異世界で猫に拾われたので

REON

文字の大きさ
上 下
14 / 20
chapter.1

13

しおりを挟む

【野菜を運び切ってまたここへ持ってきてとするのは手間になるだろう。祝い子が作った台の隣に作り作業するといい】
「承知しました」

と答えたものの作業台を作るなど初めてのこと。
咄嗟の防御に使う時もある土魔法はの状態で、子供が作った作業台のように石のような固さを作ったことがない。
子供が作った作業台の前にしゃがんだ少年はコンコンと軽くノックして固さを確認してからうーんと考える。

【作らないのか?】
「それが土魔法は得意ではなくて。何度やっても土ではなく砂になってしまうので、作業台にするにはどうしたものかと」
【それで考えこんでいたのか】

しゃがんだままで一向に魔法を使わないから何をしているのかと思えば。

『今なら土になると思うよ?』
【ああ。土にならないのは魔力が足りていないからだ】

肉を切る作業に戻った子供が言って天虎も言葉を付け足す。

【聖印の刻まれた今ならば大精霊の加護の力を正しく引き出すことができる。試しにこれと同じものを作ってみろ】

そう話しながら天虎は少年の隣に来ると四角の土塊を作り、天虎が作ったそれを少し眺めた少年は腰の剣帯にさしてあった短い棒を手に取る。

『その小さな棒はなに?』
魔杖まじょうと申します。普段から携帯し易いよう小さく作られていますが魔力を通せば大きくなります」

少年は説明しつつも持ち手に銀の装飾がされているそれに魔力を通すと、ミシリと音がしたかと思えばバキッと砕け散る。

『だ、大丈夫!?』
「ヴァル!」

慌てたのは子供と、暇を持て余して様子を見ていた一族。
一族は少年の魔杖が砕け散ったのを見て慌てて走ってくる。

「ヴァル大丈夫か?」
「どこか怪我は」
「えっと……大丈夫なようです」

真っ先に飛んできて体を確認する青年と初老の男性に少年は自分の手を確認しながら少し首を傾げる。
破片がどこかに突き刺さっていてもおかしくないような砕け散り方だったのにと。

【その程度、闇の精霊に防げないはずもない】
「君が護ってくれたのか。ありがとう。助かったよ」

精霊はお礼を言って少年が近付けた指にスリっとする。
何千年と生きている精霊にとって砕けて飛んできた破片など虫を払うレベルのことと変わらない。

『思い出した。それ神杖しんじょうだよね?』
「いえ。これは魔杖です」
『違うものなの?クリステルも自分の背より大きな神杖を使ってたけど。先端に星の飾りが付いてた』

物語で大聖女が神杖を持っていたことを思い出した子供が言うと、少年は残った持ち手部分を拾いながら否定する。

【星ということは星神の加護を受けていたのだろう】
『そう。神杖の名前もステラだった』
【やはりそうか。だがこれは魔杖だ。神杖とは神が作った杖。魔杖は神杖を真似てヒトが作った長杖のことをいう】
『へー。違うんだね』

同じ長杖でも全くの別物。
ヒトが作った魔杖はあくまでレプリカで天地ほど性能が違う。

「本物の神杖は現存しておりません」
『え?そうなの?』
「王城に神杖と名付けられた品がありますが模造品です」

今あるものは全てレプリカ。
それでも価値が付けられない代物だから王家が保存している。

『でも杖って必要なの?なくても魔法は使えるのに』
【杖を使った方が魔力が安定して魔法の威力があがる】
『そうなんだ。ちゃんと意味があるんだね』

天虎と子供と少年の会話を黙って聞いている一族。
魔杖が砕けたのを見てつい近寄ってしまったけれど、下手に自分たちが声を出すと今は気にしていなさそうな子供を怖がらせてしまうんじゃないかと思って。

