俺が聖女なわけがない!

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【22】濃密!?結ばれる二人の熱い夜②*

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「ルセル……好きだよ」
王子はそう囁いて、俺の首筋にちゅっと吸い付く。それから舌先でなぞるように舐め上げられた。
「んっ……」
くすぐったさに身を捩ると、今度は強く吸い付かれる。ちくりとした痛みを感じた次の瞬間には、また別の場所に口づけられる。何度も繰り返されていくうちに、痛みはすぐに消え去った。その代わり、甘い疼きが広がっていく。
「あ……っん」
王子の唇が触れるたび、身体が小さく跳ねてしまう。そんな俺を宥めるように、王子は背中を撫でてくれた。
「ルセル……可愛いよ……」
王子の手が俺の体を優しく愛撫する。脇腹や太ももに触れられるたびに、ぞくぞくとした感覚が背筋を走った。俺は思わず身を捩らせる。
「んっ……」
すると、王子は俺の手を握りながら、再び唇を重ねてきた。
「んんっ……ふぅっ」
まだ息が整っていなかったので、息苦しい。でも、それ以上に心地よさを感じる。もっと欲しいと思ってしまう。
王子の舌が俺の舌に絡み付いてきて、強く吸い上げられた。それが気持ちよくて、思わず腰が浮いてしまう。
「あっ……んん……っ」
優しい口づけをされながらの愛撫に、俺の体は溶けてしまいそうだった。甘いキスをしながら、服の中に手が入ってくる気配を感じる。胸やお腹を撫で回されながらキスをされると、それだけで頭が真っ白になってしまった。
ようやく唇が離れたかと思うと、王子は再び俺の首筋に舌を這わせてくる。
「んっ……あっ……」
王子の唇が首筋から鎖骨へと移動していった。その柔らかな感触と熱い吐息に頭がクラクラする。
そして、ついに胸の突起を口に含まれてしまった。
「ひあっ……!」
生温かい感触に、思わず声が出てしまう。恥ずかしさが込み上げ、顔がどんどん熱くなっていくのを感じる。でも、そんな俺の様子を気にも留めず、王子は余裕のある表情を浮かべながら、そのまま舌で転がすように舐め始めた。
「あっ……ああっ……んっ」
舌先でつつかれる度に体がビクビクと震えてしまう。もう片方の乳首も指で摘まれ、同時に刺激されると頭が真っ白になってしまうほどの快感に襲われた。
「あっ……ん……んっ」
思わず甘い吐息を漏らしてしまう。王子は俺の反応を見ながら、執拗にそこばかりを攻め立てた。
「あっ……ああっ……」
あまりの快感に声が抑えられない。こんなところを人に触られるのは初めてなのに、どうしてこんなにも感じてしまっているんだろう。そんなことを考えているうちにもどんどん快楽が増していった。俺は無意識のうちに腰を動かしてしまっている。それに気づいたのか、王子はクスリと笑った。
「ルセル……気持ちいいの?」
王子の低い囁きが耳元に響き、その声と微かな吐息だけで体が反応してしまいそうになる。
「こっちを触ってもいいかい?」
そう言うと、王子はゆっくりと俺の股間に手を滑らせてきた。体が緊張で硬くなるのを感じながらも、俺は恥ずかしさを押し隠し、赤くなった顔で小さくうなずく。
すると、王子は俺の下着の中へ手を入れ、優しくそれを擦り始めた。
「あっ……ああっ……」
王子の手は温かくて、少し力を入れられただけで甘い痺れが体中を駆け巡る。俺は思わず王子の腕を掴んだ。
「ルセル……大丈夫?」
俺の顔を覗き込むようにして尋ねられ、その表情に胸がドキリと跳ねる。
「……だ、だいじょうぶ……」
震えながらそう答えると、王子の表情が和らぎ、安心したように微笑んだ。そして、ゆっくりと手を上下に動かし始める。その動きはとてもゆっくりで優しかったけれど、それでも十分すぎるほどの刺激があった。
「あっ……あっ……!」
「ルセル……」
耳元で名前を囁かれながら、さらに強く扱かれる。あまりの快感に何も考えられなくなり、もう限界だった。
「あっ……やぁっ……ああっ!」
俺は王子にぎゅっと抱きつくと、次の瞬間、射精してしまった。びゅるっと勢いよく飛び出した白濁液が、俺の腹やシーツを汚していく。
「はぁ……はぁ……」
肩で息をしていると、王子が再び唇を重ねてきた。触れるだけの軽いキスだったが、その唇が触れただけで、全身がびくりと反応してしまう。
「ふふ、ルセル……気持ちよかった?」
王子はそう言いながら、俺の腹についた精液を手で掬い取った。それを指先で弄びながら、悪戯っぽい笑みを浮かべている。
「……は、はい……」
俺は恥ずかしさに耐えきれず、視線を逸らしながら小さくうなずいた。そんな俺を見て、王子はさらに微笑みを深め、優しく俺を見つめる。そして、ゆっくりと自分の指先を唇へと運ぶと、さりげなく舌先でペロリと舐めたのだ。
その妖艶な仕草に思わず釘付けになり、一瞬呆然としていたが、すぐにハッと我に返る。王子の指には、俺が吐き出したものが付いているはずだ。
「ちょっ、そんなの汚い……!」
慌てて止めようとしたが、王子は構わず指に舌を這わせ続けた。その姿はいやに艶めかしくて、見ているだけで顔が熱くなってくる。
「……ルセルの味がする」
美しく妖艶な笑みを浮かべながらそんなことを言われ、ますます恥ずかしくなって俯いてしまった。
「な、何してるんですか……」
王子はクスクスと笑いながら、俺の腰をそっと抱き寄せる。
「ルセル」
名前を呼ばれ顔を上げると、王子は柔らかく微笑んでいた。その穏やかな微笑みに触れると、胸の奥がじんわりと温かく満たされていくような感覚が広がっていく。
王子は俺の額に軽く口づけを落とした後、耳元で囁いた。
「好きだよ」
その一言が、まるで熱を帯びた風のように俺の体中を駆け巡り、瞬く間に全身が熱くなっていく。心臓がドキドキと高鳴り、胸が苦しくなるほどに鼓動が速まった。
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