51 / 67
今世 第二章 まずは何する?働こう。
就職相談、手紙
しおりを挟む
クリスタはこの髪が長いと毛先が黒くなるのも忌み嫌われると思って短くしていたが、よもや右目クリスタルよりはましかと思い、ハザリナとともに食堂に向かう。すると、宿屋の玄関の方からグラドーがやって来た。
「あ、グラドーさん。おはよう~」
「おう、おはようクリスタちゃ………ん?」
急に髪が伸びたのと、右目のクリスタルがあることで本当にクリスタか戸惑ったようだ。階段をタタッと駆け足で降りて目の前に行く。驚きを隠せない様子だが、結構すぐに順応してくれた。
「ビックリしますよね~でもですね、最っ高にイカしてませんか?」
ハザリナはいまだに喚いているが、クリスタがグラドーに「さ、食事にいこ。あの子ほっといて。」と言うと一目散に駆けて来た。そのままのペースで食堂へ行った。
「そういやクリスタちゃん、ここでの仕事はどうするんだ?」
急な発言に少しポカンと来たが、どうしようか実際に考えてみた。するとハザリナは、
「ここで働けば良いんじゃないですか?ちょうど人員不足してますし。店長は見た目気にしない人だし!既婚者だし。」
と言っていると、グラドーが「あの人既婚者なのか!?奥さんにあったことないぞ」と叫んだあと、コホン途咳き込み、
「いや、クリスタちゃんなら冒険者ギルドの方が活躍できるぞ。実際にクリスタちゃんの強さは俺が一番よくわかっていると思う。クリスタちゃんがもっと小さい頃に助けてもらっているからな。」
と言っていた。ぼそりとハザリナが「だっさw」と言っていたのは聞こえなかったようだ。クリスタが悩んでいると、ぬうっと形の良い髭でスキンヘッドのおじさんがカウンター越しに出てきた。どうやら店長のようだった。
「あれ?店長、どうかしましたか?」
ハザリナがそう言うと、店長はスッと一枚の手紙をクリスタに渡した。それにはリュミエルの字で『一人で読むように』と書いてあった。店長さんに控え室を貸してもらうと、鍵をかけて手紙を開く。それにはこう書かれていた。
『 クリスタへ
これは絶対に声に出すな。君の今後に関わってくるからな。
もしかすると冒険者ギルドに入りたいと考えるかもしれない。冒険者ギルドは入るのに条件は殆どないし、強ければ強いほど稼げるからクリスタにはうってつけだろう。
だけど、冒険者になるには現在、水晶体検査があるんだ。眼の水晶体じゃないぞ?水晶に手をかざして書類に不備がないか調べるんだ。つまり、嘘を書いてもバレるんだ。クリスタの種族は人じゃない。ウォーバードだ。
人にとってウォーバードは良い材質の羽毛が獲れる獲物なんだ。そんなところでウォーバードとバレたら、君が友人などに助けられたとしても、他のウォーバードたちに危険が伴う。
店長さんに話をつけておいたからアタシ特製のメイド服を着て、翼を隠して、水晶体検査が無くならない限りはここで働きなさい。
リュミエルより 』
「………マジか」
そう思うクリスタの目の前には黒と白のコントラストがバッチリなメイド服が畳んでおいてあった。
「あ、グラドーさん。おはよう~」
「おう、おはようクリスタちゃ………ん?」
急に髪が伸びたのと、右目のクリスタルがあることで本当にクリスタか戸惑ったようだ。階段をタタッと駆け足で降りて目の前に行く。驚きを隠せない様子だが、結構すぐに順応してくれた。
「ビックリしますよね~でもですね、最っ高にイカしてませんか?」
ハザリナはいまだに喚いているが、クリスタがグラドーに「さ、食事にいこ。あの子ほっといて。」と言うと一目散に駆けて来た。そのままのペースで食堂へ行った。
「そういやクリスタちゃん、ここでの仕事はどうするんだ?」
急な発言に少しポカンと来たが、どうしようか実際に考えてみた。するとハザリナは、
「ここで働けば良いんじゃないですか?ちょうど人員不足してますし。店長は見た目気にしない人だし!既婚者だし。」
と言っていると、グラドーが「あの人既婚者なのか!?奥さんにあったことないぞ」と叫んだあと、コホン途咳き込み、
「いや、クリスタちゃんなら冒険者ギルドの方が活躍できるぞ。実際にクリスタちゃんの強さは俺が一番よくわかっていると思う。クリスタちゃんがもっと小さい頃に助けてもらっているからな。」
と言っていた。ぼそりとハザリナが「だっさw」と言っていたのは聞こえなかったようだ。クリスタが悩んでいると、ぬうっと形の良い髭でスキンヘッドのおじさんがカウンター越しに出てきた。どうやら店長のようだった。
「あれ?店長、どうかしましたか?」
ハザリナがそう言うと、店長はスッと一枚の手紙をクリスタに渡した。それにはリュミエルの字で『一人で読むように』と書いてあった。店長さんに控え室を貸してもらうと、鍵をかけて手紙を開く。それにはこう書かれていた。
『 クリスタへ
これは絶対に声に出すな。君の今後に関わってくるからな。
もしかすると冒険者ギルドに入りたいと考えるかもしれない。冒険者ギルドは入るのに条件は殆どないし、強ければ強いほど稼げるからクリスタにはうってつけだろう。
