神子様のラヴァーボーイ!

荷稲 まこと

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コスチュームプレイは細部までこだわって

2話 ※

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宿に到着して。
僕は寝室、エルはシャワールームでそれぞれ着替え、一斉に見せ合うことにした。
僕は緑色の袖なしミニ丈のチャイナ。
自分で言って少し虚しくなるけど…似合うなぁ。
もう少し筋肉がつけば良いのに…と鏡の前でマッスルポーズを取る。

「…なにしてるんだ?」
「!!エル!着替えて…」

エルの声が聞こえた僕はすかさず振り返り、言葉を失った。
露出度高めのやつを着てもらったのだが…完璧すぎる。
深い青色のホルターネック、ミニ丈のチャイナ。
胸元が穴あきで谷間が見えている。
ちなみにまだ見えないがその背中もガラ空きのはずだ。
収まりきらない太ももがスリットを大きく割っている。
童貞じゃなくて良かった。童貞なら死んでる。

「………………!!」
「…やっぱり変か?絶対似合ってないよな?」
「そんなことはない!最高です!ありがとうございます!!」
「なんで敬語?」

敬語にもなるさ。
チップをその胸の穴に捩じ込みたい。

「お前のは俺のに比べて随分と露出が少ないな。不公平だ」
「僕は王道担当だからね。エロ担当はエルだから」
「理不尽だ…」

貧相な僕がそれを着ても"すんっ"てなるだけだぞ。
それよりも…。

「ちゃんと下着も着けてくれた?」
「………あれは、下着として正解なのか?」
「正解も正解。大正解」
「………」
「ぴらって前の布、めくって見せて?」

僕のお願いにエルは顔を真っ赤して従ってくれた。
従順でよろしい。
その下着はほぼ紐で、陰茎は隠されていない。
布があるのは睾丸部分のみ。
いわゆる、たまブラだ。
そして丸出しの陰茎には根元と亀頭の下あたりにシュシュの様なレースのリボンが巻かれている。
…完璧だ。

「一瞬でちんこ勃った」
「そんなの教えてくれなくていい…!」
「あは、そんなこと言わないでよ。これから体に直接教えてあげるのに」

僕はエルの手を引いて、ベッドに連れ込んだ。



ベッドにエルを座らせ、360度まんべんなく観察する。
背中の穴あきも良い仕事をしていて、美しい肩甲骨と背筋を彩っている。
どこから責めるか悩むなぁ。

「おい、見過ぎだ…」
「ごめんごめん。可愛くってつい」

焦れたエルがもじもじし始めたので、そろそろ始めようか。
散々迷ったが、彼の後ろに座ることにした。
まずはその背に手を這わす。
骨や筋肉に沿って撫でると、くすぐったいのかピクピクと時々体を震わせた。
背中の感度も良好…と。
ちゅ、ちゅと背中にキスを落としながら脇に手を伸ばす。
脇の下に触れるとエルは笑い始めた。

「そこ、くすぐってえって。くくく…あっ!」

脇をくすぐられて緊張が解けたところで、服に手を差し込み胸を揉んだ。
脇から服に手を入れるって…良いよね。
エルの体を後ろに倒し、僕にもたれるような体勢にする。
これなら彼より小さい僕でも上から覗ける。
ぴったりとした服の中で僕の手が蠢く様がはっきりと見える。

「う…あっ、んっんっ」
「おっぱい気持ちよさそうだね、エル」
「んあっう、ん…あっ」

服で見えないから感触頼りで乳輪をくるくると撫でる。
乳首にはあえて触れない。
彼から強請るのを待つため。

「あっなあ、ルイ、ちゃんと触れよぉ」
「なにを?」

耳に息を吹き込みながら聞く。

「ん、んん、ううっ」
「教えて?前は教えてくれたよね?」
「ふぅっ…んっ…ち、ちくび、触って」
「触って?」
「い、いじめて…あんっ!」
「ふふ、おねだり上手になったね、エル」

僕が何と言えば喜ぶのか分かってきたみたいだ。
希望としてはもっとやらしい言葉を使って欲しいけどね。
それは追々。

彼の要望通り、乳首をいじめる。
強めにぎゅっと摘んだり、爪の先で弾いたり。

「ああっ!あんっ!あっあっ!ふあぁっ!」

エルはビクビクと分かりやすく体を跳ねさせる。
先日の媚薬果実の件からエルの感度はぐんと上がった。
胸全体を掴む様に手を広げるとぐっと谷間を寄せて、手のひらでぐりぐりと強く乳首を押し込んだ。

「ああぁぁッ!!」

その瞬間彼は腰を高く持ち上げ、カクカクと揺らす。

「エル、イったの?」
「あ…うう、イったけど、イけてない…!!」
「?」

彼の言うことがよく分からなくて、射精したのか布をはぐって見てみると、レースのリボンが勃起した陰茎に食い込んで射精の邪魔をしていた。

「あらら、エル空イきしたんだ」
「は…なんだそれ……。なあ、もうこれ取っていいか?」

リボンに手を伸ばす彼の腕を止める。

「っ!なんで…」
「エル、いつも出しすぎて疲れちゃうでしょ?それ、しばらく着けとこうよ」
「な…!」
「大丈夫、出さなくてもイけるから」

彼の睾丸に手を伸ばし、布の上から優しく揉んだ。

「あっばかっ!今そこ揉むな…!」
「ふふ、いーっぱい精液溜めて、一気に出そうね。気持ちいいよ、きっと」
「やだ、やだやだやだ…!」

嫌がる彼の声を無視して、僕は彼のアナルに手を伸ばした。

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