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第三部 暗黒魔星編
第160話 行方不明
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セレストに戻ってみたら、ステファたちが行方不明になっていた。
リリスや、補佐官の話を聞く限り、カイトの船でドックまで行ったようだ。
そこで、なんらかのトラブルにあった可能性が高い。
カードでステファやカイトに連絡してみるが、返事がない。
一度ドックに行ってみるしかないだろう。
ドラゴンの角も手に入れ、これで大公の許可を得てリリスと結婚できると思ったのに、また先送りか……。
いっそ、ステファたちのことはほっといて、結婚式を済ませてしまおうかと思ったが、ステファだけならまだしも、アリアと聖女が一緒ではそうもいかない。リリスにとって大切な二人だからな。
さて、ドックに向かうにしても、竜姫をどうにかしないといけない。
とりあえず、両親に頼んで、王宮に住まわせてもらうか。
「竜姫様、俺たちはこれから急遽ドックに向かわなければならなくなりました。セレストの王宮に部屋を用意させますので、そこでお待ちいただけますか?」
「急いでいるなら、私も一緒にドックに向かいますよ」
一緒に、か……。王宮に連れて行くだけならさほど時間はかからない。だが、両親への説明に時間がかかるだろう。
それに、戻ってきたばかりで、また出かけると言ったら、両親はいい顔をしないはずだ。
納得してもらうまでに、それなりに時間がかかるのは間違いない。
良くも悪くも、子煩悩な両親なのである。
竜姫を連れていった場合、住み心地でいえば、ハルクのそれは問題ないだろう。
王宮には劣るかもしれないが、セレストの一般家庭よりはるかにマシだ。
ただ、問題なのが、これから先、荒事に巻き込まれるかもしれないということだ。
ステファたちが行方不明になった原因がわかっていない以上、警戒しないわけにはいかない。
「もしかすると、危険なことになるかもしれませんよ?」
「そんなことになっても、私はドラゴンなので、大丈夫だと思います」
「そうですか? それならこのままドックに向かわせてもらいますね」
「はい、どうぞ」
まあ、確かに竜姫はドラゴンだし。俺たちより丈夫だろう。
「チハル、このままドックに向かってくれ」
「キャプテン、その前に伝文が届いている」
「伝文? 誰からだ?」
「航宙管理局」
「航宙管理局? ……。あっそうだ! 何か忘れていると思ったら、ウィリーさんから航宙管理局に出頭するようにお願いされたんだった」
めんどうくさいから逃げてきたわけではない。本当に忘れていたのだ。
「どうするかな。ステファたちを探さないといけないし、ウィリーさんを無視するわけにもいかないし」
「ステファを探すのには航宙管理局の協力が不可欠」
確かに、チハルの言う通り、ステファたちが宇宙船で移動したなら、航宙管理局なら行先がわかるかもしれない。
「だがな、今更アンタレスに戻るのもな……」
別れを告げてきたばかりなのにすぐに戻るのは気まずい。
「ウィリーにドックまで来てもらえばいい」
「そうだな、行方不明者の捜索で、緊急事態だと言って、こちらに来てもらうか」
アンタレスで出頭できなかった理由もそれでいいや。
「それじゃあ、それで、返事を返しておく」
「そうしてくれ」
チハルが、連絡を取り、ウィリーさんがドックまで来てくれることになった。
「それじゃあ、改めて、ドックに向けて出発!」
「了解」
俺たちがセレストを出発して、ドックに到着したのは十日後のことだった。
なんと、そこにはウィリーさんが待ち構えていた。
「セイヤくん待ってたよ。今度は逃がさないからね」
「別に、逃げるつもりはなかったのですが……。すみません。それにしても、到着が早かったですね。早くても、ウィリーさんがこちらに来るのは一週間後だと思っていたのですが」
「緊急航行で来たからね。あっという間さ。もっとも、セイヤくんのゲートにはかなわないけどね」