だけど、冒険者になるには現在、水晶体検査があるんだ。眼の水晶体じゃないぞ?水晶に手をかざして書類に不備がないか調べるんだ。つまり、嘘を書いてもバレるんだ。クリスタの種族は人じゃない。ウォーバードだ。
人にとってウォーバードは良い材質の羽毛が獲れる獲物なんだ。そんなところでウォーバードとバレたら、君が友人などに助けられたとしても、他のウォーバードたちに危険が伴う。
店長さんに話をつけておいたからアタシ特製のメイド服を着て、翼を隠して、水晶体検査が無くならない限りはここで働きなさい。
リュミエルより 』
「………マジか」
そう思うクリスタの目の前には黒と白のコントラストがバッチリなメイド服が畳んでおいてあった。
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
三歳で婚約破棄された貧乏伯爵家の三男坊そのショックで現世の記憶が蘇る
マメシバ
ファンタジー
貧乏伯爵家の三男坊のアラン令息
三歳で婚約破棄され
そのショックで前世の記憶が蘇る
前世でも貧乏だったのなんの問題なし
なによりも魔法の世界
ワクワクが止まらない三歳児の
波瀾万丈
魔力0の貴族次男に転生しましたが、気功スキルで補った魔力で強い魔法を使い無双します
burazu
ファンタジー
事故で命を落とした青年はジュン・ラオールという貴族の次男として生まれ変わるが魔力0という鑑定を受け次男であるにもかかわらず継承権最下位へと降格してしまう。事実上継承権を失ったジュンは騎士団長メイルより剣の指導を受け、剣に気を込める気功スキルを学ぶ。
その気功スキルの才能が開花し、自然界より魔力を吸収し強力な魔法のような力を次から次へと使用し父達を驚愕させる。
エルティモエルフォ ―最後のエルフ―
ポリ 外丸
ファンタジー
普通の高校生、松田啓18歳が、夏休みに海で溺れていた少年を救って命を落としてしまう。
海の底に沈んで死んだはずの啓が、次に意識を取り戻した時には小さな少年に転生していた。
その少年の記憶を呼び起こすと、どうやらここは異世界のようだ。
もう一度もらった命。
啓は生き抜くことを第一に考え、今いる地で1人生活を始めた。
前世の知識を持った生き残りエルフの気まぐれ人生物語り。
※カクヨム、小説家になろう、ノベルバ、ツギクルにも載せています
この度異世界に転生して貴族に生まれ変わりました
okiraku
ファンタジー
地球世界の日本の一般国民の息子に生まれた藤堂晴馬は、生まれつきのエスパーで透視能力者だった。彼は親から独立してアパートを借りて住みながら某有名国立大学にかよっていた。4年生の時、酔っ払いの無免許運転の車にはねられこの世を去り、異世界アールディアのバリアス王国貴族の子として転生した。幸せで平和な人生を今世で歩むかに見えたが、国内は王族派と貴族派、中立派に分かれそれに国王が王位継承者を定めぬまま重い病に倒れ王子たちによる王位継承争いが起こり国内は不安定な状態となった。そのため貴族間で領地争いが起こり転生した晴馬の家もまきこまれ領地を失うこととなるが、もともと転生者である晴馬は逞しく生き家族を支えて生き抜くのであった。
転移先で日本語を読めるというだけで最強の男に囚われました
桜あずみ
恋愛
異世界に転移して二年。
言葉も話せなかったこの国で、必死に努力して、やっとこの世界に馴染んできた。
しかし、ただ一つ、抜けなかった癖がある。
──ふとした瞬間に、日本語でメモを取ってしまうこと。
その一行が、彼の目に留まった。
「この文字を書いたのは、あなたですか?」
美しく、完璧で、どこか現実離れした男。
日本語という未知の文字に強い関心を示した彼は、やがて、少しずつ距離を詰めてくる。
最初はただの好奇心だと思っていた。
けれど、気づけば私は彼の手の中にいた。
彼の正体も、本当の目的も知らないまま。すべてを知ったときには、もう逃げられなかった。
【ご報告】
2月15日付で、誤字脱字の修正および一部表現の見直しを行いました。
ただし、記載内容の趣旨に大きな変更はございません。
引き続きよろしくお願いいたします。
犬の散歩中に異世界召喚されました
おばあ
ファンタジー
そろそろ定年後とか終活とか考えなきゃいけないというくらいの歳になって飼い犬と一緒に異世界とやらへ飛ばされました。
何勝手なことをしてくれてんだいと腹が立ちましたので好き勝手やらせてもらいます。
カミサマの許可はもらいました。
3歳で捨てられた件
玲羅
恋愛
前世の記憶を持つ者が1000人に1人は居る時代。
それゆえに変わった子供扱いをされ、疎まれて捨てられた少女、キャプシーヌ。拾ったのは宰相を務めるフェルナー侯爵。
キャプシーヌの運命が再度変わったのは貴族学院入学後だった。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる