帰ってこい?私が聖女の娘だからですか?残念ですが、私はもう平民ですので   本編完結致しました

おいどんべい

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9.シュールト公爵家side (追放者side)

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遂に!遂に!あの邪魔者が居なくなった。
レルト王子もよくやってくれたものだ!
血が繋がっているわけでもないのに育ててやってはいたが、正直もう飽きていたからな。
しかし、さすがは聖女の娘。
学校での成績は常にトップであった。
そこが実に面白くないところだったがな。

きっとマルリはいなくなっていることであろう。
生まれてこのかた貴族として生活してきたのだ。
誰の助けもない平民としての生活ならばもうのたれ死んでいるであろうな。

「シュッシュールト様!国王から手紙が!手紙がやって来ましたぞ!」

「それがどうした。いちいち喚くでない!」

全くうるさくてかなわん。
もうちょっと大人しくできないものなのか

「ほれ、渡してみろ」

「ハッ!」

一体何用だ?
婚約破棄の詫びか?
やはり王族はとても気が利くものだ。

「なっ⁈なんだこれは!」

「どうしましたか?」

「マルリに貴族としての位を返還し、王の前に連れていけだと…?どうしてだ!どうして…クッソ!」

どうして王族があいつを気にかけるんだ?
聖女の娘だからか?だとして一体なんの価値があるのだ?
あいつは娘であり、聖女ではないと言うのに!

「シュールト様!さらに王から言われた事があります!」

「なんだ?」

「5年後までに連れて来なければ…爵位剥奪だと…」

「は…?」

爵位剥奪だと?
どうしてそこまでのことをされなければいけないのだ?
だが爵位剥奪だけは回避しなければ!

「おい!これからマルリ捜索を始める!手の空いている者をかき集めてこい!」

必ず見つけ出してやるぞ、マルリ!




◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇
どうも、作者のおいどんべいです!
シュールト公爵の下の名前決めないといけないのですがなかなか難しいですな。
頑張ってざまぁ展開にして行きたいと思います!
あらかたこれからのストーリーは考えているのですがカテゴリーが【恋愛】じゃなくて【ファンタジー】になる気がするんですよね。
なので、どこかでマルリちゃんに恋してもらえるよう頑張ります!
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