自衛隊のロボット乗りは大変です。~頑張れ若年陸曹~

ハの字

文字の大きさ
271 / 344
第三十七話「策謀と共闘について」

乱戦の結末

しおりを挟む
「ありがとう、助かったわ」

『だから無茶だと言ったんです。隊長』

 取り落とした銃剣を拾い上げながら、川口は逃走に入った黒いAMWを見送った。あの損傷に武器を失っては、戦闘の継続は困難だろう。
 それに、あれは自分の手に負える相手ではないし、他の隊員に相手ができたとも思えなかった。あれ程の使い手がいるとは、流石はスペツナズと言った所か。そんな相手を一機無力化できたのは多いい。

「アリサと真木は?」

『深追いせずに、程々に戦えと言ってあります。これからすぐに駆けつけようとは思いますが、それでも劣勢なのは変わりません。それに、他の隊員も味方がやられて士気が保てていません。やはり撤退すべきです』

「……」

 再三の副官の具申に、川口は今度こそ頷かざるを得ないと思った。スペツナズ一人相手取っても、少なくとも隊の中では、一番技量が高いと自負している自分が、ここまで打ちのめされたのだ。他の敵も同等だと考えると、このままでは全滅すらあり得る。

 作戦の成功に拘ってもそれでは意味がない。川口は決断を迫られた。

「……わかった。本作戦は遺憾ながら失敗として、撤退に入る。撤退ルートはとにかく海に向かって、海上で合流」

『了解しました。各機――』

 副官の号令で、戦闘を続行していたOFMが、次々と空中へ飛び上がった。そのまま、海へ向けて離脱を開始する。見れば、生き残っているのは半数もいない。腕や脚がない機体も居た。

 誰も、川口を責めるようなことは言わなかった。むしろ、ここで撤退の判断を下した川口に感謝すらしている者もいた。それ程までに劣勢だったのだ。たかが、AMW二個小隊の戦力を相手に、彼女は拠点に戻ってからのことを一瞬考ると、頭痛すらした。

(戻ったら、何を言われるやら)

 自分が責められるのはまだ良い。が、それによって部下達の扱いにまで影響が及ぶのは避けたかった。そんなことを思いながら、川口もユーディアライトを浮かせ、そこで気付いた。

「待って、アリサと真木は?」

 撤退していく味方の中に、赤と青の機体が見当たらない。

『アリサ!  真木!  撤退だぞ、何をしている!』

 副官が怒鳴ると、通信機からノイズ混じりの返事が返ってきた。

『すいません……アリサが、気絶しちゃって……私も、限界です……二人は、逃げて……ください』

 その言葉を聞いた川口は、副官が止めるよりも早く、二人が戦闘を行なっていた場所へとユーディアライトを加速させていた。




「さて、残りは一機か」

 逃げた玉虫色の西洋鎧の群れを尻目に、比乃は眼前。数十メートル前方、倒れ伏した赤い西洋鎧を庇うように剣を構えて立つ、青い西洋鎧に刃を向けていた。

 赤い方も青い方も全身ボロボロで、今なおこちらに立ち向かおうとする青い西洋鎧も、動きにも明らかにガタが来ているようだった。それでもなお、抵抗の意思を見せている。

 実際、この赤と青の二体は、比乃と志度、心視を相手に予想を上回る奮闘を繰り広げていたのだ。志度と心視のTkー7改は、それぞれパイルバンカーとフォトンバレットを撃ち尽くし、比乃の機体も、相手の近接武器と打ち合った際に、右腕が機能不全を訴えていた。

 三対二と、数でも技量でも不利な中、良くやった方だろう。しかし、それでも、限界を迎えていることは明らかであった。それでも逃げないのは、赤い方を庇っているからに他ならないことは容易に察せられた。

「健気だね……だけど」

 もうまともに相手をするのも無駄だろう。比乃は外部音声の電源を入れて、せめてもの情けで投降を呼びかけようとした。その時、AIが警告音を発した。

 《接近警報  二時方向》

「なにっ?!」

 まだ敵が残っていた。それに反応した比乃が機体を跳躍させると、そこを光線が飛び交った。後退した比乃と赤と青の西洋鎧の間に、灰色のOFMが立ち塞がるように滑り込んでくる。それは、一年前に安久と宇佐美を相手取ったという、隊長機だった。

