305 / 344
第四十二話「自衛官の反撃について」
下される決断
しおりを挟む
ホテル二階の食堂。一時的な避難所と化したそこでは、大勢の人がいた。テロに巻き込まれている状況に対して、それぞれ異なる反応を示していた。
一階の銃声が静かになったと思ったら、今度は外から爆音、金属同士がぶつかり合う音などが聞こえてきたのだ。近くで機動兵器による戦闘が発生していることは明確で、普通の一般人なら不安で仕方がなくなる。
その証拠に、観光客らはざわつき、近くにいた従業員を囲んで「ここは大丈夫なんだろうな?」などと詰め寄っている。
従業員は「近隣の自衛隊がすでに鎮圧のために出動しております。お客様においては、このまま避難を続けていただいて――」と、テンプレートな回答をした。それを聞いた数人は「自衛隊が出たからなんだっていうんだ!」と騒いだが、他の、その自衛隊が第三師団であることを知っている観光客は、何かを察した顔でそこから離れた。
狂ってる師団の噂は、一般人でも少しニュースに詳しい人なら知っているのだ。
その一方で、歓天喜地高等学校の生徒たちはというと、
「おー、外はド派手にやってるな」
「くそ、生のAMW戦を見に行くチャンスなのになぁ……」
「やめとけやめとけ、命あっての物種だろ」
「それより誰だよハートの列止めてるの、手札が全然減らないんだが」
などと言いながら、外の騒ぎなどなんてことないと言わんばかりに、トランプやUNO、人生ゲームに興じていた。その他にも、何故か将棋盤を挟んでいたり、麻雀卓を囲っているグループもあった。
大人よりも余程落ち着いている学生たちを見て、一部の客は「最近の高校生は落ち着きがあるなぁ」と、関心していたのだった。
それらから離れた所で、少女三人に詰問されている一人の男子がいた。
「それで、ひびのんたちをあっさり行かせたと、そういうことなんだな? 晃らしくもない! そこは加勢しに行くべきだろう! ひびのんたちも薄情なものだ、私たちに何も告げないで行くなど!」
無茶なことをマシンガンのように言い放ち、嘆くように天を仰ぐ紫蘭に、メアリが「まぁまぁ」と宥めるような口調で、
「日比野さんたちは軍人、晃さんは一般人です。むしろ、晃さんがそのようなことをしないように配慮した日比野さんたちと、短慮を起こさなかった晃さんを褒めるべきです」
「そうだねー、私たちもだけど、一般人に何かできる状況じゃなさそうだしね……AMWもないし」
それにアイヴィーが同意し、晃もうんうんと頷く。だが紫蘭は納得がいかないようだった。
「確かに、確かに今の私たちは無力だ。しかし、それでも何かしらであいつらの手助けをしてやりたいというのが、人情というものだろう!」
「いや、それは余計なお世話ってやつだと思うぞ」
晃の正確な突っ込みに、紫蘭は言い返せず「ぐぬぬ」と呻く。それでも何か言おうとする紫蘭の口を手で塞いだ晃は、彼女の目を真っ直ぐ見て言う。
「とにかく、俺たちにできることは比乃たちと、あの駐屯地の自衛官さんたちがなんとかしてくれるのを祈るだけだ。余計なことして場を混乱させてみろ。俺、明日からどんな顔で比乃たちに会えばいいのか、わからなくなっちまうよ」
その説得に、紫蘭は不承不承といった表情を浮かべながらも、わかったと頷いた。
なんとか落ちついたらしい彼女から手を放した晃に、アイヴィーが「それにしても」と、首を傾げた。
「なんで比乃が狙われてるの? 普通なら、紫蘭かメアリか、まぁ私じゃない?」
晃ならば何か聞いているのではないか、という意図も含んだ問いだったが、問われた晃も首を振る。
「そればっかりは、俺も何も聞かされてないから……」
「ひびのんは優秀なパイロットではあるが、逆に言えばそれくらいだしな」
「何か、秘密にしている隠し事でもあるのでしょうか?」
一同は「うーん」と一頻り考えてから、
「よし、では奴が戻ってきたら、その件を問い質さなければな!」
ということになった。そんな感じで、食堂内はパニックなども起きず、あとは自衛隊がテロを解決するのを待つばかり、という雰囲気になっていた。