「あはははは」
おれは、引きつった笑いを漏らす。
「でもそれって、職権乱用じゃないですか?」
「航宙管理局にとって、これ以上の緊急事態はないからね」
「緊急事態ではないでしょう?」
「セイヤくんは、事の重大性を認識していないね」
「重大性ですか?」
「そうだよ。セイヤくんがゲートを作って移動できるということは、航宙管理局の存在を脅かす大事件なんだよ!」
「存在を脅かすなんて、大袈裟ですね」
「大袈裟なもんか! 少し考えてみてくれ、全員がセイヤくんと同じ方法で移動できるようになったら、航宙管理局は要らなくなるよね?」
「要らなくなるってことはないと思いますが、仕事の内容は変わるかもしれませんね」
「それは、少なからず影響があるということだろ?」
「ですが、ゲートを作ることは、他の人にはではできないと思いますよ」
「現段階では、だろ。将来は可能になるかもしれない」
「そうですね、その可能性はゼロではありませんね」
「だから、その可能性も含めて、詳しく話を聞きたいんだ」
「わかりました。ですが、こちらも急いでいまして」
「何かあったのかい?」
「仲間が行方不明になっていまして。早く情報を集めないといけないんです」
「うーん。わかった! 情報収集に協力するから、こちらにも協力して欲しい」
「そういうことなら、わかりました」
「じゃあ、場所を変えて話し合おうか」
俺とウィリーさんは場所を航宙管理局に移して、話し合いを行った。
こちらからは、ゲートは一時的にしか開けないこと、ゲートを作るのに必要なオメガユニットは四基一組しかなく、新たに作るには、設計図がなく、技術も失われていること、どこでも好きな所にでられるのではなく、予め異次元に航路を見つけて置く必要があることなどを説明した。
ウィリーさんからは、カイトを連れた宇宙船とステファ達が乗ったカイトの宇宙船が、どちらも、ゲートを抜けて、連邦のアルデバラン方面に向かったとの情報が提供された。
なぜ、ステファ達がカイトの船に乗って、カイトは自分の船でなく他の船で移動しているのだ?
一体、カイトとステファたちに何があったのだろう?
ステファの奴、カイトを置き去りにして、カイトの船を乗っ取ったのか?
リリスや、補佐官の話を聞く限り、カイトの船でドックまで行ったようだ。
そこで、なんらかのトラブルにあった可能性が高い。
カードでステファやカイトに連絡してみるが、返事がない。
一度ドックに行ってみるしかないだろう。
ドラゴンの角も手に入れ、これで大公の許可を得てリリスと結婚できると思ったのに、また先送りか……。
いっそ、ステファたちのことはほっといて、結婚式を済ませてしまおうかと思ったが、ステファだけならまだしも、アリアと聖女が一緒ではそうもいかない。リリスにとって大切な二人だからな。
さて、ドックに向かうにしても、竜姫をどうにかしないといけない。
とりあえず、両親に頼んで、王宮に住まわせてもらうか。
「竜姫様、俺たちはこれから急遽ドックに向かわなければならなくなりました。セレストの王宮に部屋を用意させますので、そこでお待ちいただけますか?」
「急いでいるなら、私も一緒にドックに向かいますよ」
一緒に、か……。王宮に連れて行くだけならさほど時間はかからない。だが、両親への説明に時間がかかるだろう。
それに、戻ってきたばかりで、また出かけると言ったら、両親はいい顔をしないはずだ。
納得してもらうまでに、それなりに時間がかかるのは間違いない。
良くも悪くも、子煩悩な両親なのである。
竜姫を連れていった場合、住み心地でいえば、ハルクのそれは問題ないだろう。
王宮には劣るかもしれないが、セレストの一般家庭よりはるかにマシだ。
ただ、問題なのが、これから先、荒事に巻き込まれるかもしれないということだ。
ステファたちが行方不明になった原因がわかっていない以上、警戒しないわけにはいかない。
「もしかすると、危険なことになるかもしれませんよ?」
「そんなことになっても、私はドラゴンなので、大丈夫だと思います」