「アバルキン少佐が逃した……?」

 比乃の背筋に緊張が走る。あの安久と宇佐美、そしてアバルキンでも仕留めきれなかったらしい相手が、突然現れたのだ。一転してピンチだ。こちらでまともに対抗できるのが自分しかいない。

「志度と心視は下がって、僕が相手をする」

 自分が相手取るには、少し荷が重いかもしれない。しかし、他の有効な反撃手段を持った味方、スペツナズの一行が駆けつけるまでの時間は稼げるはずだ。
 比乃は、そろそろ活動限界が近くなってきている光分子カッターを油断なく構えて、相手の出方を窺った。



「真木、アリサのスピネルを連れて逃げなさい」

『で、でも……』

「いいから早く!」

 滅多に見せない、川口の切羽詰まった口調に、真木は頷かざるを得なかった。自機、アイオライトにスピネルを担がせ、そのまま浮かび上がって、海に向かって全力で飛行させる。

『川口さん、無事に戻ってきてくださいね』

 その言葉を最後に、アイオライトは自衛隊やスペツナズに追い縋られる間も無く、通信圏外へと離脱した。それを尻目に川口は目の前の相手、自衛隊のAMW三機を観察して、戦力分析を行う。

(こちらに有効打を与えられる武器を持っているのは、見た限り一機だけ、それも、確保対象の機体か)

 脅威となるのは、こちらに薄緑色に輝く刀を向けている一機だけに見えた。他二機はどちらも手に持っている武器は弾切れ(片方は拳銃の弾倉が付いておらず、もう片方は射出機らしき物にあるべき物がついていない)を起こしているようだった。

 これに副官のオブシディアンが加勢してくれれば、勝ち目はあった。否、ここで自分が、スペツナズが来る前に相手AMWを倒し、確保して離脱する。それがベストと思えた。思えてしまった。それが、彼女に今すぐ撤退するという選択肢を失わせてしまった。

(無事に戻る、か)

 果たして、こちらの戦力を幾度となく屠って来た難敵を相手に、それが成せるだろうか。しかし、成すしかない。あの子達を守るためには、戦果をあげて戻るしかない。

「行くわよ、ユーディアライト」

 主人の覚悟を受けて、西洋鎧が低く唸り、銃剣を構えて敵目掛けて突進した。



 初手からの突進をカッターで受け止めた比乃は、相手の真意を探りあぐねていた。ここまで来て戦闘を続行する相手の意図が掴めないのだ。

(時間稼ぎか?  いや、稼いで有利になるのはこっちだ)

 相手は逃げもせずにどうして立ち向かってくるのか。思考している間にも、相手の鋭い斬撃が飛んでくる。それを再びカッターで捌いた比乃は、一度それについて考えるのを止めて、相手を倒すことだけを考えるようにした。

 相手の灰色の西洋鎧は、銃剣を巧みに操り、こちらに連続で斬り込んでくる。それを一々カッターで受けていては、稼働限界を迎えてしまう。Tkー7改二は相手の攻撃を極力回避することを選んだ。

 右からの斬撃を左に屈むようにして避け、そのまま回転して反撃の一撃を振り込む。相手はそれを予知していたかのように、銃剣で受け流した。がら空きになったこちらへと踏み込んで来る。

「やるなっ」

 深い踏み込みからの致命的な一撃を放たれる前に、相手に蹴りを入れて距離を取り直そうとする。キックが相手の胴を打ち据えた。しかし、相手の質量は思ったよりも重く、距離を稼ぐことができない。

 数メートル離れたところで、距離はクロスレンジのままだ。西洋鎧は構わず大振りの縦一線の斬り込みを繰り出して来る。金属が断ち切られる嫌な音がして、蹴った姿勢のTkー7改二の右足の脛から先が切り飛ばされた。

「くっそ!」

 思わず悪態を吐く。陸上兵器であるAMWが脚部を失うというのは致命傷である。バランスを崩して倒れかけたのを、武器を握っていない片腕を地面に着くことで辛うじて防いで、追撃の一撃をカッターで受け止めた。ところで、またしても金属が破断する音が周囲に鳴り響いた。