***
しかし、外の状況は芳しくなかった。ホテル近辺でKomadori小隊のTk-7が四機、OFMに攻撃を仕掛けたが、いずれも装甲に弾かれるか、障壁で無効化されてしまう。しかも、道路から少し外れたら人がいる住宅街がある。建物を盾にするわけにもいかず、どうにかして相手からの攻撃を避けるしかなかった。
『くそっ、これはしんどいな!』
やけくそ気味に叫んだ機体が、撃ち放たれた光線を避けるために、惜しみなくフォトンスラスターを吹かす。地上で回避運動をとって、流れ弾になった光線が民家に直撃でもしたら、間違いなく死傷者が出る。それを防ぐために、上へ逃げるしかないのだ。
そうして回避ばかりしている間にも、西洋鎧三体は、悠々とホテルのすぐ前、百五十メートルの位置に着陸した。そこで、初めて西洋鎧が言葉を発した。声の低い、若い女の声だった。
『我々の目的は、そこのホテルにいる森羅財閥の令嬢と、英国の王女、そして自衛官の身柄である』
このとき、声が聞こえてきたホテルの食堂で「え、王女いんの?」「マジで?」という会話が聞こえて、メアリが冷や汗をかいていた。
『大人しく引き渡せばそれでよし、そうでない場合は』
そこまで言って、一体の西洋鎧がホテルに銃剣の矛先を向けた。周囲を囲むTk-7が、動きを止める。人質を獲られるという、予期していた内でも最悪の展開になってしまった。こうなっては、迂闊に攻撃することもできない。
『三分待つ。それまでに対象が現れなかった場合、この建物を破壊する』
左右にいた別の西洋鎧が、勝ち誇ったように片腕をあげてみせる。それを見て歯噛みするしかないKomadori1に、部下の口から『た、隊長……』と、指示を仰ぐような声が漏れた。
自分とて、どうにかできるなら、どうにかしたい。しかし、この状況では――
苦渋の決断を迫られている彼に、部下とは別チャンネルの通信が入った。その周波数は、部隊長からの物だった。すがるように通信を繋げる。どうするにしても、上官の指示がほしかった。
『おう、奴らの要求はこっちも聞いた。各機へ』
部隊長は淡々とした言葉で、その命令を告げた。
『眼前の敵性勢力を排除せよ。最優先だ』
一階の銃声が静かになったと思ったら、今度は外から爆音、金属同士がぶつかり合う音などが聞こえてきたのだ。近くで機動兵器による戦闘が発生していることは明確で、普通の一般人なら不安で仕方がなくなる。
その証拠に、観光客らはざわつき、近くにいた従業員を囲んで「ここは大丈夫なんだろうな?」などと詰め寄っている。
従業員は「近隣の自衛隊がすでに鎮圧のために出動しております。お客様においては、このまま避難を続けていただいて――」と、テンプレートな回答をした。それを聞いた数人は「自衛隊が出たからなんだっていうんだ!」と騒いだが、他の、その自衛隊が第三師団であることを知っている観光客は、何かを察した顔でそこから離れた。
狂ってる師団の噂は、一般人でも少しニュースに詳しい人なら知っているのだ。
その一方で、歓天喜地高等学校の生徒たちはというと、
「おー、外はド派手にやってるな」
「くそ、生のAMW戦を見に行くチャンスなのになぁ……」
「やめとけやめとけ、命あっての物種だろ」
「それより誰だよハートの列止めてるの、手札が全然減らないんだが」
などと言いながら、外の騒ぎなどなんてことないと言わんばかりに、トランプやUNO、人生ゲームに興じていた。その他にも、何故か将棋盤を挟んでいたり、麻雀卓を囲っているグループもあった。
大人よりも余程落ち着いている学生たちを見て、一部の客は「最近の高校生は落ち着きがあるなぁ」と、関心していたのだった。
それらから離れた所で、少女三人に詰問されている一人の男子がいた。
「それで、ひびのんたちをあっさり行かせたと、そういうことなんだな? 晃らしくもない! そこは加勢しに行くべきだろう! ひびのんたちも薄情なものだ、私たちに何も告げないで行くなど!」
無茶なことをマシンガンのように言い放ち、嘆くように天を仰ぐ紫蘭に、メアリが「まぁまぁ」と宥めるような口調で、
「日比野さんたちは軍人、晃さんは一般人です。むしろ、晃さんがそのようなことをしないように配慮した日比野さんたちと、短慮を起こさなかった晃さんを褒めるべきです」
「そうだねー、私たちもだけど、一般人に何かできる状況じゃなさそうだしね……AMWもないし」
それにアイヴィーが同意し、晃もうんうんと頷く。だが紫蘭は納得がいかないようだった。
「確かに、確かに今の私たちは無力だ。しかし、それでも何かしらであいつらの手助けをしてやりたいというのが、人情というものだろう!」
「いや、それは余計なお世話ってやつだと思うぞ」
晃の正確な突っ込みに、紫蘭は言い返せず「ぐぬぬ」と呻く。それでも何か言おうとする紫蘭の口を手で塞いだ晃は、彼女の目を真っ直ぐ見て言う。
「とにかく、俺たちにできることは比乃たちと、あの駐屯地の自衛官さんたちがなんとかしてくれるのを祈るだけだ。余計なことして場を混乱させてみろ。俺、明日からどんな顔で比乃たちに会えばいいのか、わからなくなっちまうよ」
その説得に、紫蘭は不承不承といった表情を浮かべながらも、わかったと頷いた。
なんとか落ちついたらしい彼女から手を放した晃に、アイヴィーが「それにしても」と、首を傾げた。
「なんで比乃が狙われてるの? 普通なら、紫蘭かメアリか、まぁ私じゃない?」
晃ならば何か聞いているのではないか、という意図も含んだ問いだったが、問われた晃も首を振る。
「そればっかりは、俺も何も聞かされてないから……」
「ひびのんは優秀なパイロットではあるが、逆に言えばそれくらいだしな」
「何か、秘密にしている隠し事でもあるのでしょうか?」
一同は「うーん」と一頻り考えてから、
「よし、では奴が戻ってきたら、その件を問い質さなければな!」
ということになった。そんな感じで、食堂内はパニックなども起きず、あとは自衛隊がテロを解決するのを待つばかり、という雰囲気になっていた。
***
しかし、外の状況は芳しくなかった。ホテル近辺でKomadori小隊のTk-7が四機、OFMに攻撃を仕掛けたが、いずれも装甲に弾かれるか、障壁で無効化されてしまう。しかも、道路から少し外れたら人がいる住宅街がある。建物を盾にするわけにもいかず、どうにかして相手からの攻撃を避けるしかなかった。
『くそっ、これはしんどいな!』
やけくそ気味に叫んだ機体が、撃ち放たれた光線を避けるために、惜しみなくフォトンスラスターを吹かす。地上で回避運動をとって、流れ弾になった光線が民家に直撃でもしたら、間違いなく死傷者が出る。それを防ぐために、上へ逃げるしかないのだ。
そうして回避ばかりしている間にも、西洋鎧三体は、悠々とホテルのすぐ前、百五十メートルの位置に着陸した。そこで、初めて西洋鎧が言葉を発した。声の低い、若い女の声だった。
『我々の目的は、そこのホテルにいる森羅財閥の令嬢と、英国の王女、そして自衛官の身柄である』
このとき、声が聞こえてきたホテルの食堂で「え、王女いんの?」「マジで?」という会話が聞こえて、メアリが冷や汗をかいていた。
『大人しく引き渡せばそれでよし、そうでない場合は』
そこまで言って、一体の西洋鎧がホテルに銃剣の矛先を向けた。周囲を囲むTk-7が、動きを止める。人質を獲られるという、予期していた内でも最悪の展開になってしまった。こうなっては、迂闊に攻撃することもできない。
『三分待つ。それまでに対象が現れなかった場合、この建物を破壊する』
左右にいた別の西洋鎧が、勝ち誇ったように片腕をあげてみせる。それを見て歯噛みするしかないKomadori1に、部下の口から『た、隊長……』と、指示を仰ぐような声が漏れた。
自分とて、どうにかできるなら、どうにかしたい。しかし、この状況では――
苦渋の決断を迫られている彼に、部下とは別チャンネルの通信が入った。その周波数は、部隊長からの物だった。すがるように通信を繋げる。どうするにしても、上官の指示がほしかった。
『おう、奴らの要求はこっちも聞いた。各機へ』
部隊長は淡々とした言葉で、その命令を告げた。
『眼前の敵性勢力を排除せよ。最優先だ』
0
あなたにおすすめの小説
強制ハーレムな世界で元囚人の彼は今日もマイペースです。
きゅりおす
SF
ハーレム主人公は元囚人?!ハーレム風SFアクション開幕!