「そうですか? それならこのままドックに向かわせてもらいますね」
「はい、どうぞ」
まあ、確かに竜姫はドラゴンだし。俺たちより丈夫だろう。
「チハル、このままドックに向かってくれ」
「キャプテン、その前に伝文が届いている」
「伝文? 誰からだ?」
「航宙管理局」
「航宙管理局? ……。あっそうだ! 何か忘れていると思ったら、ウィリーさんから航宙管理局に出頭するようにお願いされたんだった」
めんどうくさいから逃げてきたわけではない。本当に忘れていたのだ。
「どうするかな。ステファたちを探さないといけないし、ウィリーさんを無視するわけにもいかないし」
「ステファを探すのには航宙管理局の協力が不可欠」
確かに、チハルの言う通り、ステファたちが宇宙船で移動したなら、航宙管理局なら行先がわかるかもしれない。
「だがな、今更アンタレスに戻るのもな……」
別れを告げてきたばかりなのにすぐに戻るのは気まずい。
「ウィリーにドックまで来てもらえばいい」
「そうだな、行方不明者の捜索で、緊急事態だと言って、こちらに来てもらうか」
アンタレスで出頭できなかった理由もそれでいいや。
「それじゃあ、それで、返事を返しておく」
「そうしてくれ」
チハルが、連絡を取り、ウィリーさんがドックまで来てくれることになった。
「それじゃあ、改めて、ドックに向けて出発!」
「了解」
俺たちがセレストを出発して、ドックに到着したのは十日後のことだった。
なんと、そこにはウィリーさんが待ち構えていた。
「セイヤくん待ってたよ。今度は逃がさないからね」
「別に、逃げるつもりはなかったのですが……。すみません。それにしても、到着が早かったですね。早くても、ウィリーさんがこちらに来るのは一週間後だと思っていたのですが」
「緊急航行で来たからね。あっという間さ。もっとも、セイヤくんのゲートにはかなわないけどね」
「あはははは」
おれは、引きつった笑いを漏らす。
「でもそれって、職権乱用じゃないですか?」
「航宙管理局にとって、これ以上の緊急事態はないからね」
「緊急事態ではないでしょう?」
「セイヤくんは、事の重大性を認識していないね」
「重大性ですか?」
「そうだよ。セイヤくんがゲートを作って移動できるということは、航宙管理局の存在を脅かす大事件なんだよ!」
「存在を脅かすなんて、大袈裟ですね」
「大袈裟なもんか! 少し考えてみてくれ、全員がセイヤくんと同じ方法で移動できるようになったら、航宙管理局は要らなくなるよね?」
「要らなくなるってことはないと思いますが、仕事の内容は変わるかもしれませんね」
「それは、少なからず影響があるということだろ?」
「ですが、ゲートを作ることは、他の人にはではできないと思いますよ」
「現段階では、だろ。将来は可能になるかもしれない」
「そうですね、その可能性はゼロではありませんね」
「だから、その可能性も含めて、詳しく話を聞きたいんだ」
「わかりました。ですが、こちらも急いでいまして」
「何かあったのかい?」
「仲間が行方不明になっていまして。早く情報を集めないといけないんです」
「うーん。わかった! 情報収集に協力するから、こちらにも協力して欲しい」
「そういうことなら、わかりました」
「じゃあ、場所を変えて話し合おうか」
俺とウィリーさんは場所を航宙管理局に移して、話し合いを行った。
こちらからは、ゲートは一時的にしか開けないこと、ゲートを作るのに必要なオメガユニットは四基一組しかなく、新たに作るには、設計図がなく、技術も失われていること、どこでも好きな所にでられるのではなく、予め異次元に航路を見つけて置く必要があることなどを説明した。
ウィリーさんからは、カイトを連れた宇宙船とステファ達が乗ったカイトの宇宙船が、どちらも、ゲートを抜けて、連邦のアルデバラン方面に向かったとの情報が提供された。
なぜ、ステファ達がカイトの船に乗って、カイトは自分の船でなく他の船で移動しているのだ?
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