 幾度となく硬い装甲を斬り裂き、相手の斬撃を受け止めていた光分子カッターが、遂に限界を迎えたのだ。
 半ばで折れた刃が地面に突き刺さる。スローモーションになる相手の動き、極限の集中が比乃の思考を支配し、そして起死回生の一筋を見出す。

 Tkー7改二の両腰についたスラスターが噴射口を相手に向けて、全力で光の奔流をぶちかました。
 通常のAMWであればこれだけで吹き飛ぶ程の衝撃を受けた西洋鎧が、たたらを踏んで姿勢を崩した。これがOFMにもある程度有効だと言うのは、数ヶ月前の沖縄で実証済みだ。

 そしてそこへ、待っていた友軍が駆け付けた。

『軍曹、以前の借りここで返すぞ!』

 黒いペーチルが一機、相手の背後から飛び出して来た。エリツィナのペーチルだ。その手には、赤々と光る刀身を持った大振りのナイフが握られている。

 それを構えたペーチルが灰色の西洋鎧の背後を貫くかと思われた、その時、更に横から黒い西洋鎧が飛び出して来て、ペーチルにタックルをかました。相手にもまだ味方が残っていたのだ。

『ぐぁっ!』

 体当たりを食らった黒いAMWと黒いOFMが、絡み合って吹っ飛び地面を転がる。その間に、灰色の方が姿勢を整えて、トドメを刺さんと銃剣を振り上げた。今度こそ駄目かと思われたが、乱入はそれだけでは終わらなかった。

『中尉!  ナイフを寄越せ!』

 その声が、アバルキン少佐のものだと比乃が気付いた時には、エリツィナは反射的に命令を実行していた。
 手にしたナイフを、黒いOFMと組み合った姿勢から見事な投擲で放ると、その先、猛然と駆けて来ていたもう一機の黒いペーチル。アバルキン機が残った左腕でキャッチして、灰色の西洋鎧の胴体目掛けて突撃した。

 突如として横合いから飛び出してきた相手に、西洋鎧がそれでも冷静に、銃剣をその進路上に向け直して、光線による射撃で迎え撃とうとする。だが、その腕にワイヤーアンカーが絡み付いてその動きを阻害した。

 Tkー7改二の腕部から射出された、穂先にロケットモーターを内蔵するワイヤーアンカー“スラッシャー”が、操縦者の巧みな操作によって西洋鎧の腕に絡み付けたのだ。

 唖然として一瞬の、しかし致命的な隙を作った灰色のOFMの胴体に、赤々とした刃が突き刺さった。

 コクピットに一撃を貰ったOFMは、それでも執念のように銃剣を振り下ろそうとした。そこで事切れたように動きを止めて、倒れた。

「終わった……?」

 思わず弛緩しそうになる意識、けれども、敵はもう一機居た。ペーチルと組み合っていた黒い西洋鎧が、相手を強引に跳ね飛ばすと、手にしていた銃剣を振りかざしてこちらに突っ込んで来ていた。

 なんという執念、そこまでして自分たちを排除したいのか――回避運動もまともに取れない機体の中で、比乃が驚愕に目を見開いた。その目の前で、アバルキンのペーチルに狂気の刃が振り下ろされた。

『ぐっ』

 銃剣をナイフで強引に受け止めたペーチルの腕が軋んで、次の瞬間には押し負けてナイフごと左腕を斬り刻まれた。アバルキンの窮地に、比乃の思考が再び加速した。頭に素早くイメージを描き出し、機体はそれを忠実に実行した。

 腰のスラスターが逆方向に回転し、地面を向くと、先程と同等近い出力で光を噴出した。
 結果、脚部を用いずに加速したTkー7改二は、銃剣を振り上げた黒いOFMの胴体にロケットのように打ち当たった。

 瀕死の機体からの体当たりを受けて、思い切り姿勢を崩す黒い西洋鎧、そこへ更にTk-7が二機。

『『すまん遅れたぁ!』』

 二機のTkー7改が、相手を挟み込むように飛び出して来た、大貫機と大関機だ。そして、ジャンプして相手の両腕にそれぞれ両手両足で絡みつくと、

『『せいやぁっ!!』』

 腰のスラスターを使って相手の腕を軸に回転。黒い腕を強引に捩じ切った。なんちゅう強引な、と倒れ伏した機体の中で比乃が呆れる中、両腕を失った黒いOFMは、一瞬だけ動きを止めたと思うと、宙に浮いて、即座に離脱を始めた。

