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【33】そういうのは、二人きりの時だけにしてください
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「……それで、本気でやるんですか?お披露目会なんて」
寝間着姿のまま、僕はベッドの上で小さくため息をついた。起きて間もない身体に、現実の重さがじわじわとのしかかってくる。
アルヴィスは隣で腕を組み、やたらと楽しそうに口元を吊り上げていた。
「そりゃあな。誓約の印も消えて、正式に結ばれたってことを見せつけりゃ、うるせぇ貴族どもも黙るだろ」
「そ、そんな風に言わないでください……!」
思わず真っ赤になった顔を両手で覆う。昨夜から今朝にかけてのことを思い出してしまって、身体の内側がまだ火照っている気がする。
そんな僕を、アルヴィスはお構いなしにぐいっと覗き込んで、ニヤリと笑った。
「んで、何着るんだ? まさかその可愛い格好のまま出るつもりじゃねぇよな?」
「……流石に、礼装くらい着ますよっ!」
ぴしゃりと言い返したけれど、顔の熱は収まってくれない。それどころか、アルヴィスの視線がじろじろと僕の寝間着を辿っていて――恥ずかしさのあまり、僕は思わず布団を引き寄せて膝まで隠した。
そう。僕たちはこれから、両国の反対派貴族たちを集めた場で、「完全に夫婦として結ばれた」という事実を、正式に伝えることになっていた。
くっきりと二人の腕に刻まれていた誓約の印が、今は跡形もなく消えている。つまり、もう誰の目にも明らかな「事実」――
(……恥ずかしい。でも、きっと、必要なこと)
あんなに嫌がっていた結婚相手と、こんなにも強く惹かれ合って、愛し合って――
人生、何が起こるか分からないって、本当にそう思う。
「セリオス」
名前を呼ばれて振り返ると、アルヴィスがすっと手を差し伸べてきた。
「行こうぜ。堂々と、ふたりでな」
その手を、僕は迷わず取った。
恥ずかしさも、緊張も、全部――隣にいる彼となら、乗り越えられる気がするから。
荘厳な玉座の間に、各国から招かれた反対派の貴族たちが集っていた。エルダリスの知性を重んじる貴族たちも、ヴァルグラッドの武を誇る重鎮たちも、皆がこの「場」に注目している。
そんな中、僕たちは並んで壇上に立っていた。
右手には、自然に絡められたアルヴィスの指。彼の手の温もりが、僕の背筋に力を与えてくれる。
「……この場にて、改めてお伝えします」
一歩前に出て、僕は皆を見渡しながら口を開いた。
「僕たち二人は、政略で結ばれているわけではありません。互いを知り、共に戦い、支え合う中で――本当に必要な相手だと気づきました」
ざわめく会場を、アルヴィスの一言が鋭く切り裂く。
「こいつは俺の伴侶だ。命を懸けて守る。文句ある奴は、今ここでかかってこい」
思わず振り向くと、アルヴィスは堂々と胸を張っていた。彼の目には一切の迷いもなくて、その真っ直ぐさに、僕の胸がまた熱くなる。
「ヴァルグラッドとエルダリス、武と知。――異なるもの同士だからこそ、補い合い、支え合える未来があるはずです」
「二国の王子として。これからは、二人で統治し、民の未来を守っていく。俺たちのやり方でな」
アルヴィスの堂々たる声に、会場の空気がふっと変わるのを感じた。重苦しかった空気が、少しずつ、確かな信頼へと変わっていく。誰かが小さく息をつき、誰かが隣と目を合わせる気配が広がっていった。
その流れを受けて、僕も一歩前に出る。
「……ご覧ください。誓約の印も、すでに消えています」
そう言いながら、僕は左手の袖を捲って手首を見せる。そこには、かつて確かに存在していた金色の紋様が、もうどこにもなかった。
隣に立つアルヴィスも、同じように手首を差し出す。僕たちは、誓いを越えて、心から結ばれたのだと――静かに、確かに証明する。
「俺たちは、形だけじゃねぇ。心も身体も、全部ちゃんと――な?」
得意げに僕の肩を抱こうとするアルヴィスの腕を、慌てて軽く押し返した。
「そ、そこまで言わなくていいですっ!」
思わずツッコミを入れた僕に、小さな笑いが広がる。険しかった重鎮たちの顔にも、少しずつ柔らかさが滲んできていた。
「――彼らなら、やれるかもしれんな」
誰かの呟きが、確かな変化の兆しを告げる。
すると、強硬派だった重鎮のひとりが、ゆっくりと立ち上がった。