突如として男性の殆どが消滅する事件が発生。
そんな人口ピラミッド崩壊な世界で女子生徒が待ち望んでいる中、現れる男子生徒、ハーレムの予感(?)
異色すぎる主人公が周りを巻き込みこの世界を駆ける!
日本新世紀ー日本の変革から星間連合の中の地球へー
黄昏人
SF
現在の日本、ある地方大学の大学院生のPCが化けた!
あらゆる質問に出してくるとんでもなくスマートで完璧な答え。この化けたPC“マドンナ”を使って、彼、誠司は核融合発電、超バッテリーとモーターによるあらゆるエンジンの電動化への変換、重力エンジン・レールガンの開発・実用化などを通じて日本の経済・政治状況及び国際的な立場を変革していく。
さらに、こうしたさまざまな変革を通じて、日本が主導する地球防衛軍は、巨大な星間帝国の侵略を跳ね返すことに成功する。その結果、地球人類はその星間帝国の圧政にあえいでいた多数の歴史ある星間国家の指導的立場になっていくことになる。
この中で、自らの進化の必要性を悟った人類は、地球連邦を成立させ、知能の向上、他星系への植民を含む地球人類全体の経済の底上げと格差の是正を進める。
さらには、マドンナと誠司を擁する地球連邦は、銀河全体の生物に迫る危機の解明、撃退法の構築、撃退を主導し、銀河のなかに確固たる地位を築いていくことになる。
蒼穹の裏方
Flight_kj
SF
日本海軍のエンジンを中心とする航空技術開発のやり直し
未来の知識を有する主人公が、海軍機の開発のメッカ、空技廠でエンジンを中心として、武装や防弾にも口出しして航空機の開発をやり直す。性能の良いエンジンができれば、必然的に航空機も優れた機体となる。加えて、日本が遅れていた電子機器も知識を生かして開発を加速してゆく。それらを利用して如何に海軍は戦ってゆくのか?未来の知識を基にして、どのような戦いが可能になるのか?航空機に関連する開発を中心とした物語。カクヨムにも投稿しています。
異世界宇宙SFの建艦記 ――最強の宇宙戦艦を建造せよ――
黒鯛の刺身♪
SF
主人公の飯富晴信(16)はしがない高校生。
ある朝目覚めると、そこは見たことのない工場の中だった。
この工場は宇宙船を作るための設備であり、材料さえあれば巨大な宇宙船を造ることもできた。
未知の世界を開拓しながら、主人公は現地の生物達とも交流。
そして時には、戦乱にも巻き込まれ……。
忘却の艦隊
KeyBow
SF
新設された超弩級砲艦を旗艦とし新造艦と老朽艦の入れ替え任務に就いていたが、駐留基地に入るには数が多く、月の1つにて物資と人員の入れ替えを行っていた。
大型輸送艦は工作艦を兼ねた。
総勢250艦の航宙艦は退役艦が110艦、入れ替え用が同数。
残り30艦は増強に伴い新規配備される艦だった。
輸送任務の最先任士官は大佐。
新造砲艦の設計にも関わり、旗艦の引き渡しのついでに他の艦の指揮も執り行っていた。
本来艦隊の指揮は少将以上だが、輸送任務の為、設計に関わった大佐が任命された。
他に星系防衛の指揮官として少将と、退役間近の大将とその副官や副長が視察の為便乗していた。
公安に近い監査だった。
しかし、この2名とその側近はこの艦隊及び駐留艦隊の指揮系統から外れている。
そんな人員の載せ替えが半分ほど行われた時に中緊急警報が鳴り、ライナン星系第3惑星より緊急の救援要請が入る。
機転を利かせ砲艦で敵の大半を仕留めるも、苦し紛れに敵は主系列星を人口ブラックホールにしてしまった。
完全にブラックホールに成長し、その重力から逃れられないようになるまで数分しか猶予が無かった。
意図しない戦闘の影響から士気はだだ下がり。そのブラックホールから逃れる為、禁止されている重力ジャンプを敢行する。
恒星から近い距離では禁止されているし、システム的にも不可だった。
なんとか制限内に解除し、重力ジャンプを敢行した。
しかし、禁止されているその理由通りの状況に陥った。
艦隊ごとセットした座標からズレ、恒星から数光年離れた所にジャンプし【ワープのような架空の移動方法】、再び重力ジャンプ可能な所まで移動するのに33年程掛かる。
そんな中忘れ去られた艦隊が33年の月日の後、本星へと帰還を目指す。
果たして彼らは帰還できるのか?