 それを追える者は、この中には誰も居なかった。一機、いや二機のOFMを相手に、この数で挑んで損傷多数。相手の技量は大したことがないと言ったことを、比乃は少し後悔した。
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

強制ハーレムな世界で元囚人の彼は今日もマイペースです。

きゅりおす
SF
ハーレム主人公は元囚人?!ハーレム風SFアクション開幕! 突如として男性の殆どが消滅する事件が発生。 そんな人口ピラミッド崩壊な世界で女子生徒が待ち望んでいる中、現れる男子生徒、ハーレムの予感(?) 異色すぎる主人公が周りを巻き込みこの世界を駆ける!

日本新世紀ー日本の変革から星間連合の中の地球へー

黄昏人
SF
現在の日本、ある地方大学の大学院生のPCが化けた! あらゆる質問に出してくるとんでもなくスマートで完璧な答え。この化けたPC“マドンナ”を使って、彼、誠司は核融合発電、超バッテリーとモーターによるあらゆるエンジンの電動化への変換、重力エンジン・レールガンの開発・実用化などを通じて日本の経済・政治状況及び国際的な立場を変革していく。 さらに、こうしたさまざまな変革を通じて、日本が主導する地球防衛軍は、巨大な星間帝国の侵略を跳ね返すことに成功する。その結果、地球人類はその星間帝国の圧政にあえいでいた多数の歴史ある星間国家の指導的立場になっていくことになる。 この中で、自らの進化の必要性を悟った人類は、地球連邦を成立させ、知能の向上、他星系への植民を含む地球人類全体の経済の底上げと格差の是正を進める。 さらには、マドンナと誠司を擁する地球連邦は、銀河全体の生物に迫る危機の解明、撃退法の構築、撃退を主導し、銀河のなかに確固たる地位を築いていくことになる。

蒼穹の裏方

Flight_kj
SF
日本海軍のエンジンを中心とする航空技術開発のやり直し 未来の知識を有する主人公が、海軍機の開発のメッカ、空技廠でエンジンを中心として、武装や防弾にも口出しして航空機の開発をやり直す。性能の良いエンジンができれば、必然的に航空機も優れた機体となる。加えて、日本が遅れていた電子機器も知識を生かして開発を加速してゆく。それらを利用して如何に海軍は戦ってゆくのか?未来の知識を基にして、どのような戦いが可能になるのか?航空機に関連する開発を中心とした物語。カクヨムにも投稿しています。

異世界宇宙SFの建艦記 ――最強の宇宙戦艦を建造せよ――

黒鯛の刺身♪
SF
主人公の飯富晴信(16)はしがない高校生。 ある朝目覚めると、そこは見たことのない工場の中だった。 この工場は宇宙船を作るための設備であり、材料さえあれば巨大な宇宙船を造ることもできた。 未知の世界を開拓しながら、主人公は現地の生物達とも交流。 そして時には、戦乱にも巻き込まれ……。

忘却の艦隊

KeyBow
SF
新設された超弩級砲艦を旗艦とし新造艦と老朽艦の入れ替え任務に就いていたが、駐留基地に入るには数が多く、月の1つにて物資と人員の入れ替えを行っていた。 大型輸送艦は工作艦を兼ねた。 総勢250艦の航宙艦は退役艦が110艦、入れ替え用が同数。 残り30艦は増強に伴い新規配備される艦だった。 輸送任務の最先任士官は大佐。 新造砲艦の設計にも関わり、旗艦の引き渡しのついでに他の艦の指揮も執り行っていた。 本来艦隊の指揮は少将以上だが、輸送任務の為、設計に関わった大佐が任命された。    他に星系防衛の指揮官として少将と、退役間近の大将とその副官や副長が視察の為便乗していた。 公安に近い監査だった。 しかし、この2名とその側近はこの艦隊及び駐留艦隊の指揮系統から外れている。 そんな人員の載せ替えが半分ほど行われた時に中緊急警報が鳴り、ライナン星系第3惑星より緊急の救援要請が入る。 機転を利かせ砲艦で敵の大半を仕留めるも、苦し紛れに敵は主系列星を人口ブラックホールにしてしまった。 完全にブラックホールに成長し、その重力から逃れられないようになるまで数分しか猶予が無かった。 意図しない戦闘の影響から士気はだだ下がり。そのブラックホールから逃れる為、禁止されている重力ジャンプを敢行する。 恒星から近い距離では禁止されているし、システム的にも不可だった。 なんとか制限内に解除し、重力ジャンプを敢行した。 しかし、禁止されているその理由通りの状況に陥った。 艦隊ごとセットした座標からズレ、恒星から数光年離れた所にジャンプし【ワープのような架空の移動方法】、再び重力ジャンプ可能な所まで移動するのに33年程掛かる。 そんな中忘れ去られた艦隊が33年の月日の後、本星へと帰還を目指す。 果たして彼らは帰還できるのか? 帰還出来たとして彼らに待ち受ける運命は?

