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不甲斐ない男
秘密
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シンエンから突きつけられた疑念に唖然としていると、すかさず畳み掛けられた。
「我の秘密は全て打ち明けた。フーシンの秘密も打ち明けろ。でないと正しい答えは導き出せない。」
さあ、腹を決めろ、と催促されて、渋々とフーシンは口を割った。
渋々…ではないか。
近習として決して口には出せないこと。しかし誰かに聞いてもらいたい気持ちに抗えなかった。
「フェイは国を統べる気がない、そう思うようになりました。」
帝とて人の子。得意なこともあれば苦手なこともある。だからこそ宰相をはじめ、臣下がそれを支える。
しかし、フェイは違うように見える。
「丸投げというよりは、言いなりでしょうか。」
臣下達がお伺いを立てるという感じではない、決めたから認めろ、こんな言い回しで政が動く。動かしているのは、宰相と各府の長だ。
フェイは黙って彼らを野放しにし、好き勝手にやらせている。
「…なるほど。それから?」
先を催促するシンエンの言葉に返すのを躊躇う。
この先は…。
「まだあるだろう?言え。」
「フェイは…奥の宮には参りません。夜は小姓達と閨に籠ります。…毎晩。」
「何か問題が?」
ソニア様には子は要らない。大夫に育てられたフェイにとってはスーチーは妹のような存在だ。
捌け口に側女ではなく小姓を使うのはよくあることだ、シンエンはそう諭してくる。
察してくれないシンエンにフーシンは諦めるしか無かった。
「その…小姓は…全員男なのです。」
「はっ!?」
なんでも見通せると思っていたシンエンの唖然とした顔を見て、先ほどの仕返しが出来たような気がした。
「…正さねばならない、のか。いや待て、しかし…。」
ブツブツとシンエンは独り言を呟き続ける。
今度はフーシンが黙ってそれを見つめる番だ。
思考の沼に落ちたシンエンを掬い上げる事は誰にもできない。
ただ黙って這い上がってくるのを待つしかないことを長年の付き合いでフーシンは良く知っている。
「フーシン、謀反だ。」
思考の沼から抜け出たシンエンが伝えた言葉は思ってもいない結論であった。
「我の秘密は全て打ち明けた。フーシンの秘密も打ち明けろ。でないと正しい答えは導き出せない。」
さあ、腹を決めろ、と催促されて、渋々とフーシンは口を割った。
渋々…ではないか。
近習として決して口には出せないこと。しかし誰かに聞いてもらいたい気持ちに抗えなかった。
「フェイは国を統べる気がない、そう思うようになりました。」
帝とて人の子。得意なこともあれば苦手なこともある。だからこそ宰相をはじめ、臣下がそれを支える。
しかし、フェイは違うように見える。
「丸投げというよりは、言いなりでしょうか。」
臣下達がお伺いを立てるという感じではない、決めたから認めろ、こんな言い回しで政が動く。動かしているのは、宰相と各府の長だ。
フェイは黙って彼らを野放しにし、好き勝手にやらせている。
「…なるほど。それから?」
先を催促するシンエンの言葉に返すのを躊躇う。
この先は…。
「まだあるだろう?言え。」
「フェイは…奥の宮には参りません。夜は小姓達と閨に籠ります。…毎晩。」
「何か問題が?」
ソニア様には子は要らない。大夫に育てられたフェイにとってはスーチーは妹のような存在だ。
捌け口に側女ではなく小姓を使うのはよくあることだ、シンエンはそう諭してくる。
察してくれないシンエンにフーシンは諦めるしか無かった。
「その…小姓は…全員男なのです。」
「はっ!?」
なんでも見通せると思っていたシンエンの唖然とした顔を見て、先ほどの仕返しが出来たような気がした。
「…正さねばならない、のか。いや待て、しかし…。」
ブツブツとシンエンは独り言を呟き続ける。
今度はフーシンが黙ってそれを見つめる番だ。
思考の沼に落ちたシンエンを掬い上げる事は誰にもできない。
ただ黙って這い上がってくるのを待つしかないことを長年の付き合いでフーシンは良く知っている。
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思考の沼から抜け出たシンエンが伝えた言葉は思ってもいない結論であった。
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