャーを経てアイドルになったのか?」というものである。
これは前提からして大間違いで「自分は本業はあくまでマネージャーであり、社長の命令で話題作りのために一時的にアイドル活動をしているだけです!!!」と答えるのだが……大抵は笑って、またまたぁ…みたいな顔をして流される。
しかしここは譲ることの出来ない部分で「ずっとアイドルになりたかった」という意味の発言をしてしまっては、あの社長にどんな仕打ちを受けるか分からないので、そこだけは折れずに貫いた。
「……はぁ、まだ夕方の5時かぁ……」
今日も一日、目まぐるしく働いていた。
時間が経つのが早いのか遅いのか……自分でも感覚が混乱してきそうになる。
今日はこの後スタジオに入ってダンスレッスンの予定だった。
直近でライブが差し迫っているわけではないが、覚えている曲が私は圧倒的に少ないのだ。練習すべき曲はまだまだ幾らでもあった。
「おはようございます~」
ガチャリとスタジオの重い扉を開けながら入っていくと、すでに来ていたメンバーが振り返った。
「おはようございます」「麻衣さん、おはよう」「おはよう~」
今日は10名ほどでのレッスンの予定だった。
学生メンバーたちももうすぐ学校を終えて合流してくるだろう。
「麻衣さん、なんか疲れてない?……大丈夫?」
キャプテンでもある高島彩里《たかしまさいり》が声を掛けてきた。
「ちょっと、慣れない仕事ばっかりでね……みんなホントに凄いと思うよ。今までマネージャーとして近くにいたのに、みんなの苦労がやっと分かってきたよ……」
彩里の優しさに不覚にも私は少し泣きそうになってしまった。
「え……ちょっと、大丈夫よ。麻衣さんならすぐに慣れるって!」
彩里は私や希と同じ24歳。1期生でWISHの結成当初からのキャプテンだ。
このグループでは珍しく体育会系の彼女は、学生時代はバスケ部でキャプテンをしていたという経験からWISHのキャプテンに任命され、それ以降は自身が輝くことよりも全体のこと・周りのメンバーのことばかりを考えているような子だ。
「おはようございま~す」
「おはようございまっす!」
「すいません、遅くなりました~」
やがて学生メンバーたちも学業を終えて集まってきた。レッスンがこの時間に組まれているのは彼女たちのことを考慮してのことだ。
WISHが国民的アイドルとなった今も、社長は学業優先の姿勢を崩していない。もちろん実際には仕事で学校を休まなければならないことも多いのだが、可能な限りは学業を優先するように、といつも言っている。実際にWISHの活動をしながら大学進学するメンバーも何人かいる。アイドルとして輝ける期間よりも、その後の長い人生を豊かに歩んでゆくためにはその方が良い……ということなのだろう。
もちろんそうしないメンバーもいる。アイドル活動は今しか出来ないことで、今はそこに全力を注ぐべきだ、というのも一つの考え方だ。
どちらが正しいのかなんて誰も分かりっこないのだから、どちらも尊重されるべき考えなのだと思う。
「は~い、じゃあ全体練習を始めます。お願いします!」
今までは個人個人で練習を行っていたが。全員が揃ったところで振り付けのMAKINO先生が号令を発した。
「……疲れたよ」
自分がマネージャーの時は
「疲れた疲れたって口にしないの!周りの人間も耳にして良い気はしないし、口に出してしまうことで余計に自分が疲れたような気になってしまうんだから!」
というようなお小言を言ったことがあったと思うが……まあ自分がその立場になってしまえば、そう口に出さざるを得ない。
「ね、今日は疲れたよね」
独り言で誰にも聞こえていないと思っていたのだが……いつの間にか隣にいた彩里に返事をされてしまった。
「なんか……自分がちゃんと踊れてないのがより理解出来るようになってきたよ……」
今日は曲に合わせたダンスの練習というよりも、基礎的な練習が多かった。
ストレッチや体幹トレーニングに始まり、カウントに合わせたリズムの取り方、基本的なステップなどを繰り返す時間が長かった。
先日のお披露目コンサート(希と香織の卒コン)では突貫工事とも言える直前の練習で乗り切ったわけで、そして本番中には自分のパフォーマンスにどこか自信すらも感じていたのだが……今日こうして改めて自分と他のメンバーとを比較してみると、お話にならないレベルだということを痛感した。
「ふふ、麻衣ちゃん、大丈夫だって。まだダンスを始めてから1ヶ月経ってないんでしょ?センスあると思うよ」
それでも、勢い余って弱音を吐いた私を彩里は笑って励ましてくれた。
「彩里……」
私は思わず泣きそうになってしまった。
こうして同じメンバーの誰かが側にいてくれるというのは、本当に心強いことなのだと改めて思った。
マネージャーはマネージャーでもちろん必要な存在ではあるのだけれど、メンバー同士でしか分かり合えない部分というものも間違いなくあるわけだ。
そのことに気付けただけでもメンバーになってみた意味はあると思う。この経験はきっとマネージャーに戻った時も生きてくるはずだ。よりメンバーに寄り添ったサポートが出来ることは間違いないだろう。
そうか!ひょっとすると社長の真意もそういったところにあったのかもしれない。……うん、きっとそうだ!マネージャーとしてのレベルアップを期待されての人事だったということなのだろう!
「大丈夫?立てる?」
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