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

痩せる為に不人気のゴブリン狩りを始めたら人生が変わりすぎた件~痩せたらお金もハーレムも色々手に入りました~

ぐうのすけ
ファンタジー
主人公(太田太志)は高校デビューと同時に体重130キロに到達した。 食事制限とハザマ(ダンジョン)ダイエットを勧めれるが、太志は食事制限を後回しにし、ハザマダイエットを開始する。 最初は甘えていた大志だったが、人とのかかわりによって徐々に考えや行動を変えていく。 それによりスキルや人間関係が変化していき、ヒロインとの関係も変わっていくのだった。 ※最初は成長メインで描かれますが、徐々にヒロインの展開が多めになっていく……予定です。 カクヨムで先行投稿中!

モブ高校生と愉快なカード達〜主人公は無自覚脱モブ&チート持ちだった!カードから美少女を召喚します!強いカード程1癖2癖もあり一筋縄ではない〜

KeyBow
ファンタジー
 1999年世界各地に隕石が落ち、その数年後に隕石が落ちた場所がラビリンス(迷宮)となり魔物が町に湧き出した。  各国の軍隊、日本も自衛隊によりラビリンスより外に出た魔物を駆逐した。  ラビリンスの中で魔物を倒すと稀にその個体の姿が写ったカードが落ちた。  その後、そのカードに血を掛けるとその魔物が召喚され使役できる事が判明した。  彼らは通称カーヴァント。  カーヴァントを使役する者は探索者と呼ばれた。  カーヴァントには1から10までのランクがあり、1は最弱、6で強者、7や8は最大戦力で鬼神とも呼ばれる強さだ。  しかし9と10は報告された事がない伝説級だ。  また、カードのランクはそのカードにいるカーヴァントを召喚するのに必要なコストに比例する。  探索者は各自そのラビリンスが持っているカーヴァントの召喚コスト内分しか召喚出来ない。  つまり沢山のカーヴァントを召喚したくてもコスト制限があり、強力なカーヴァントはコストが高い為に少数精鋭となる。  数を選ぶか質を選ぶかになるのだ。  月日が流れ、最初にラビリンスに入った者達の子供達が高校生〜大学生に。  彼らは二世と呼ばれ、例外なく特別な力を持っていた。  そんな中、ラビリンスに入った自衛隊員の息子である斗枡も高校生になり探索者となる。  勿論二世だ。  斗枡が持っている最大の能力はカード合成。  それは例えばゴブリンを10体合成すると10体分の力になるもカードのランクとコストは共に変わらない。  彼はその程度の認識だった。  実際は合成結果は最大でランク10の強さになるのだ。  単純な話ではないが、経験を積むとそのカーヴァントはより強力になるが、特筆すべきは合成元の生き残るカーヴァントのコストがそのままになる事だ。  つまりランク1(コスト1)の最弱扱いにも関わらず、実は伝説級であるランク10の強力な実力を持つカーヴァントを作れるチートだった。  また、探索者ギルドよりアドバイザーとして姉のような女性があてがわれる。  斗枡は平凡な容姿の為に己をモブだと思うも、周りはそうは見ず、クラスの底辺だと思っていたらトップとして周りを巻き込む事になる?  女子が自然と彼の取り巻きに!  彼はモブとしてモブではない高校生として生活を始める所から物語はスタートする。

処理中です...