「……この目で、二人の在り方を見させてもらった。あれほどの覚悟を示されては、もはや口を挟む余地もあるまい」
次いで、別の貴族も。
「正直、心配しておりました。でも、お二人ならやっていけると、今なら思えます」
それは、まるで少しずつ氷が解けていくような光景だった。
誰もが、一瞬戸惑いながらも、僕たちの姿に心を動かされている――そんな空気が、確かにあった。
手を繋いだまま、僕たちは壇上で深く一礼をする。
愛を誓い、未来を語り、そして誓約の印が消え――もう誰にも、僕たちの関係は否定できない。
――これからも、ずっと、彼が隣にいる。
そう思った瞬間、胸の奥がじんわりと温かくなって、深い安心感と静かな誇らしさに包まれていった。
拍手が広がる中、僕たちは手を繋いだまま壇を降りる。隣を歩くアルヴィスはというと――やけに上機嫌だ。
「もう、余計なことまで言って……!」
そっと声をひそめて抗議すると、彼は悪びれる様子もなく、くくっと喉の奥で笑った。
「だって事実だろ?照れてんの、可愛かったぞ」
「……っ!」
さらりと紡がれたその一言に、心臓が跳ね上がる。
火がついたように熱くなる頬をなんとか隠そうと、僕は前を向いて必死に表情を整えた。
視線を会場の方へ移すふりをしながら、ざわめく貴族たちの顔を追う。
「……アルヴィス殿下、セリオス殿下。これからの未来に、期待しています」
王宮に集まった者たちが、次々と頭を下げていく。反対派だった者たちが、僕たちの未来を認め始めたのだ。
(これが、アルヴィスと共に掴んだ信頼なんだ)
ずっと夢見ていた光景が、今、目の前に広がっている。
「セリオス」
ふいに、アルヴィスが僕の手を取って言った。
「一緒にいてくれて、ありがとな」
まっすぐな瞳に見つめられながら、その言葉を受け止める。
「……こちらこそ。ずっと、隣にいてくださいね」
返した僕の言葉に、アルヴィスがふっと目を細めて笑った。まるで子どものように嬉しそうなその顔が、たまらなく愛しい。
――かつては最悪の結婚相手だと思っていた人と、今は、こうして心からの信頼と絆で結ばれている。
もう誓約の印に頼らなくても、僕たちは離れない。それを皆に十分に示すことができた。
(――あとは、ふたりだけの時間で、ちゃんと褒めてあげよう)
こうして、お披露目は――盛大に、そして穏やかに、幕を閉じた。
寝間着姿のまま、僕はベッドの上で小さくため息をついた。起きて間もない身体に、現実の重さがじわじわとのしかかってくる。
アルヴィスは隣で腕を組み、やたらと楽しそうに口元を吊り上げていた。
「そりゃあな。誓約の印も消えて、正式に結ばれたってことを見せつけりゃ、うるせぇ貴族どもも黙るだろ」
「そ、そんな風に言わないでください……!」
思わず真っ赤になった顔を両手で覆う。昨夜から今朝にかけてのことを思い出してしまって、身体の内側がまだ火照っている気がする。
そんな僕を、アルヴィスはお構いなしにぐいっと覗き込んで、ニヤリと笑った。
「んで、何着るんだ? まさかその可愛い格好のまま出るつもりじゃねぇよな?」
「……流石に、礼装くらい着ますよっ!」
ぴしゃりと言い返したけれど、顔の熱は収まってくれない。それどころか、アルヴィスの視線がじろじろと僕の寝間着を辿っていて――恥ずかしさのあまり、僕は思わず布団を引き寄せて膝まで隠した。
そう。僕たちはこれから、両国の反対派貴族たちを集めた場で、「完全に夫婦として結ばれた」という事実を、正式に伝えることになっていた。
くっきりと二人の腕に刻まれていた誓約の印が、今は跡形もなく消えている。つまり、もう誰の目にも明らかな「事実」――
(……恥ずかしい。でも、きっと、必要なこと)
あんなに嫌がっていた結婚相手と、こんなにも強く惹かれ合って、愛し合って――
人生、何が起こるか分からないって、本当にそう思う。
「セリオス」
名前を呼ばれて振り返ると、アルヴィスがすっと手を差し伸べてきた。
「行こうぜ。堂々と、ふたりでな」
その手を、僕は迷わず取った。
恥ずかしさも、緊張も、全部――隣にいる彼となら、乗り越えられる気がするから。
荘厳な玉座の間に、各国から招かれた反対派の貴族たちが集っていた。エルダリスの知性を重んじる貴族たちも、ヴァルグラッドの武を誇る重鎮たちも、皆がこの「場」に注目している。
そんな中、僕たちは並んで壇上に立っていた。
右手には、自然に絡められたアルヴィスの指。彼の手の温もりが、僕の背筋に力を与えてくれる。
「……この場にて、改めてお伝えします」
一歩前に出て、僕は皆を見渡しながら口を開いた。
「僕たち二人は、政略で結ばれているわけではありません。互いを知り、共に戦い、支え合う中で――本当に必要な相手だと気づきました」
ざわめく会場を、アルヴィスの一言が鋭く切り裂く。
「こいつは俺の伴侶だ。命を懸けて守る。文句ある奴は、今ここでかかってこい」
思わず振り向くと、アルヴィスは堂々と胸を張っていた。彼の目には一切の迷いもなくて、その真っ直ぐさに、僕の胸がまた熱くなる。
「ヴァルグラッドとエルダリス、武と知。――異なるもの同士だからこそ、補い合い、支え合える未来があるはずです」
「二国の王子として。これからは、二人で統治し、民の未来を守っていく。俺たちのやり方でな」
アルヴィスの堂々たる声に、会場の空気がふっと変わるのを感じた。重苦しかった空気が、少しずつ、確かな信頼へと変わっていく。誰かが小さく息をつき、誰かが隣と目を合わせる気配が広がっていった。
その流れを受けて、僕も一歩前に出る。
「……ご覧ください。誓約の印も、すでに消えています」
そう言いながら、僕は左手の袖を捲って手首を見せる。そこには、かつて確かに存在していた金色の紋様が、もうどこにもなかった。
隣に立つアルヴィスも、同じように手首を差し出す。僕たちは、誓いを越えて、心から結ばれたのだと――静かに、確かに証明する。
「俺たちは、形だけじゃねぇ。心も身体も、全部ちゃんと――な?」
得意げに僕の肩を抱こうとするアルヴィスの腕を、慌てて軽く押し返した。
「そ、そこまで言わなくていいですっ!」
思わずツッコミを入れた僕に、小さな笑いが広がる。険しかった重鎮たちの顔にも、少しずつ柔らかさが滲んできていた。
「――彼らなら、やれるかもしれんな」
誰かの呟きが、確かな変化の兆しを告げる。
すると、強硬派だった重鎮のひとりが、ゆっくりと立ち上がった。
「……この目で、二人の在り方を見させてもらった。あれほどの覚悟を示されては、もはや口を挟む余地もあるまい」
次いで、別の貴族も。
「正直、心配しておりました。でも、お二人ならやっていけると、今なら思えます」
それは、まるで少しずつ氷が解けていくような光景だった。
誰もが、一瞬戸惑いながらも、僕たちの姿に心を動かされている――そんな空気が、確かにあった。
手を繋いだまま、僕たちは壇上で深く一礼をする。
愛を誓い、未来を語り、そして誓約の印が消え――もう誰にも、僕たちの関係は否定できない。
――これからも、ずっと、彼が隣にいる。
そう思った瞬間、胸の奥がじんわりと温かくなって、深い安心感と静かな誇らしさに包まれていった。
拍手が広がる中、僕たちは手を繋いだまま壇を降りる。隣を歩くアルヴィスはというと――やけに上機嫌だ。
「もう、余計なことまで言って……!」
そっと声をひそめて抗議すると、彼は悪びれる様子もなく、くくっと喉の奥で笑った。
「だって事実だろ?照れてんの、可愛かったぞ」
「……っ!」
さらりと紡がれたその一言に、心臓が跳ね上がる。
火がついたように熱くなる頬をなんとか隠そうと、僕は前を向いて必死に表情を整えた。
視線を会場の方へ移すふりをしながら、ざわめく貴族たちの顔を追う。
「……アルヴィス殿下、セリオス殿下。これからの未来に、期待しています」
王宮に集まった者たちが、次々と頭を下げていく。反対派だった者たちが、僕たちの未来を認め始めたのだ。
(これが、アルヴィスと共に掴んだ信頼なんだ)
ずっと夢見ていた光景が、今、目の前に広がっている。
「セリオス」
ふいに、アルヴィスが僕の手を取って言った。
「一緒にいてくれて、ありがとな」
まっすぐな瞳に見つめられながら、その言葉を受け止める。
「……こちらこそ。ずっと、隣にいてくださいね」
返した僕の言葉に、アルヴィスがふっと目を細めて笑った。まるで子どものように嬉しそうなその顔が、たまらなく愛しい。
――かつては最悪の結婚相手だと思っていた人と、今は、こうして心からの信頼と絆で結ばれている。
もう誓約の印に頼らなくても、僕たちは離れない。それを皆に十分に示すことができた。
(――あとは、ふたりだけの時間で、ちゃんと褒めてあげよう)
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