「魔杖に亀裂がないことは今朝も確認したのですが」

魔杖が砕けて大怪我をすることもある。
だから少年も魔杖を定期的に買い替え毎日欠かさず傷みの確認もしているのに何故か砕けてしまった。

【今のお前の魔力量に耐えられなかったということだ】

話しながら天虎はインベントリを開いて上半身を潜らせる。

『わぁ……大きくて綺麗な剣』

天虎が体を引いたと思えばインベントリからヌーっと大きな剣が出てきて子供は興味津々に眺める。

【これが私の神杖だ】
『神杖?剣じゃないの?』
【私は破壊と再生の神。この神杖も剣と長杖に変化する】
『天虎さんの神杖だけあって凄いんだね!』

パチパチと拍手する子供に天虎も満更でもない様子。
一族もこの短時間のあいだに分かり易い天虎の性格は何となく察せるようになっていた。

【少年。この神杖をお前に預けよう】
『……え?』

空中に浮かんでいる神杖を見ていた少年だけでなく一族も天虎の言葉に反応する。

【今のお前の魔力であればまだ耐える魔杖もあるだろうが、じきにそれも使い物にならなくなる。それほどにお前の潜在魔力量は多い。彼奴は剣の形をした太陽神の神杖を使っていたが、彼奴の血を色濃く継ぐ子孫のお前は私の神杖を使え】

そう言われて少年はハッと我に返る。

「お預かりして壊してしまっては弁償の仕様もございません」
【私の神杖は壊れない。仮に強大な力で破壊されようとも再生する。どこかに失くそうが誰から奪われようが必ず主人の元に戻り、最後に主人の命が尽きた時には私の元へと戻ってくる】
『あ。だからなんだね』
【そういうことだ。生きている間だけ預けておく】

少年が生きている限り神杖も少年と共にある。
ただ少年が生涯を終えれば天虎の元に戻るからという表現をしたんだと子供は納得した。

「わ、私ではなく祝い子さまがお持ちになった方が」
【この娘には別の神杖がある】
『そうなの?』
【祝い子は自分が加護を受けている神の神杖を授かる。だから誰にも加護を与えていない私のこれは少年に預けようと思う】
『いいと思う。お兄さん、天虎さんの神杖大切にしてね』

少年を見た子供は一族にハッと気付いて天虎に隠れる。
もちろん一族が少年を心配して走ってきたことは分かっていたけれど、今更になって近いと思ったというのが正しい。
一族も『ああ、気付いてしまったか』という気分。

【要らないか?杖なしの魔法でも構わないなら必要ないが】
「……いえ。お預かりいたします」
【そうか。では契約をしよう。神杖に手を置け】
「はい」

本心では怖い。
他の誰も持っていない本物の神杖を持つことも、その神杖の主が一族が神と崇める天虎であることも。
けれど、初代の子孫の自分になら預けてもいいと天虎が思ってくれたのならと決心した。

【誓え。私の神杖を悪事には利用しないと】
「私は天虎さまの神杖を悪事に利用しないと誓います」
【光の一族ヴァルフレード・フォン・ソレイユ。契約期限は汝の命が尽きるまで。その時まで私の神杖を汝に預けよう】

天虎と少年が契約を交わすと神杖は眩い光を放つ。
みんなその眩しさに目を閉じ少ししてからゆっくり瞼をあげると、今まで大きかった剣が少年に合うサイズに変わっていた。

【持ってみろ】
「は、はい」

緊張した表情で少年はグリップを握る。
まるで自分の手に合わせて作ったかのように馴染む。

【この神杖は剣と長杖に変化するだけでなく、お前の成長に合わせて成長する。剣と杖は生涯買い替える必要はない】

壊れない(再生する)、失くならない、そして成長する武器
そんな武器など今まで聞いたことがないし、存在もしない。
とんでもない代物を預かったのだと少年も一族も息を飲んだ。

【長杖を思い浮かべながら魔力を流してみろ。形は問わない】
「承知しました」

よく知る自分の魔杖を思い浮かべながら魔力を流すと少年の背丈よりも少し高い長杖に変化する。

「…………」

その神杖はまさしく天虎。
持ち手は天虎の虹彩色と同じ華やかな金で装飾されていて、二股槍になっている先端部分には天虎の姿もあしらわれている。
そして杖本体の部分は白く輝くような白銀プラチナ
その神々しさと美しさに少年も一族も声が出ない。

『剣の時も杖の時も天虎さんの姿と同じ色でとっても綺麗』
【私の姿を表している神杖だからな】
『天虎さんと同じ金の瞳を持つお兄さんにもピッタリだね』
【そうだな】

そう話してこちらを見た天虎と子供。
これだけの大きさでありながら不思議と軽い神杖を持った手を少年はギュッと握りしめる。

「お預かりした神杖に恥じることのない者になると誓います」

神の天虎と神に愛された祝い子。
二人に少年は誓う。

【そのように堅苦しく考える必要はない。お前の姿を見て古の縁を持つ彼奴を少し懐かしく思い出しただけのこと。太陽神の祝い子として多くの者に祝福を与え続けた彼奴の功績を、神として子孫のお前たちに返したに過ぎない。無理をして立派な者になる必要もない。ただ健やかに生きよ。それが私の願いだ】

神の天虎とヒトの初代が共に居て言葉を交わした時間は決して長くはなかったけれど、それでも色濃い時間だった。
天虎にとってヒトの命など一瞬のことなのに記憶に焼き付いている初代によく似た少年を天虎が気にかけるのも当然のこと。

「はい。ありがとうございます」

まっすぐに天虎を見て頷いた少年は改めて神杖を強く握った。

『お兄さん。早速その神杖で作業台を作ってみたら?』
「そうですね。神杖は初めてですので緊張しますが」
『大丈夫。ただ、普段より加減した方がいいかも』
「加減?」
『聖印があれば加護の力を正しく使えるんでしょ?聖印がなかった時と同じ感覚で魔法を使ったら大変なことになりそう』
「言われてみれば」

たしかに魔力の流れが変わったのだから同じ感覚で魔法を使っても以前と同じ結果にはならなさそうだ。

【土塊を作るのなど微量の魔力でいい】
「それだと砂になってしまうのでは」
【私の言葉が嘘かどうか、試しにやってみろ】
「承知しました」
【お前たちは私の後ろに少し下がっていろ】
「はい」

少年の傍に居た一族を自分の後ろに下がらせた天虎。
聖印を刻んでから初めて使う魔法だから念のため。

「では始めます」

天虎が見本に作った土塊を改めて確認した少年は言われた通り加減して神杖に魔力を送り、土塊を思い浮かべ土魔法を使う。

「きゃあ!」
「な、なんだ!?」

ズシンと揺れた地面と一瞬の強い風。
天虎の後ろから少年の様子を固唾を呑んで見守っていた少女や初老の男性は驚きの声をあげる。

【微量と言っただろうが】
『わあ……大きいね』

少年の前に聳える土塊。
いやもうそれは土の壁と言える。

「せ、生活魔法程度にしか使っていないのになぜこのような」
【それが大精霊の加護の真の力だ。光適性の高いお前の能力は強化されている上に私の神杖を使ったのだから尚更。だから微量でいいと忠告しただろうに】

そろっと振り返り聞いた少年に天虎は呆れたように答える。
少年にとっては微量というのが生活魔法を使う時の感覚だっただけで、天虎に従わなかった訳ではなかったのだけれど。

『私が作った作業台は潰れちゃった』
「も、申し訳ございません!」
『いいよ。食材は無事だったから』

大きな土塊が地面に落ちた時の風圧で吹き飛びそうになった大精霊の恵みは妖精や精霊がしっかり守って無事。
でも子供が作った作業台は大きな土塊に潰されてしまった。

「私も先ほど薪に火をつけた時に威力の変化を感じましたが、光の適性が高いとこれほど大きな差が出るのですね」
【少年だけでなく今回聖印が刻まれたお前たちも今一度自分の能力を知る必要がある。昔は幼い頃に鑑定を受けていたために最初から正しい感覚で魔法を使えていたのだがな】

幼い頃に鑑定を受け聖印を刻むことには意味がある。
両親が早く自分の子供が授かった加護を知りたいなどという単純な話ではなく子供のため。
魔法を習う前から加護が体に馴染むよう、魔法を習った時から正しい魔力量の感覚を掴めるよう聖印を刻んで貰う。

「なんの。この歳になってまた鍛える理由が出来たと思えば」
「理由などなくても鍛えておられたでしょうに」
「あったぞ?家族を守るという理由がな」
「ほどほどに願いますね」
「昔のように二人で鍛えようではないか」

肩を組み豪快に笑う初老の男性と嫌な顔をする執事。
幼なじみでもある二人の会話に一族はくすくすと笑う。

【どうした】

そんな一族をジッと見ている子供に天虎は直接念話を送る。

『家族が居るって本当は幸せなことなんだなって』

子供が知るは蔦のタマゴの中で聞いていた声だけ。
それも自分に話しかけてくれているのではなく、自分以外の家族や来客と会話をしている声。
自分の話題になるのは祝福の子なら王家に嫁ぐことになる話やお金の話だけで、家族が居て幸せだと思ったことなどない。

『天虎さん。私を拾ってくれてありがとう』

体にピタリと寄り添った子供を天虎も長い尻尾で包む。
神の天虎でも血の繋がった本当の家族にはなってあげられないけれど、天虎にとっても子供にとっても互いが大切な存在。

そんな二人の様子に傍に居た少年だけが気付く。
天虎が遮断したのか少年には声が聞こえなかったものの子供の表情が悲しそうに見えて、自分たち一族が何か子供の悲しみに触れてしまったのだと察した。

「祝い子さま。私と作業台を作ってくださいませんか?」
『お兄さんと?』
「加減したはずがですので自信がなくて。お腹も空いてますし一刻も早く食事にしたいのでお願いできないかと」
『天虎さん、お兄さんと一緒に作っていい?』
【構わない。魔力を使い過ぎないようにな】
『はーい』

天虎から離れて子供は少年の元に行く。
すっかり気を許していることが嬉しいような寂しいような。
ただ、ヒトの子である祝い子が同じヒトの子と交流を持ち『ヒトらしさ』を学ぶことは天虎の願いでもある。
そればかりはヒトの子ではない神の天虎や妖精では学ばせてあげることが出来ないから。

天虎と同じく少年と子供を見守る一族。
家族から手酷く捨てられあれほどヒトに怯えていた子供が、少年にだけではあるものの怯えずに済んでいることに安心する。

「エミリオ。明日から情報屋や影を使ってでも祝い子さまの生家を探せ。生きて天虎さまとおられることを知られれば連れに来るやも知れん。祝い子で天虎さまの寵愛を受けているとあらば王家は大金を積んででも欲するだろうからな。もう二度と祝い子さまが家族から傷つけられることなどあってはならない」
「承知しました」

初老の男性と執事は小声で会話を交わす。
ここへ子供を運んできた者たちは天虎から制裁を受けこの世にはいないようだが、裏稼業の者は何かと繋がっている。
祝い子を捨てたことを知っている者がいてもおかしくない。
自分たち一族が秘密にしてもそこから情報が漏れる可能性があるのだから安心は出来ない。

「私の影は他国に出しましょう」
「ああ。報酬は問わない。必ず見つけさせろ」

会話の聞こえていた青年もポツリと呟き、初老の男性は金に糸目つけないことを付け加えた。

『お兄さん。この塊は崩すよね?』
「はい。この高さではさすがに作業台にはなりませんので」
『じゃあ崩すのは私がやるね』
「危ないので私が」
『大丈夫。お兄さんはここに居てね』

少年の隣に居た子供が前に出て土塊に両手を添えると、風もないのに子供の長く白い髪が風を受けたようにふわりと浮かぶ。

「…………!?」

子供の背後に現れたのは土のテッラと風のウェントゥス。
それを見て少年は後ろに居る天虎をパッと振り返る。

『天虎さま、これは』
【精霊魔法だ。いや、大精霊魔法と言った方がいいか】

精霊どころか大精霊が力を貸すなど聞いたことがない。
一族もあまりの驚きに声も出ずただただ子供を凝視する。

「祝い子さま……貴女は一体……」

少年の呟きのあと土塊は砂に変化して崩れ落ち、崩れた砂が風で飛ばされ跡形もなくなったと同時に二大精霊も姿を消した。

『天虎さん。今回の精霊魔法は成功した……かな?』
【ああ。上手く扱えていた】
『ほんと?良かった!』

ああ、本人は気付いていないらしい。
自分が力を借りているのが精霊ではなく大精霊であることを。
少し不安そうに振り返って天虎に聞いた子供を見て少年はそのことを察する。

「祝い子さま素晴らしいです!精霊魔法は初めて見ました!」

夢中で見ていた少女は興奮気味に声をあげ、すぐにハッとして口元を両手で塞ぐ。

『あ、ありがとう。褒めてくれて嬉しい』

ほんのり赤い顔で手元をモジモジさせながら子供は答える。

「精霊魔法を使う者は貴重ですからな。素晴らしい才能です」
『あ、ありがとう』

少女に答えたことに便乗して様子を伺いつつ褒めた初老の男性にも子供は照れながらまた答える。

「祝い子さまはきっと素晴らしい精霊使いになりますわね」
「そうだね。十歳にしてもう使えているのだから」

一族から口々に褒められて真っ赤になった子供は少年の後ろにサッと隠れてしまい、調子に乗って話しかけ過ぎたかと一族がヒヤリとすると天虎が笑い声をあげる。

【みなお前と仲良くなりたいようだ】
『……私と?』

天虎の話を聞いて子供はほんの少し顔を覗かせる。

「なりたいですわ!私は祝い子さまと友達になりたいです!」
『友達?』
「一緒にお話をしたりお茶を飲んだりお菓子を食べたり遊びに出かけたり!本を読んだりもしたいですわ!」

そう力強く訴える少女。
今まで近付くことの出来る少年を羨ましく思いつつ怖がらせないよう我慢していたけれど、子供が答えてくれたことで親しくなりたい思いが溢れてしまった。

『本は……私も好き。今世ではまだ読んだことないけど』
「まあ!私の本をお持ちしますわ!沢山ありますの!」
『か、貸してくれるの?』
「もちろんですわ!」

本を貸してくれると聞いて子供は嬉しそうに微笑む。
その愛らしさと言ったら。
一族は胸がキュンとするのを感じた。

『天虎さま』
【なんだ】
『先に謝罪を。私の家族は加減というものが少々苦手でして』
【…………】
『本棚をご用意くださいますと助かります』

念話で会話を交わす少年と天虎。
加減というものが通常の人とはズレている、そんなところまで彼奴に似なくて良かったのにと天虎は溜息をつき苦笑した。
 
しおりを挟む
1 / 5

この作品を読んでいる人はこんな作品も読んでいます!

立派な王太子妃~妃の幸せは誰が考えるのか~

恋愛 / 完結 24h.ポイント:347pt お気に入り:4,517

ソロ冒険者のぶらり旅~悠々自適とは無縁な日々~

ファンタジー / 連載中 24h.ポイント:2,933pt お気に入り:1,769

チート級のジョブ「夜闇」についた俺は欲望のままに生きる

ファンタジー / 連載中 24h.ポイント:56pt お気に入り:2

平凡令嬢は婚約者を完璧な妹に譲ることにした

恋愛 / 完結 24h.ポイント:475pt お気に入り:7,666

聖女の祈りを胡散臭いものだと切り捨てた陛下は愚かでしたね。

恋愛 / 連載中 24h.ポイント:14,847pt お気に入り:583

処理中です...