血がつながっていなくてもGeoff様とMegお嬢様はまるで兄妹のようでしたよ。~Catalina Rercaro~

園田美栞

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異変

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 Nicolasが店に戻った時、店の雰囲気が変わってると気づいたのはそう遅くはなかった。中に入れば椅子だのテーブルだのが散乱し、Michelの姿もMargaretの姿も見えなかった。あれほどいた客も全くいなく、何が起きたのかと目を見開いて立っていた。

「あぁ、Nicolas…」

ふと後ろから誰かの声が聞こえた。Michelだった。彼は片腕を布で抑えそこからも血がにじんでいた。

「Margaretは?何があった」

慌てた口調でそういうNicolasにMichelは震えながら事の顛末を話して聞かせた。

「あのZaraという女はMargaret様を探していたらしいんだ。彼女と話しているうちに気づいたのだろう。今思えばZaraは召使だったそうだ。こんな形とは違う風でいつもパッとしないような恰好をしていたそうだ」

「…」

「ZaraはJaneと名乗った少女がMargaret様だということは初めのうちから知っていたらしいんです。俺たちがいなくなるのを待っていたようで…」

「そうか…それで?Margaret様は?」

「彼女は二階にいるよ。最初、彼女の手を掴み外へ出ようとしたもんだから私が止めたらこの有様だ」

Michelはため息をついて言った。Nicolasは周りを見渡した。

「ほかにけが人は?」

「自分だけで済んだよ」

「…そうか…すまんな」

申し訳なさそうに言うNicolasにMichelは笑って

「いいや、お前のせいじゃないよ。ただMargaret様は怖がっていてもう外には出たくないと」

その言葉にNicolasは頷いた。まだZaraもButlerもこの近くを彷徨っているだろう。それにこの場所をもう知られてしまった。

「そのほうがいいな。そのZaraという女ももしかしたらButlerの仲間なのかもしれないな。それでここも知られたんだろうし。時間の問題な気がするが…」

「明日になったらEdward様に状況を説明しよう。俺たちだけでは何も解決できないからな」

そう二人は言うと扉に鍵をかけ、営業を早めに切り上げた。Nicolasはドアの前に大きな本棚を何個も置きもし誰かが入ってきたとしても入れないような工夫を始めた。
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