帰還出来たとして彼らに待ち受ける運命は?
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
痩せる為に不人気のゴブリン狩りを始めたら人生が変わりすぎた件~痩せたらお金もハーレムも色々手に入りました~
ぐうのすけ
ファンタジー
主人公(太田太志)は高校デビューと同時に体重130キロに到達した。
食事制限とハザマ(ダンジョン)ダイエットを勧めれるが、太志は食事制限を後回しにし、ハザマダイエットを開始する。
最初は甘えていた大志だったが、人とのかかわりによって徐々に考えや行動を変えていく。
それによりスキルや人間関係が変化していき、ヒロインとの関係も変わっていくのだった。
※最初は成長メインで描かれますが、徐々にヒロインの展開が多めになっていく……予定です。
カクヨムで先行投稿中!
モブ高校生と愉快なカード達〜主人公は無自覚脱モブ&チート持ちだった!カードから美少女を召喚します!強いカード程1癖2癖もあり一筋縄ではない〜
KeyBow
ファンタジー
1999年世界各地に隕石が落ち、その数年後に隕石が落ちた場所がラビリンス(迷宮)となり魔物が町に湧き出した。
各国の軍隊、日本も自衛隊によりラビリンスより外に出た魔物を駆逐した。
ラビリンスの中で魔物を倒すと稀にその個体の姿が写ったカードが落ちた。
その後、そのカードに血を掛けるとその魔物が召喚され使役できる事が判明した。
彼らは通称カーヴァント。
カーヴァントを使役する者は探索者と呼ばれた。
カーヴァントには1から10までのランクがあり、1は最弱、6で強者、7や8は最大戦力で鬼神とも呼ばれる強さだ。
しかし9と10は報告された事がない伝説級だ。
また、カードのランクはそのカードにいるカーヴァントを召喚するのに必要なコストに比例する。
探索者は各自そのラビリンスが持っているカーヴァントの召喚コスト内分しか召喚出来ない。
つまり沢山のカーヴァントを召喚したくてもコスト制限があり、強力なカーヴァントはコストが高い為に少数精鋭となる。
数を選ぶか質を選ぶかになるのだ。
月日が流れ、最初にラビリンスに入った者達の子供達が高校生〜大学生に。
彼らは二世と呼ばれ、例外なく特別な力を持っていた。
そんな中、ラビリンスに入った自衛隊員の息子である斗枡も高校生になり探索者となる。
勿論二世だ。
斗枡が持っている最大の能力はカード合成。
それは例えばゴブリンを10体合成すると10体分の力になるもカードのランクとコストは共に変わらない。
彼はその程度の認識だった。
実際は合成結果は最大でランク10の強さになるのだ。
単純な話ではないが、経験を積むとそのカーヴァントはより強力になるが、特筆すべきは合成元の生き残るカーヴァントのコストがそのままになる事だ。
つまりランク1(コスト1)の最弱扱いにも関わらず、実は伝説級であるランク10の強力な実力を持つカーヴァントを作れるチートだった。
また、探索者ギルドよりアドバイザーとして姉のような女性があてがわれる。
斗枡は平凡な容姿の為に己をモブだと思うも、周りはそうは見ず、クラスの底辺だと思っていたらトップとして周りを巻き込む事になる?
女子が自然と彼の取り巻きに!
彼はモブとしてモブではない高校生として生活を始める所から物語はスタートする。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる